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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
先ほどまで“射手座”と夕食を食べながら、介護について話し合っていた。
射手座はというのはあだ名で、配偶者の友人である。 我々より二回りも若いが、たまたま誕生日が僕と同じ射手座の12月14日なので、配偶者が誕生日を一緒に祝ってくれる仲だ。 射手座というのは、一か所にじっとして居れず、飛び回るのが性癖とされているが、僕も彼女も其の呪縛にかかっているので、話は会う。 働く必要のない御身分だが、何か役に立つことをと、介護という最も大変だが、もっとも今必要とされる分野に身を捧げている。 丁度我々夫婦も80の大台を前にして、要介護になったらどうすべぇと悩んでいたところなので、彼女の現場での苦労話は大変参考になった。 ちなみに平均寿命が80前後、というのは今の先進国の標準だが、最後の5年間は要介護というのも平均の値とされている。 結論から言うと ①こと介護に関しては、いつ、どういう形で必要になるかは分からない。 ②今の介護制度は朝令暮改で現場では泣かされる。 ③どのような形の対介護準備が望ましいかは、あまりにも個人差があるので一般論は成り立たない。 ④また、介護施設も様々なカテゴリーがあり、厳密には20ほどだが、どれを選ぶかは、その人の状態、好み、家庭事情、経済状態など、受ける側の条件も様々なので、非常に選択は難しい。 ⑤これに医療が絡むと、問題はさらに複雑になる。 ついでに話題になったのが遺言書である。 僕みたいな若造はまだ遺言書などと思っていたが、これは80にもなればとっくに準備されているべきで、人によっては毎年年が改まるごとに書き改めるそうだ。 幸か不幸か、遺産と呼べるものは残りそうもないが、埋葬の方法ぐらいを決めておかねばと思う。 この前の日曜日に多磨墓地に墓参したばかりだが、正直、あんな狭い地下の穴倉に閉じ込められるのは、射手座の性に会わない。 灰にして、野山か大海原に撒いてもらうか、そう、チベットあたりでは当たり前の、鳥に食べられる鳥葬などは如何かと考えている、これなら鳥と共に大空を駆け巡ることになるから。
by n_shioya
| 2011-09-20 23:00
| 医療全般
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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