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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
戦後しばらく日銀の顧問を務め、東大でも経済学を教えていたライカ―女史から教えられた言葉に「ポイズ、poise」という英語がある。
ぴったりの日本語が見つからないが、自信ありげなとか優雅なとか、人に与える好印象の一つである。 政治家で言えば、当初のオバマの振る舞いというかジェスチャー、ケネディの堂々とした演説など想い浮かべていただきたい。 日本の政治家となると、あまりいないですな、好みは別としてまあ中曽根あたりか。 猫背でぼそぼそ囀る仙谷などはその対極といえる。 つまり、「日本人ももっとポイズを持って」とライカ―女史に常々言われたものである。 その為にはまず姿勢をよく、それには歩き方が基本ですよ、とおっしゃるのは松尾多恵子女史である。 「100歳までハイヒールを履いて颯爽と歩く前向きな人生を!」というスローガンで、日本ソワンサンウォーキング協会を始められた。 でも、ハイヒールは足に悪いのでは? そんなことはありません。歩き方が悪いのです。 確かに女性が50を過ぎるてぺッタンコ靴に堕落し、でれんこ、でれんこ動き回るようになるのは悲しいし見苦しい。 正しい歩き方は、まず下腹部の筋肉を締め上げ、へそを中に引き込む。 脚はさっと出して踵から着ける。その際、反対側の手を前に振るのではなく、同側の手を後ろに引くよう意識したほうがバランスがとれる。 そして男の場合は背筋を意識せず、顎を引き締めれた自然に猫背は強制されるとおっしゃる。 何せ元ミスワールド東京代表、ファッションモデルの歩き方の先生をされていただけあって、其の教え方に迫力がある。 つい乗せられてしまって、僕もあられない姿でウォーキングと格闘する羽目になった。 確かに効果はあるようだ。 これから少し修業に励んで、颯爽とハイヒールを履く女性の腰に手をまわしても、様になる80男に変身しようと決心した。
by n_shioya
| 2011-08-29 23:53
| アンチエイジング
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Comments(5)
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mayumayu
at 2011-08-30 01:14
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出ました!塩谷節!!
やっぱり、男もずっとムンムンして頂かないと、だめです。 先生、アンチエイジングの啓蒙活動、女性よりも男性に強化して下さい。
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poise で反応してしまいました
オードリー・ヘプバーンが愛した詩の一節にこのpoiseがあり、英語のニュアンスが分らないのでよく理解できないでいます。 For poise, Walk with the knowledge you'll never walk alone. オードリーヘプバーン が愛した詩の冒頭の一節で For で 韻が踏まれている部分の最後のフレーズである。 For poise はどういう意味だろうか。 「バランスをとるためには」と訳されることが多い。 魅力的な唇 愛らしい眼 スリムな体型 美しい髪 と女性らしい姿のために という フレーズが語られ 急にここで転調して バランスをとるために となる ?? あなたは決して一人で歩いているのではないという知識をもって歩きなさい というアドバイスが続く。 これは、人は常に神とともに歩くという意味なのか 常にそう思うことで、精神の釣合を保てるということか あるいは 歩くとき、あなたは一人ではない、人の目があるんだよ、いつも美しく歩きなさい と 軽やかに受け止めるべきなのか ご教示くだされれば 幸いです
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n_shioya at 2011-08-31 23:21
gaiaさん:
その詩を全部知りたいところですね。 素人がお答えするのはおこがましいですが、 まず、バランスは古典的な使い方のようです。 また詩のばあい、韻やリズムのためにちょっと違った言葉の使い方も許される場合もあるようです。 更に僕が感じたのは、本文に述べたように、ポイズという言葉自体が、適合するな日本語のない、訳しにくい言葉ではないかということです。 是非その詩を教えてください。」
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n_shioya at 2011-08-31 23:22
mayumayu さん:
すっかり張り切ってますぞ。
ライカー女史の「日本人はもっと poise をもちなさい」という言葉をよく読んで、 For poise の意味するレベンソンが孫娘に諭した For poiseのニュアンスが理解できました。感謝します。
"Time Tested Beauty Tips" For attractive lips, speak words of kindness. For lovely eyes, seek out the good in people. For a slim figure, share your food with the hungry. For beautiful hair, let a child run his fingers through it once a day. For poise, walk with the knowledge you'll never walk alone ... People, even more than things, have to be restored, renewed, revived, reclaimed and redeemed ... Never throw out anybody. Remember, if you ever need a helping hand, you'll find one at the end of your arm. As you grow older you will discover that you have two hands. One for helping yourself, the other for helping others. Sam Levinson
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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