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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
日本人の誇り
太平洋戦争に関してはバランスの取れた本が乏しい、。
藤原正彦の「日本人の誇り」も、、妙な偏りがる。
彼の本を読むのは初めてだ。
「国家の品格」も評判だったが、大体僕は「品格」などという言葉が嫌いだし、戦争を知らない数学者に何がわかる、という偏見もあった。
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必ずしも彼の意見に賛成というわけではないが、今まで知らされていなかった事実関係もいくつか挙げられている。
また、かつて横行した欧米の身勝手な世界侵略、そして今もまかり通るアメリカのダブルスタンダード。彼の分析は正孔を得ている

かといって僕のようなひねくれ者が、だからすぐ「日本に誇りを持て」と言われても無理だが、参考までに彼の「誇りの回復の処方箋」だけを列挙しておこう。

①戦勝国の復讐劇にすぎない東京裁判の断固たる否定でなければなりません。そして日本の百年戦争がもたらした、世界史に残る大殊勲をしっかりと胸に刻むことです。(これは著者の意見をよくお聞きください)
②アメリカに押し付けられた、日本弱体化の憲法を廃棄し、新たに日本人の、日本人による日本人のための憲法を作り上げることです。
③自らの国を自らで守ることを決意して実行することです。

こう書くといかにも偏狭な愛国心をあおっているだけに聞こえるが、彼はナショナリズムとパトリオティズムを区別し、大切なのは後者であり、日本語ではこの二つがごっちゃになって愛国心と言われているのが問題だとしている。

それにしても外交とはしたたかな騙しあいである。その戦いにおいていかに我々はナイーヴなことか。
やはり国境を持たない島国だからか、はたまたアメリカの属国でまんぞくしているからなのか。
by n_shioya | 2011-08-24 22:26 | コーヒーブレーク | Comments(6)
Commented by 序破急 at 2011-08-25 09:23 x
その考えを口だけでなく実行するなら、自衛隊をリビアに送って米軍とNATO軍と戦い、ヨーロッパのリンチ裁判からカダフィ大佐を守るべきです。
そこまでは難しいとしても、この著者とか帯の推薦人たちは、いつも忠米犬ポチとなって尻尾をふっています。
選挙で韓国のカルト団体から支援を受け、悪名高い合同結婚式に堂々と祝電を送っている人の名前も見られます。
言い訳の愛国心で印税が稼げる国は、それをやって恥じない人たちからすると素晴らしいのでしょう。
電車の窓に宣伝シールが貼ってありました。そうまでして強引に売っても、それは読者から共感されたのではありませんね。
Commented by 十楽人 at 2011-08-25 14:47 x
保守右派(右翼)が東京裁判を否定するるのはよいとして、ならば日本国民自身が裁くべし、とは決して言いませんね(それは自衛戦争であったから)。藤原氏は、女系天皇問題がおきたとき、伝統というものは議論の対象にすること自体が間違っている、と高言していました。バランスのとれた思考というのは、中道/中庸にたつ、ということではないでしょうか。
Commented by n_shioya at 2011-08-25 22:02
序破急さん:
初めに結論ありき、というのは歴史の検討としては如何なものかというのが、偽らざる感想です。
科学者にあるまじく、心情的に偏り、整合性に乏しい事例の強引な結びつけとも言えるでしょう。
Commented by n_shioya at 2011-08-25 22:09
十楽人さん:
全く賛成です。
数学者がここまでバランスを崩せるのに感心したというのが本音です。
著者は自分ではパトリオテティックと思われているようですが、僕に言わせればショウヴィニスティックといったほうがふさわしいでしょう。
Commented by 御隠居@横丁 at 2011-08-26 10:58 x
意地の悪い見方ですけど、その分野で超一流になった人はあまり政治経済発言はしない。そこに行かなかった人が中年以降に右傾化することが多いように見受けられます。
Commented by n_shioya at 2011-08-26 22:32
御隠居@横丁さん:
いちいちごもっともでございます。
本業で自己実現をすれば、下手な与儀など不必要ですね。


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