|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
オサマ・ビン・ラディンがついに見つかって射殺された。
ヤッタゾ!とアメリカ全土で歓声が湧きあがっているが、太平洋のこちら側には、いまいち釈然としないひねくれ者がいる。 其の者とて、勿論テロを容認するわけではない、だが、 オサマ・ビン・ラディンを他国で処刑する権利というか法的根拠はどこにあるのか?国際法にのっとっているのか? そもそもテロの定義とは? また国際法上の位置づけはどうなっているのか。 9・11の首謀者ということのようだが、その証拠はあるのか? 勿論、今の場合、手順を踏んでいたら獲物に逃げられるという恐れも分かるが、このところアメリカは自国のために超法規的に振舞い、また国際社会のルールを捻じ曲げることが多いように感じられるからだ。 未だに収拾がつかぬイラク攻略にしても、サダム・フセインが大量破壊兵器を所有している筈というのが、その大義名分だった。だが、それはガセネタだと分かった。其の発信源のイギリスの諜報部、また国連の場でそれを切り札にしたコリン・パウエルはどう思っているのだろう。 9・11の際、ブッシュが反射的に叫んだのは、リヴェンジという言葉だった。これは憎しみの連鎖を生む。 また、十字軍という言葉もイラク叩きに使われた。これが文明の衝突への引き金となった。つまりイスラムとキリスト教それぞれの原理主義者同士の対決である。 また、常日頃アメリカは、イスラエルとアラブに対し、ユダヤ人には甘く、アラブ人には厳しいダブルスタンダードを使っている。 また、今回のオサマ・ビン・ラディン襲撃作戦では、目標はジェロニモと名付けられたという。ジェロニモとは、白人に抵抗した最後のアメリカインディアンの酋長である。 だが、今のアメリカ合衆国は、先住民であるアメリカインディアンから領土を奪い取って誕生したという立場に立てば、これほどアメリカのエゴをむき出しにしたコードネームもないだろう。 それが、今回は直接領土ではなく石油の支配であったとしても。 要するにこの男の言いたいことは、アメリカはテロ撲滅を叫んでいるが、其のテロを生み出した原因の一つとして、自分たちにも非があったのではという僅かながらの反省もないといういらだちである。
by n_shioya
| 2011-05-06 22:58
| コーヒーブレーク
|
Comments(16)
Commented
at 2011-05-06 23:46
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
HOPE
at 2011-05-07 00:01
x
“ジェロニモ”に対してすぐに先住民から正式な抗議がなされたのは正しいと思います
多数派が“正義”になることも、テロ対策が有力な“言い訳”になることも、 もちろんテロが“正当化”されることも、どれも正しくないのだと、 こればかりは声を大にして言いたいと思っていたところに… 「オバマ政権の支持率アップ」と「娘の目撃情報」と情報合戦ですね どっちもどっちかなと思ってしまいます
0
Commented
by
十楽人
at 2011-05-07 10:11
x
9.11直後のNHK放送で、平山解説員(元ベイルート支局長)と軍事評論家の小川和久氏が「これでアメリカの中東政策は変わらざるをえませんね」と互いに同調していて、私(中東駐在経験3年)も同じ考えをもちました。ところがそうはなりませんでした。中東政策とは主としてパレスティナ問題のことです。カーター元大統領は、「イスラエルの入植地存続は平和の妨げ」と明確に言っているのですが。
そして今、英仏伊はリビアを空爆しています。カダフィを擁護するしないの問題以前にこれも国家主権の侵害だと私は思うのですが。イラク攻撃に反対したドイツが今回も攻撃に同調していないのは、同国の“良識”によるものか、あるいは何か利害があるのか。いずれにしても“欧米列強”の手前勝手な論理による行動は北朝鮮をますます核装備強化の道へ向かわせることになるのではないでしょうか。イラクもリビアも核を持っていないために攻撃された(弱い者いじめ)とみていますから。
Commented
by
miya
at 2011-05-07 11:19
x
これでまた戦争が始まり、アメリカの軍事産業は大儲け(チェイニー元副大統領は軍事企業のCEO)、ですか?そしてアメリカ経済は持ち直す、というのが米国政府のねらいでしょうか?それにビンラディンは数年前に病死したという説があります。殺害されたのが本人か影武者か、怪しい気がします。
Commented
by
n_shioya at 2011-05-07 22:39
ローズマリー さん:
ここでも真実は何か?掴みがたいものがありますね。
Commented
by
n_shioya at 2011-05-07 22:40
HOPE さん:
先住民の講義は知りませんでした。当然ですね。
Commented
by
n_shioya at 2011-05-07 22:41
十楽人さん:
そうわれわれとして最も気になるのは北朝鮮が勢いづくことですよね。
Commented
by
n_shioya at 2011-05-07 22:43
miya さん:
ヴァンウォルフレンが強調しているように、世界はアメリカの産軍複合体をもっと警戒すべきだと思います。
Commented
at 2011-05-07 23:16
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
n_shioya at 2011-05-08 21:54
ローズマリーさん;
ビンラディン殺害で、ネオコンたちは次はカダフィだと歓び繰るっていますが・・・
Commented
at 2011-05-08 22:39
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
n_shioya at 2011-05-10 21:29
ローズマリー さん:
いずれ謎が明かされる時が来るのでしょうか?
報復には報復でかえってくると思います。
Commented
by
n_shioya at 2011-06-22 22:38
peace68 さん:
おっしゃる通りです。
ウサマ・ビンラディンを殺害するように指示を出しました。
この経緯については、小説仕立てにして記述しました。 ”原作「エシュロンキラー」”という小説で、 アルファポリス(http://www.alphapolis.co.jp/) の第4回ミステリー小説大賞(2011年7月1日 ~31日)にエントリーしいます。 宜しかったら、アルファポリスに市民登録して、 ”原作「エシュロンキラー」”を読んでください。 そして、”原作「エシュロンキラー」”に投票してください。 直リンクは、http://www.geocities.jp/internetshow2000/index.htmlです。
Commented
by
n_shioya at 2011-07-04 21:50
名無しのコン太さん:
早速拝見します。
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||