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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
サバ合戦
物事を行うに当たっての手順で、二つの正反対のタイプがあるのに気づいた。
何を今頃と言われるかもしれないが、まずデッドラインを決めてそこから逆算して、余計なことは切り捨てて間に合わせようとするタイプ。今一つは、デッドラインは頭の片隅において、必要なことを積み上げていくタイプ。
医者の場合は外科医が前者の逆算タイプで、後者の積み上げタイプは言うまでもなく内科医と言えるだろう。

どちらかと言うと男は逆算タイプで、女は積み上げタイプが傾向としてはあるのではないか。少なくも我が家ではそのようだ。
時間の約束などその最たるものだ。
例えば5時に出かけると決めたとしよう。
僕は5時までには出発という感覚だが、配偶者は5時になって慌てて身づくろいを始める。
最近ではお互いにサバを読みあい、サバ合戦でギャップは広がるばかりだ。

其々の欠点は明らかである。
僕の場合は間に合わせることが目的になり、そのプロセスはあまり楽しめないし、手抜き工事もないではない、勿論手術の場合はそれは許されぬが。
配偶者の場合は、例えばお客を迎えるとき、家の片づけが始まるが、掃除から始まって、家具の配置、敷物等それぞれ納得いくまでの作業となる。それが全部終わって初めてお迎えできる状態になるが、その途中で客が見えて慌てふためくこともないではない。まず、肝心なところから初めてというのは、工程にはないようだ。

ちょっと似たようなことが文章でも言えると、新聞記者の方から教わった。
普通論説の場合は起承転結というか、出だしから紆余曲折を経て、最後に落ちに持っていくが、記事の場合はまず結論を出す。次のパラグラフはそれを敷衍し、さらに次のパラグラフで詳述してと、パラグラフを追って展開していく。
これは、紙面の都合で、どこで尻尾からというか後から切られても肝心な話が通じるようにするためだそうだ。
強いて言えば、前者が内科医タイプの文章、後者が外科医タイプのそれということになろうか。

一概に善し悪しは言えないが、事によっては向き不向きもあるので、大事なことは自分の性格がどちらに近いかを認識し、事柄によって工程を使い分けられることであろう。
by n_shioya | 2011-04-30 22:30 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by Miharu at 2011-05-01 09:25 x
奥様と同じタイプです(笑)
これは旅先でも感じることがあります。
行くと決めたところにすぐ行きたいタイプとその場所には行くけれど、その前に、その時の流れで気になったところにも寄りたい
タイプ(お土産物屋さんなど)
買い物なども娘と行くのがストレスがなくてよいです。

サバ合戦というネーミングユニークです♪
Commented by n_shioya at 2011-05-01 20:47
Miharuさん:
やはり女性の特性ですかね。
血液型は関係あるか、調べてみたくなりました。


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