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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
昨今の国会論争を見ていると、末期的症状に絶望してしまう。
とても論争と言えるものではない。 論争とは論じ争うことの筈。 国会で展開しているのは、詭弁、へ理屈,強弁の応酬に過ぎず、論理も論旨も見当たらない。 方やイラ菅変じてアキ缶、そして今や断末魔なのに総理のいすにしがみついているくたばりぞこないがいる。 他方では、死に体が死にきれない敵の領袖を、空疎な罵詈雑言で卑しめ続ける。 日本の政治家はまともな日本語がしゃべれないと思っていたが、無意味な応酬となるとこうも能弁になるのか、呆れてしまう。 へ理屈結構、だが政治家ならもう少し、レトリックを勉強して、野次馬の楽しめる論争にして欲しい。 今、日本語で「政治的」と言えば、さげすんだ意味になるのもうなずける。 学問の場であるべき学会でも、「政治的」な行動、「政治的」な輩は横行している。 だが、少なくも学会では、回帰すべき目的がある。それは学問の自由だ。 だが、政治は政治そのものが目的である。 その目的が、「政治的」に腐ってしまうと、もう行き場がない。 国会で、品のないキックボクシングが続いている間にも、日本の負債は増大し、反比例して国際的な地位は沈下していく。 若者がしらけるのも当然だが、もっと幼い子供たちへの悪影響の方が恐ろしい。 幾ら学校で「人の道」を説いても、実社会ではウソと欺瞞の権力争いが展開していては、まともな大人になれるとは思えない。 と考えると、教育の果たす役割は大きい。 だが、そのためには、志ある教師が実力を発揮できるように改めねば。 文科省も、国歌だの国旗だのばかげた規制を強いる前に、現場のモチベーションを高めることを考えたらどうだ。 極論に聞こえるだろうが、根本的な解決は文科省を廃止することだ。 最低限、予算執行の事務局だけ残し、教育内容は理念も含め、それぞれの学校の自由裁量にゆだね、その評価と選択は学生に任せればよい。 国家の権力と個人の権利が折り合わぬ時、国家権力のお先棒を担いで国民を洗脳するのが、文科省の役目だから。
by n_shioya
| 2011-02-28 22:24
| コーヒーブレーク
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Comments(6)
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あやめ
at 2011-02-28 23:13
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この所毎日 コメントかいててすみません。 でも 今日のブログ 全く賛成. Dr. Shioya is so cool!
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御隠居@横丁
at 2011-03-01 12:05
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文科省廃止大賛成。ついでに入学試験も廃止。
学校にせよ企業にせよ、入るための選抜が自己目的化すると、人々はそこで精力を使い果たし、本来の学習やら業務やらにエネルギーが残らないです。 国会も足の引っ張り合いに精力費やし、肝心な審議はどうなるのやら。本末転倒です。
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松川中学の生徒さんが素晴らしい
at 2011-03-01 19:07
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全く同感。こんな日本に誰がした?と言えば、今まで権力のお先棒を担いで国民を洗脳してきたお方達です(泣)
さぞや教育現場はと思いきや、素晴らしい子供たちも育っているようです。 この度大手新聞記者顔負けの「沖縄新聞」を作り上げた長野県の安曇郡の中学生たちです。各社新聞を徹底調査した上で、唯一沖縄の地方紙に関心を持ち、基地・辺野古移設の問題を取り上げようと決意。アンケートの実施や分析をしたりして作り上げた内容は、まさに本質をついた素晴らしいものだと評判だそうです。これを毎日新聞「メディア時評」で新城俊昭氏が紹介しました。このような子供たちがいるのだと心が震えました。嘆くより信じることが大切だと思います。 それにしても大人は情けなや。見渡せば、現在各分野で頭角を現し、メディアがチヤホヤしている者達はいやはや・・・ここらへんが日本を駄目にしている要因のひとつだと断言します。こちらは信じると大変です。 ほめられることよりも正しいことをしよう!と思っている子達には、完全に見破られていることでしょう。
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n_shioya at 2011-03-01 22:33
あやめ さん:
ありがとうございます。
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n_shioya at 2011-03-01 22:36
御隠居@横丁さん:
僕もごまめの歯ぎしりはいい加減にして、何か改革を実行できないか真剣に悩んでいます。
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n_shioya at 2011-03-01 22:39
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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