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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日もまた静謐のひとときが与えられた。
砧公園の一角に、葉の落ちた欅の大樹に囲まれて立っている白亜の城は世田谷美術館である。 いまそこでは佐藤忠良展が開催されている。 佐藤忠良はあの広いつばの帽子の女性像で馴染み深いが、ダミアンの像で知られるカトリックの作家船越保武と芸大は同期で、どちらも僕の好きな彫刻家だ。 ![]() 100点近い彫像やデッサンが展示され、じっくり佐藤忠良の世界に浸ることが出来た。 ロダンを動とすれば佐藤は静というべきか。 およそいわゆる彫りの深さと縁遠い市井の日本人の顔をモデルに、あれほどの美しさを造り出せるとは。美の基準とは?と改めて考えさせられた。 そして対象となる女性や子供、いやすべての人間を見る作者の目の優しさをジーンと感じさせられた。 彼は作品について、又自身についてなかなか含蓄のあることを言っている。 たとえば、 “アトリエの初期の作品を見ては「おれにもこんな純粋な時代があったんだなあ」と思うのだから、気がついたらそういう気持ちで作ればいいのに、それができない。素朴に写生をと思っても、卑しさが身についてしまったのだろうか、指先が拍手を求めて、ついおしゃべりをして格好をつけたがるのである。” どうです、にくいこと言うじゃないですか?
by n_shioya
| 2011-01-23 22:49
| 美について
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Comments(4)
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どの世界においても、情熱と同時に冷静さを併せ持つ人の言葉なり作品には
「これは黙るしかないな」という静かな迫力といいますか 言葉を継げなくなる気がしますがそんな感じでしょうか 先生の感じられた静けさが伝わってきます
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滋賀の佐川美術館に行ったことがあります。
「静」の中に圧倒されるような「動」が秘められていて立ち尽くしてしまった記憶があります。 うまく表現できないのですが、佐藤忠良さんは「人間が美しい」と思います。
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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