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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「顔を読む」
女と男のだましあい」が終わって、今度は「顔を読む」ことにはまってている。
著者はゼブロウィッツと言う女性の心理学者である。
「顔を読む」_b0084241_222130100.jpg今僕が取り組んでいる“容貌のメッセージ性”そのものをテーマに取り上げた力作だ。
10年ほど前に原著を読んではいるが、その後翻訳されたのでまた読み返しているところだ。

著者の言わんとするところは
① 容貌は明らかに性格に関してある印象を人に与える、本人の意図に関わらず。
② だが、容貌が本当に本人の性格を表しているのか。
③ もしそうならば、その理由は?
④ そうでなければ、なぜそのような印象を与えるのか。
⑤ 容貌と性格との相関関係には、ポジティブ・フィードバックとネガティブフィートバックがあること。
⑥ 童顔について。
⑦ 顔の魅力について。
⑧ 容貌のネガティブな印象の是正法。
等々である。

僕がこの問題にこだわるのは、美容医療にかかわっていると常に浴びせかけられる、人は「形よりも心」だという建前論にうんざりさせられるからである。
そこで著者は面白い試みをしている。
「顔を読む」_b0084241_22221844.jpgこの絵を見せながら「この人、とても知的に見えるでしょう?」というと、アメリカでも韓国でも聴衆はくすくす笑ったという。これは誰にとっても彼が愚かに見えたということである。なぜ、そうなのだろう。これが著者がこの本で取り扱っている問題の一つだ。

勿論容貌はフィックスしたものでなく、表情と言う変化を伴うので、この二つを分離してとらえることの難しさはある。表情は当然ながら内面を映し出す、すなわち性格を反映するからだ。
そしてまた、著者のアプローチは心理学的なものであり、人相学はまた別の次元のものと考えるべきとしている。
by n_shioya | 2010-11-17 22:26 | 美について | Comments(4)
Commented by だんぷ at 2010-11-18 08:49
私も建前論にはウンザリです
そんなモン振りかざすのはカッコ悪いなと思うのです
ただやはり興味引かれるのが表情を含めた印象の可変性ですかね
同窓会など行くと「あんなにキレイだった人が…」とか「あの子地味だったのに…」とかよくありますよね
顔だけでなく身体全体が生き方、人間性を隠し切れない感じ
もちろん中でも一番大きいのは「目」かも知れませんが、これはごくごく幼いウチから露呈する気がします
そしてどんなに幼くても美醜の見分けはつくとか…
建前ムダですよね
内も外も磨いた方がいいなと実感です
Commented by valkyries at 2010-11-18 09:01
先生、三島由紀夫の「鏡子の家」で面白いフレーズを見つけました。「大体女は自分の思想を自分の顔立ちに似せて拵(こしらえ)る」というものです。
Commented by n_shioya at 2010-11-18 21:22
だんぷ さん:
基本的には自分の気持ちはまず素直に認めるべきだと言うのが僕の考えです。
好き、嫌いの感情に善悪の価値観を入れるのは如何かと思っています。
そのうえでどうアクションをとるかは、別の判断が入ってしかるべきですが。
また、内面、外面どちらも大切で、二者択一にする必要はないと思います。
Commented by n_shioya at 2010-11-18 21:25
valkyries さん:
三島らしいフレーズですね。
「鏡子の家」はそれなりに楽しんで読みましたが、期待してたほど評判がよくなく、三島はがっかりしたと聞いております。


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