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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日は先日の検査結果を聞きに、聖路加の内科外来に出向き、説明を受けた。
結論から言うと ①24時間の血圧変動は、午後高めになる時があったが、心配していた早朝の上昇は認められなかった。 ②頸動脈の超音波検査で動脈閉塞の心配はないという。実際には多少の狭窄はあるが、年相応、いわば歳とれば白髪になるようなものだそうだ。 ③コレステロールは悪玉が結構高い。 さてどうするかである。 ①と③に関しては、薬を飲み始めるかどうかの境目だそうだ。 そもそも今度の検査は、このところ僕を悩ませている目のトラブルの原因として動脈硬化や高血圧が考えられるので、眼科医からその方面のチェックと必要なら治療を勧められたからである。 その意味では、とりあえず安全の為に薬をというのが常識かもしれないが、元来僕は薬が嫌いである。よほどのことがない限り薬は飲みたくない。 まず、医学部の薬理の講義でしょっぱなに言われた、“薬は毒である。効くということは、使いようでは副作用もあるということだ。”の一言が頭にこびりついている。 また、僕の親父は内科医だったが、薬を使わないので有名だった。まあ、患者にはある程度与えてはいたが、家族にはめったなことでは薬をくれなかった。 その言い分は、人間には治癒能力と自浄作用がある。下手に薬を使うと一時はよいかもしれないが、長い目ではそれを弱めてしまう。 いつも、ほっとけ、ほっとけで片付けられてしまったので、“ああ、又親父のホットケマイシンか”、と無医村に生まれた不幸をかこった子供時代の習性もある。 ところで、これからどうするか? “もし薬がお嫌なら、とりあえず食事と運動を試してみましょう“。と主治医は言われる。 つまり、まずカロリーを抑え、脂肪分を減らし、野菜をふんだんにとり、散歩なり運動を充分にする。 “それで、三カ月様子を見て、それで改善されなければ薬を始めましょう“。ということになった。 解りのいい主治医に感謝したが、これからしばらくは自己責任である。 鉄の意志でメタボを正すことをここに宣言しておく。
by n_shioya
| 2010-11-01 22:07
| 医療全般
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Comments(6)
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HOPE
at 2010-11-02 07:07
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「毒をもって毒を制す」のが薬ということでしょうか?
確かに自然治癒力を妨げるでしょうね 必要最低限であるべきとは感じています それにしても先生、お忙しい中の生活改善なかなか難しいとはお察ししますが、 是非ともうまく日常に組み込んで下さいまし 効果が上がることをお祈りしています!
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icelandia at 2010-11-02 08:05
所詮砂糖粒のプラシーボですので、ホメオパシーはいかがでしょう?
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n_shioya at 2010-11-02 22:43
HOPE さん:
この年になって医者をやりなおしている感があります。
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n_shioya at 2010-11-02 22:46
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icelandia at 2010-11-03 02:25
ホメオに関しては、個人的な体験で、有効としか思えない体験が何度もあるので、疑っていません。西洋医学も漢方も全滅だったのが、ホメオだけはスンナリ効きましたから(期待ゼロでした)。
体調を崩し、原因が分からず医者へ行ったことがあります。「何か薬を飲んでませんか?」と尋ねられるまで、不調の原因がレメディだったことに気付かないこともありました。夜用と朝用のレメディを逆にしてしまった結果でした。 過信はしてませんが、頼っても害が無いであろう時は頼ります。もちろん、西洋医学に頼った方がいいと思われる場合は、医者へ行きます。歯医者、私も予約しました!
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n_shioya at 2010-11-04 15:46
icelandiaさん:
ホメオに限らず、代替医療の評価は難しいものがあります。 最近はやりのエビエンス・ベースト・メディシンでは、代替医療のよさが消えてしまうので、ナラティブ・ベースト・メディシンという概念を提唱している人もいるくらいです。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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