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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
まことに奇妙な記者会見だった。
今ブログを書きながらも、どう説明したらいいか頭を抱えている。 「認知症とアルツハイマー病への新しいアプローチ」というテーマで、日、仏、英の権威が最新情報を提供するというので、記者会見場まで出向いた。 聞けば、昨日、一昨日と” Aging, Tau Protein and Dementia” というフランス大使館主催のセミナーが開催され、今日はその報告の為の記者会見の筈。 タウというのは、今話題のアルツハイマーを含め、認知症の原因物質と考えられているタンパク質である。 だが、まともにタウについての話は、英国のグデール博士の10分ほどのレクチャーで、フランスの権威のお話は、名前を挙げると失礼なので伏せるが、唯これからは認知症が増えるといった意味のこと、グダグダと30分ほどはなされ、御自身も関連の病を患っておられるのでは、と心配になった。 また、日本の権威はご自分の番がくると、“えっ、私も話すの?”と絶句され、“癌研究だけに金を使わず、もっと認知症にも研究費を”、とおっしゃっただけで終わってしまった。 “セミナーでの新知見は?”という質問に対しては、 “このセミナーではフランクな討議を行うため、内容は外部には公表しないことになっている”と、フランスの権威は答えられた。 だれが旗振り役かわからないが、これで記者会見といえるのだろうか? 要は、「アルツハイマーにはベータアミロイドが関与することは分かっているが、アルツハイマーを含め、ほとんどすべての認知症には変質したタウが関与している。今後はこのタウ対策が認知症治療のカギになるであろう」ということだけはのみこめたが・・・
by n_shioya
| 2010-10-21 22:23
| アンチエイジング
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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