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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「相貌心理学」というのがあるのを知らなかった。
“性格は顔に直接表れている”という前提に基づいて、フランスのコルマン医師が1940年ごろに唱え始めたという。 容貌のメッセージ性の手がかりにと思って解説書を読んだが、いささかがっかりした。 須賀哲夫氏の「顔判断」という著書である。 顔かたちを七つに分類し、それぞれの特徴的な性格を、著名人を例にして解説している。 表情や筋肉の動きはともかくとして、顔の土台である骨格が性格と連動しているという証拠は何もない。 相貌というものを、あくまで顔の輪郭とプロフィールという形態的なものだけでとらえているのも問題である。 顔かたちの表出するものはあくまで印象であって、しばしばそれが本人の気持ちと乖離していることが、僕が“容貌とメッセージ性の乖離”として検討課題にしているからである。 容貌からその人の性格を他人が推定されること自体が本人のコンプレックスの助長にもつながるので、もし「相貌心理学」というのがこの著書の言う通りであるなら、その偏見は、よほどの確証がない限り、興味本位としかいえず、改めらるべきであろう。 本人の意に反するメッセージを容貌が発していることが、美容外科の必要性にも繋がるわけであり、そのギャップを助長するような考えは賛同できない。
by n_shioya
| 2010-09-05 21:21
| 美について
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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