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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
[けが、キズの治し方」
やっと神戸での市民講座「けが、キズの治し方」の骨子が固まった。
NPO法人創傷治癒センターとしては初めての試みである。
NPO法人の目的は市民の啓蒙にあり、これまではホームページで「けが、キズの治し方」は解説し、傷跡の相談も受けていたが、やっと体制も整い、又、第2回創傷外科学会とその主催者である神戸大学形成外科の御協力を得て、発足可能になった。

アピールしたい点は多々あり、
①キズは最初の処置が重要なこと。
②その一つは、通常の怪我の場合、あまり消毒剤に頼らず、水道水で十分に洗い流すこと。
③乾かして瘡蓋で治すのは間違いで、できればモダーン・ドレッシングで湿潤環境を保つこと。医療用にはコンバっテック社から優れた製品が出ているが、家庭用としては、ジョンソン・エンド・ジョンソンのキズパワーパッドが推奨されること。
④不幸にして傷跡が残った場合は、形成外科で可能な限り修正を行うが、傷跡を完全に無くすことは不可能であること。
⑤最近再生医療で培養皮膚が可能になったが、まだその使用は重症熱傷に限られること
⑥褥瘡は予防可能であり、又一旦発生しても治療可能であること。ただそのためにはそれなりの人員と、減圧マットレスのような介護器具が必要なこと。
⑦最近はわが国でも、下腿潰瘍(足の皮膚の崩れ)が増えてきたが、その根底には糖尿病か動脈硬化があるので、現疾患を治療し又潰瘍はその専門家の治療を受けること。
など、などだが、どこまで数時間のセミナーでカバーできるか、どこに重点を置くべきか、今思案中である。

いずれにせよ、ご協力いただく神戸大学の形成外科の諸先生と、賛助企業の方々にあらかじめ御礼を申し上げる。
開催日は7月31日。
詳しくはホームページをどうぞ。
http://www.woundhealing-center.jp/topics_100731.html
[けが、キズの治し方」_b0084241_1065688.jpg

by n_shioya | 2010-06-28 22:29 | キズのケア | Comments(2)
Commented by ruhiginoue at 2010-06-29 00:51
 それについて、数年前に某大学病院の形成外科医に言ったとろころ、知ってはいるけど新説を取り入れるにはある程度の決断が要ると言いました。
 たしかに、今までのやり方を安易に変えるわけにはいかないし、すぐ飛びつく医師では如何かとも。
 これが法律だと、裁判所は保守的なので新しい学説を採用するには最高裁が大法廷を召集して、新しい最高裁判例を作ると右へ倣えです。
 医学の場合はどんなでしょうか。よく聴くように、官学は東大に追従し、私学は慶応に、なのでしょうか。
 アメリカでは「ハーバード基準」だの「グッドマン&ギルマン」だのと論争になると聴きましたが。
Commented by n_shioya at 2010-06-30 11:20
ruhiginoue さん:
どの分野でも同じ問題はあると思いますが、新説を取り入れる場合、慎重さが必要な面と、習慣の奴隷の権威主義とのバランスが難しいところです。


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