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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
漕げ、漕げボートを
Row, row, row your boat
Gently down the stream.
Merrily, merrily, merrily merrily,
Life is but a dream.

漕げ、漕げ、ボートを、
ゆっくり流れを。
楽しく、楽しく、そして楽しく、
人生はただの夢。

このアメリカの「わらべ歌」、一度は聞いたことがあるでしょう。
なにも難しい人生論ではない。
だが、僕は始めて聞いた時ショックをうけた、今でいうカルチャーショックよりはるかに深刻な。

そのころ日本は満州事変を起こし、中国侵略に突入していた。
国家総動員法が敷かれ、小学校は国民学校と改名し、我々は少国民として「天皇の為に死ぬこと」だけが唯一のレーゾンデートルと、繰り返し吹き込まれた、往復ピンタを配属将校から受けながら。
生活を楽しむ?
そんなことはあってはならない大罪だった。
夢というよりは、異次元の世界だった。

この歌と共に今は亡き、叔母を思い出す。
津田を出て、女学校の英語教師をしていた叔母は、折に触れて我々甥や姪に自由主義の香りをかがせてくれた。
イギリスのクロイドンがナチの空爆で全滅した時、“可哀そうな!”といって僕を驚かせたのもその叔母である。“敵国イギリス市民の死を悼む、”そういう受け止め方もあるのか、と僕は頭をガンと殴られたように感じた。
日本が降伏した時、“これから民主主義の時代だ”と叫んだのも、その叔母だ。
そして今、民主主義に紛れ込んで持ち込まれた「市場経済」の為に、日本はまた壊滅の危機に瀕し、そのあおりで子供たちは夢を失っている。

民主党よ、子供たちが夢を持ってボートを漕げる日本を取り戻してください。
by n_shioya | 2010-06-12 22:35 | コーヒーブレーク | Comments(5)
Commented by アヤメ at 2010-06-13 01:41 x
先生 私は今、 週に70人の難民の子どもを診ています。今も世界では戦争が起きていて、家族とバラバラになったり、着の身着のままでアメリカに移民してきている子どもが沢山います。虐殺を見たりや子どもの兵士にさせられたりしていた子もいます。アメリカで無一文でたった一人きりの身寄りのない子どもでも 「夢」 を持つと それはそれは逞しく!笑顔も美しく!生きる力にをみなぎり始めます。アメリカの政府は全面的に難民の子どもを援助します。私は日本の子どもたちが 難民の子どもとは違う状況で精神の難民になってるのかな?とおもいます。先生のおっしゃるとおり「子どもが夢をもてる日本」になって欲しいです。それはお金や物ではないですね…私は今週 いよいよ 卒業式です!いつも ありがとうございます
Commented by ruhiginoue at 2010-06-13 07:31
 『スタートレックⅤ』の場面で、この歌がヨセミテ国立公園のキャンプファイアーで歌われてました。
 宇宙を縦横無尽に行き来する未来で、わざわざ手足を使い何時間もかけてロッククライミングしている休日でした。
 ミスタースポックが「人生は夢ではありません」と「論理的」に歌詞を分析していましたが、そんな彼も最後には意味を理解したようです。 
Commented by n_shioya at 2010-06-13 22:12
アヤメさん:
でも希望を持ちましょう。
Commented by n_shioya at 2010-06-13 22:14
ruhiginoue さん:
スタートレックで歌われたとは知りませんでした。
まだ、歌い継がれているのですね。
Commented by あき at 2010-06-17 12:52 x
すみません、全然違うことなんですが、
6月15日に顔の傷を縫ったのですが、抜糸の日が21日なのですが
6日後なので、遅いのでしょうか??
なるべく傷跡のこしたくないので・・・。


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