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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
せっかくの日曜日というのに休みを犠牲にして、しかも自弁で800人ほどの看護師さんたちが、ビッグサイトの会議場に参集した。
しかも壇上から眺めていると、居眠りをしてるものは一人も見当たらない。 こんなことは医者の集まりではあまりない。 悔しいけれど、やはり看護師さんたちの方が、医者よりもはるかに勉強熱心である。 テーマも良い。題して「褥瘡予防ケア最新情報」。 しかもトータルプロデュースは褥瘡治療のカリスマ、真田教授である。 講師陣は真田軍団の面々。 そして主催は褥瘡治療に欠かせない「減圧マットレス」のトップメーカーである(株)ケープ。 何時もながら真田教授の研究態度には頭が下がる。 成果もさることながら、研究の発想と展開が素晴らしい。ベッドサイドで突き当たった問題を実験室に持ち込み、その解決をまた現場で検証する。 当たり前といえば当たり前のことだが、細分化した医学の世界では、医師でもなかなかそこまで手が回らないし、真田教授のような柔軟な発想は枯渇している。 ところで褥瘡とは? まだ御存じない? 巷間では「床ずれ」といってる奴ですよ。 この言葉は、寝こめばできてしまうという誤った印象を与えるので、我々は使わないことにしているが。 つまり、“褥瘡は予防できるし、治癒も可能”なのだ。 日本褥瘡学会ができて12年。この間、この分野の発展は目を見張るものがある。褥瘡の発生率も激減した。その功績の半分は真田軍団の御努力の賜物といっても過言ではないだろう。 今後ますますのご発展を期待します。
by n_shioya
| 2010-06-06 20:49
| キズのケア
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Comments(3)
Commented
at 2010-06-06 22:24
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
船長
at 2010-06-06 22:41
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先生のブログの内容を拝見していると、しょっちゅう「一般的認識」にたどり着く難しさを感じます
それと医師と一般人を繋ぐ看護士の方々の存在感にも… 向上心とか「まず見て聞いて感じて学ぶ」姿勢に勇気づけられるんですよね すごいなぁ…
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Commented
by
n_shioya at 2010-06-09 08:36
船長さん:
現役の頃、看護学部の入試面接も手伝い、医学部志望者よりはるかに目的意識というかモティベーションが高いのが羨ましく思えました。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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