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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
訃報
このところ昭和一桁の仲間が次々に店じまいをして行く。
今朝、演出家のいとこの福田陽一郎の奥さんから悪い知らせが届いた。

“膵臓癌だって言われちゃったんですよ、信幸さん”と本人から宣告されたのは半年前だった。
ショックだった。
“それで医者は?”
“もう手術には手遅れで、このままでは3,4カ月。抗がん剤を使っても数カ月延びるかどうか。”
“確かに副作用も強いし”
“でもまだやり残したこともあるし、試してみようと思ってるんだけど”
“そうね”としか言いようがなかった。

その後僕も仕事に追われ、又ちょっと体調を崩したりして、気になりながらも見舞うことができないまま今日の訃報である。
家族の話では一度は抗がん剤を試して効果があったが、二度目の時に消化管出血をきたし中止。後は自宅で療養することとしたという。
3月までは普通の生活が可能であったが、4月に入り体力が落ち、昨夜から急変して今朝息を引き取ったという。
“苦しむこともなくそのままスッと・・・”という家族の言葉がせめてもの救いだった。

彼は2年前に「渥美清の肘付き」という自伝を出版した。
そのときのブログをここに再録し、故人の御冥福を祈る。

訃報_b0084241_2315479.jpg『昔から僕は“陽ちゃん”と呼んでいた。
彼のほうは一才年下なだけだが、僕のことを“信幸さん”と呼ぶ。
陽ちゃんの本名は福田陽一郎、才能に溢れた演出家である。
その陽ちゃんが「自叙伝」を送ってきた。
題名は「渥美清の肘突き」副題は“人生ほど素敵なショーはない”

日本テレビの創成期から関わり、その後独立して舞台演出家となり、アマーストの美女、ショーガール、最近ではシューズ・オンなどさまざまなジャンルの芝居を手がけてきた。

母親同志がいとこなので厳密には又従兄弟だが、家が近くだったので子供の頃はよく行き来していた。
その後僕は医学の道へ迷い込み、彼は仏文を出ると迷うことなく演劇の道を突き進んだ。
と思っていたら、自叙伝によれば、結構ハチャメチャな紆余曲折があったらしい。
人畜無害の殺風景な我が家と違い、確かに福田家では子供たちは野放図に振舞っていた。

その後僕はアメリカに留学し、交流は一時途絶えたが、帰国後、次男が作曲家を志し、“陽ちゃん”にお世話になったりして、又付き合いが始まった。
彼は新しい出し物があると何時も誘ってくれて、おかげでこの無粋な外科医も、ニール・サイモンにしびれ、タップに心を躍らせたりするようになった。

もつべきものは良き従兄弟である。』(2008-05-17)
by n_shioya | 2010-04-11 22:23 | 医療全般 | Comments(2)
Commented by valkyries at 2010-04-12 08:38 x
先生、私は高校生の頃、渋谷のパルコ劇場で「ショーガール」を観た事があります。おしゃれでゴージャスな舞台でした。ご冥福をお祈り申し上げます。
Commented by n_shioya at 2010-04-12 15:28
valkyriesさん:
是非自伝もお読みください。


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