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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
金沢の庭園
b0084241_3202794.jpg金沢には文化がある。
じゃ、東京は?
あるのはただカオスのみとひがみたくなるほど、金沢の魅力は奥深いものがある。
まず、食いものがうまい。そして古い家並み。焼き物。友禅。
そして忘れてならないのは庭園。
その筆頭は兼六園だが、今回は川上会長のお計らいで、普段非公開の「辻家庭園」を散策させていただいた。

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辻家の御当主の御説明によると
『当庭園は、加賀藩家老の一族、横山兄弟が尾小屋銅山開発に成功し、明治から大正にかけて二十万円(現在の約四十億円)の巨費を投じた迎賓館施設の庭園部分で、小川治兵衛が設計したとされている。
小川治兵衛は京都の庭園師で、通称“植治”。東京では椿山荘、古河庭園も造っているという。
金沢で現存するのは残念ながら庭園の中心部だけだが、当時のままなら兼六園と並ぶ金沢の名所になっていただろう。





b0084241_32109.jpgその特徴は①英国風自然庭園であること。
②眺望と庭園の立体的一体化つまり白山を借景としている。
③石材と工法:富士山の溶岩を大量に運び込み、当時最先端の土木技術であった鉄筋コンクリート工法を造園工事の随所に用いている。
④解放と幽玄の二面性:寺町台地上の広大な芝庭からは、県境の山々や犀川と市内を一望し明るく開放的だが、台地の斜面を下るに従い、大樹に覆われた洞窟、渓流、大中小の滝、池、築山があり、深山幽谷の趣を見せる。
云々』

そして御案内いただいた庭園は想像以上の景観で、丁度桜が見ごろであったが、当主のお話では、紅葉の頃が最高だという。
やはり明治の人はスケールが大きかった。
現存する部分はごく一部とはいえ、その維持には平成の今、莫大な費用がかかるという。

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「文化にまず必要なのは金ですな。」当主は言われた。
確かに“文化”とは良くも悪くも“道楽”には違いない。
by n_shioya | 2010-04-10 22:50 | 美について | Comments(2)
Commented by 船長 at 2010-04-11 21:05 x
今文化を維持する努力が道楽であろうが、
保全に時間もお金もかけることが歴史であり後世に残す財産だと感じるのですが…
日本の町並みが新旧バラバラで味がないところが多いのも、
抵抗なくどんどん壊していくのもやっぱりしっくりきませんね
今の自分とか今の世界しか見えていないというか…
見えない過去や未来に思い至らないのでしょうか
環境問題と同じですね
Commented by n_shioya at 2010-04-12 14:57
船長さん:
やはりゆとりですかね。
和辻哲郎の風土によれば、スクラップ アンド ビルドの気軽さは、モンスーン地帯の特徴のようですが。


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