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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
シュリンク
アメリカでは精神科医のことをヘッドシュリンカ―、略してシュリンクと呼ぶ。
精神分析医心理カウンセラーもその中に入るようである。
蕃族が首狩りのイメージから来たようだ。
日本では精神科にかかることは内緒にしたがるが、アメリカでは日常茶飯事で、むしろシュリンク似通っているというのはステイタスでもある。

僕は個人的な経験からもシュリンクのありがたさは身にしみてわかっているが、日本での認知度はまだまだであり、臨床心理士のステータスも決して高いとは言えない。

最近、僕の友人の一人がアメリカで修業を終え、帰国するかアメリカにとどまった方がよいか相談を受けた。
帰国する留学生に対する僕のアドヴァイスは一般論としては明快である。
日本で貢献しようなどと思うな、むしろ厄介者扱いを覚悟せよ。なぜなら留学も帰国も自分の勝手な都合で、明治の頃と違い、日本がそれを望んだわけではないから。

シュリンク_b0084241_055358.jpgことに臨床心理士のように国家資格が確立していない場合、日本で教育を受けたものでも茨の道を歩んでいるのだから、よほどの覚悟が必要である。

だからと言って帰るなと言っているのでもない。
本当は、立派なトレーニングを受けた人がどんどん帰国して、わが国のこの分野のレベル向上を図って欲しい。
だが、そのためには、この国の人々はあまりにも狭量で排他的である。誰かがこの悪循環をぶち壊して欲しいのもまた本音ではある。
殊に美容外科、アンチエイジングをやっていると、心理学者、精神科医の存在は必須となる。

この道の先達、井波さんにご苦労話を伺い、ますますその感を深くした。
井波さんは先日、「チャーミングスクエア溝の口」での講演会に出席した時、講演者の大内順子女史にご紹介いただいたばかりだが、先日、早速ざくろでランチをご一緒し、斯界の最新の状況を伺ったところである。
by n_shioya | 2010-04-02 22:59 | 医療全般 | Comments(3)
Commented by あやめ at 2010-04-03 02:49 x
今日のブログありがとうございます。
先生のおっしゃるとおり、アメリカでのクリニカル サイコロジスとの地位は高いです。
ドクターの学位を持っているだけでもアメリカの人口の1%未満です。その上 National Examに受かったクリニカル サイコロジストたちは0.1%未満ですから…
セラピストもソーシャルワーカーも臨床できるのは大学院出です。Ecidence Baseのリサーチでもセラピーを受けた人の80%は効果があると出ています。 イエス様も茨の道を歩まれたけど…私には茨の道を歩めるか…
Commented by n_shioya at 2010-04-03 21:32
あやめ さん:
これ以上はご自身のお考えで選択をなさってください。
Commented by あやめ at 2010-04-04 09:30 x
はい ありがとうございます。


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