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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
墓参り
“俺はなぁ、お前さんたち。あんな狭いとこにいるつもりはないからな。なにも来る必要はない”
と親父は生前よく言っていたが、おふくろや弟はそうはいかぬだろう、と思い、今日は多磨墓地に墓参りに行った。

昔、ディズニーランドなど遊園地の少なかったころは、多磨墓地は子供にとって格好の遊び場だった。
春分、秋分の日は、朝からお握りを持ってピクニック気分ででかけ、広い墓地をかけずり回って、皆で墓石の品評をしたものである。

我が家の墓石は四角の柱だが、上の方へ行くほど多少細くなっている。これは神道のしきたりだそうだ。そして墓石には鹽谷家奥津城(おくつき)と彫られている。

墓参り_b0084241_22184091.jpg塩谷にわざわざ難しい鹽の字を使い、墓所の代わりに古めかしく奥津城と記されているのが、なにかいかめしく他を圧倒するようで、子供心に誇らしげに感じたものである。

日本の墓石は名前だけの記載が多いが、西洋では墓碑銘として,故人の業績や、家族の思いが記されたものが多く、墓地めぐりは意外に楽しいものである。
ただいつも不思議に思うのは、日本と違って土葬だから、よくスペースが足りなくならないことだ。
日本では火葬でも、墓地の入居難が騒がれているのに。

ところでで改めで墓石の下のスペースを考えると、親父じゃないが僕もこんな狭苦しいところに閉じ込められるのはごめんだな。それに多磨墓地は場所が不便で、碌なカフェもないし、小金井の桜ぐらいしか見るべきところもない。
きっと生前よりももっと自由に、四次元の空間を飛び回り、墓参にきた遺族に、“あら、また、いないわ。きっと女の子を追っかけてどっかに飛んでったのね、しょうがない人。”といわれるようでありたい。
by n_shioya | 2010-01-02 22:01 | コーヒーブレーク | Comments(8)
Commented by ミカロ at 2010-01-02 22:30 x
新年おめでとうございます。

塩谷先生は亡くなった後にも、
やはり美女を追っかけて飛び回るのでしょうね…。
尊敬する塩谷先生の、そこだけがウイークポイント!!(笑)
いやいや、アンチエイジングの最大のポイントですよね。

今年も塩谷先生のブログを
心から楽しみしにています。
Commented by icelandia at 2010-01-03 03:10
 明けましてお目出度うございます!写真を変更なさったのですね。笑顔が素敵です!
 私は一昨年アイスランドへ行った際に、墓地候補地を見つけてしまいました(笑)。墓参りが大変だとの指摘には、「10年か15年に一度、家族旅行だと思って来ればいいんじゃない?」と言っちゃいました。私も墓は不要派なものですから・・・。
 現在でも人気者の先生なので、 「女の子を追っかけて」というより、天国の積極的な女性に追いかけられて、逃げ回っているっていうのはいかがでしょう?天国でも女性が待ち構えていることでしょう。あぁでも、まだまだず〜っと行かないでくださいね!今年もどうぞよろしくお願いします。
Commented by あやめ at 2010-01-03 18:35 x
カトリックとカトリックでない自分の親や家族のお墓はどうやって守るのですか? 法事とか仏教でするのですか?
 
昨日のコメントのお返事です:
アメリカにかれこれ11年います。アメリカは横の社会で 仕事場でも 患者さんのカルテを見て今日の治療に関しての朝のミーティングでも 対等に何でも発言しディスカッションできますが…日本はたての社会で…上の方に自分の意見など話せない場合が多いのではないでしょうか…縦の社会の人が横の社会にAdjustするのは簡単なんですが、逆が難しい。 私はもう 縦の社会では生きていけないかもしれません…無理をすると病気になるかもしれないし…それから どれだけ 日本がアメリカと同じように私にお給料を払ってくれるかも 大いに関係します…そういう意味もあって やっぱり アメリカを選んでしまうかも知れません。。。でも お墓が気になります…長女ですから…「あ~どこで死のうと悩むな 私の骨ぐらい埋められる場所なぞ世界中にどこにでもある」という漢詩がありましたね…
Commented by Ken at 2010-01-03 19:58 x
明けましておめでとうございます。 仕事は昨日からで、本日はゴルフに行きました。 そこで原さん(監督)に会いました。 4~5年前にファンケルの忘年会で、塩谷先生と同席し、「原さんは野球にお詳しいのですか?」と先生が尋ね、「ええ、少し」と答えた件 聞いてまいりました。 薄い記憶はあるそうですが、その時どう思ったかは憶えてないと言っておりました。 彼は今日も好青年でした。 先生の偉大さはお話しておきました。 今年もブログ楽しみにしております。 (私の墓は横浜の子供の国の隣にあります。偶然にも、北里の創世記にご一緒した浅利先生もそこで、死後は一緒にゴルフをすることにしております)
Commented by n_shioya at 2010-01-03 20:45
ミカロ さん:
新年おめでとうございます。
僕はまあ、単純に能天気ということでしょうね。
Commented by n_shioya at 2010-01-03 20:46
icelandiaさん:
アイスランドにお墓。いいですねぇ。僕もそうするか。
Commented by n_shioya at 2010-01-03 20:48
あやめ さん:
迷われるようでしたら、やはりアメリカですね。
お墓なんてどこでもいいじゃないですか。
Commented by n_shioya at 2010-01-03 20:50
Ken さん:
その後数回新年会ではご一緒しましたが、どこまで覚えてられるか。
でも今のお話で原監督がますます好きになりました。


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