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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
昨日の続き:
先ず講師のお三方のご講演の要旨を、少し長くなるが、お伝えしよう。 開催のご挨拶 『男をもっと知って欲しい』 熊本悦明 先生 (日本Men’s Health 医学会理事長、札幌医科大学名誉教授) 「近頃、男性の影が何となく薄くなっていますね」と、よく女性達から言われます。 その様に女性方が張り切り、社会を明るく元気にしているのは大歓迎ですが、やはり男性達も、しっかり“男性力”を発揮して、もっと生き生きと張り切って活躍して頂きたいものです。 その為には、少しずつ陰り始める中高年男性の体調管理が強く求められるのです。しかし多くの男性方はかなり苦しくても、我慢しつつ仕事を休まず働く傾向が強いのです。 男性自身、心身のQOLを十分意識して、健康管理に強い関心を持つべきなのですが、なかなか踏ん切りがつかないのです。そこで、パートナーの女性方が留意して、体調不全の男性達を医療に結び付けて欲しいと願っております。その必要性を、中高年の男性医学専門家の立場から、痛切に感じている近頃です。カップルで健康管理を心掛けて戴きたいものです。 講演 『社会経済の激変とアンチエイジングな生き方』 島田 晴雄 先生 (千葉商科大学学長) 世界経済が激変しています。昨年秋のリーマンショックに続く世界金融危機の深化、そして実体経済の世界同時大不況が進展しています。 そうした状況のなかで直面する困難を克服して、次の明るい未来を創り出していくためには、私たちが希望を持ち、元気に、そして勇気を持って困難に取り組み、障害を乗り越えてゆく気力と体力を持つ必要があります。そうした生き方に老若男女すべてが挑戦する必要があります。 人間の若さは物理的な年齢よりも物の考え方や生き方によるところが大きいと思います。何事にも興味を持ち視野が広く多くの人と積極的に付き合う人は、そうでない人よりも気力も体力も若々しいことが多いのです。その素になるのは心身の健康です。 また、男性としての“カッコよさ”も大切と思います。男も惚れる良い男は女性にとっても素敵な男性であるに違いありません。これは女性についても同じと思います。世の中は、男と女で成り立っている訳ですからお互いに素敵であることは、お互いにときめきと幸せを生む源泉となり、それがまた健康と活力の素になるに違いないと考えています。 講演 『ホルモン力が人生を変える』─健康リテラシーで男性力UP─ 堀江 重郎 先生 (帝京大学医学部泌尿器科主任教授) 最近男性の元気がない…といわれています。 みなさんは冒険心、積極性、チャレンジといったオトコらしさを発揮できているでしょうか? ワクワクする毎日を送っているでしょうか?最近大声で笑いましたか? 男性ホルモンと呼ばれるテストステロンは、男性というエンジンを走らせるガソリンに相当します。 テストステロンは筋肉や骨を逞しくすることをはじめとして、さまざまな生物的な役割があります。また健康長寿にもっとも大切な取り組みである、酸化ストレスを防ぐことにもテストステロンは働いています。 一方テストステロンは、個人の社会への関わり方にも影響することがわかってきました。テストステロンは日常での集中力や判断力に関係し、活力度にも影響します。 ロンドンの金融街シティーでは、『儲かっているトレーダーはテストステロンが高い』ことが明らかになっています。またテストステロンの支配下にある脳内ペプチドは動物からヒトに共通するさまざまな行動特性に関与しています。あなたの上司が『オレはそんな話聞いていない』というのもテストステロンのなせる技なのです。 このようにテストステロンの作用は、あなたのホルモン力としてきわめて重要なのです。 まさにホルモン力が人生を変えるといえます。 このシンポジウムでは、テストステロンについて最近わかってきたことを中心に、あなたのホルモン力をどうやって高め、「オトコらしい毎日」を送ることができるのか、考えたいと思います。 そのあとで、島田、堀江両先生に、石田純一さんを交え、朝倉女史の司会で、 『デキる男、モテる男はココが違う!?』という、“医者と学者の本音の話”という ことで、ユーモアたっぷりにしかも核心に触れる座談会が行われた。
by n_shioya
| 2009-06-10 15:31
| アンチエイジング
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Comments(11)
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船長
at 2009-06-10 18:41
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テストステロンの負の部分もあるように思うのですが・・・
どう飼いならすかといった感じかな、と思っておりました
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at 2009-06-10 18:48
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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icelandia at 2009-06-10 23:47
全く会の主旨とは関係の無い理由で、行けたらよかったのにぃと悔やんでいます。だって、素敵な男性が数多くご参加になったのでしょうから・・・(笑)
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silku928 at 2009-06-11 01:07
続き、楽しく拝見しました。
おとこ力を鍛えるにも、パートナーの気配り、健康管理、 やはり女性の力は不可欠のようですね..(^^ゞ。 最後のお写真、みなさま素敵な笑顔で、 おとこ力、高まったようにお見受けいたしました~♪。
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ふくだ
at 2009-06-11 07:47
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『デキる男、モテる男はココが違う!?』は、どんなお話だったのでしょうか?皆様いいお顔していらっしゃいます!相当モテることでしょう!
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happylife
at 2009-06-11 15:18
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「おとこ力の鍛え方」、諸先生方の講演楽しく拝聴させていただきました。
また、思いのほか大勢の方が参加されているのにも驚きました。 寿命が伸びる中、ますます重要になるのが健康です。 更なる情報発信をされることを期待いたします。
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n_shioya at 2009-06-12 08:55
船長さん:
テストステロンが欠乏すれば、戦争はなくなるかもしれません。
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n_shioya at 2009-06-12 08:58
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n_shioya at 2009-06-12 08:59
silku928さん:
第一回としては大成功ということで、関係者のテストステロン値は急上昇しましたl。
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n_shioya at 2009-06-12 09:01
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n_shioya at 2009-06-12 09:01
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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