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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
学会を主催して会長が最も頭を使うのは、学術プログラムもさることながら、会長招宴、懇親会等のイベントや、医学と関係ない著名人の特別講演である。
最近では抗加齢医学会。 討議の内容は忘れても、会長招宴、そして会議の合間に奏でられたウィーンフィルの息の合った合奏だけはこれからも語り継がれるだろう。 豪華版としては、かつてアメリカの形成が学会で、コリン・パウェルを招へいした例もある。大統領選に出れば当選確実とされた男の講演も、ユーモアを交えた内容の濃いものだった。 自分のことで恐縮だが、20年ほど前には、今開催中の熱傷学会の会長を僕が務め、箱根で開催した。 その時オーベルジュ・オー・ミラドーを借り切ってのフレンチ・ディナーは今でも語り草なのを、今回の学会で実感した。 以来、オー・ミラドーを御贔屓にしてくださってるということを、何人かの方から伺った。 これは僕の働きではなく、勝又シェフの腕のさえである。 さて今回は主催校の日本大学のバンドの演奏で盛り上がったが、学術発表にもメモラブルなものが2,3あった。 一つは昨日も書いたジェイス、培養皮膚の営業開始の報告であるが、いま一つは今朝のモーニングセミナーで紹介された、人工真皮インテグラのローンチングである。 30年ほど前、ボストンを訪れた時、今は慶応大学の名誉教授の相川先生がハーバードの研究員として、開発者のバーク、ヤナスのもとで必死に動物実験をやっていたのを懐かしく思い出す。 その後これらの手法が、ティッシュゥ・エンジニアリングへと発展して、やがては今話題の再生医療の先駆けとなったことは、形成外科医としては誇らしく思う。
by n_shioya
| 2009-06-05 23:10
| 医療全般
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Comments(2)
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最近話題になるものは、なんだか全て硬軟両面を持っていますね
たとえば死にいたる病やけがの治療法が、結果的には美容の分野に応用されて、そこがもっともお金を落とす方が多いのでは・・・ とか感じることが増えました 明らかに「治療が必要」とされる線がぼけて滲んできているように感じます
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船長さん:
というか、医学をテクノロジーととらえた場合、諸刃の剣で使いようでどうにでもなるということでしょうか。 また、可能であるということと、すべきであるかすべきでないか、の線引きは元来医の倫理の領域ですが、まだ底の議論が追い付いていけないのが現状です。」
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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