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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“ノビ、アフリカに行ってみないか?”
ボスのマカンバー教授から突然そう言われたのは、1964年のことである。 ノビとは僕のアメリカでのニックネームだ。 “ケニヤのナイロビだ。街は立派な近代都市だが、一歩外に出ればライオンやガゼルなど野獣が飛び回るサバンナだ。そしてその先にはキリマンジェロが万年雪を被ってそびえている。” うーん、行ってみたい。 だがちょうどひと月前、母校からお呼びがかかって8年の留学生活に終止符と打つことに決めたばかりだった。 ナイロビにはボスの友人の形成外科医が孤軍奮闘していて、パートナーを探しているという。 配偶者も好奇心に火がついた。 “行ってみたいわ。でも子供たちのこともあるし・・・” ということで、夢はついえた。 先ほどからテレビで南アフリカの世界遺産の紹介をしている。 ヨハネスブルグが出てきた。 そう言えばあそこにもボスの友人の形成外科医がいて、毎年ニューヨークに訪ねてきたものだ。 ボスは狩猟が好きで、毎年長い休暇を取って、ライオンを仕留めに行くのでアフリカには知り合いが多い。一度はライオンに襲われて、危機一髪のところを奥さんが仕留めて命拾いをしたという。 そのライオンが剝製となって、ボスの書斎を飾っている、ライフルを構えた奥さんの像と組み合わせで。 さて世界遺産だが、ヨハネスブルグの近くのロベン島という刑務所のあった島だった。政治犯の収容所で、ネルソン・マンデラもここに15年ほど入れられていたという。 アパルトヘイト時代の遺産だが、今、アフリカの人にとって一番人気のある世界遺産だそうだ。 アフリカにせよ、インカ帝国にせよ、白人は残虐なことをしてきたものだ。 アメリカでもそうだ。そのつけがやっとオバマ大統領の形で償われようとしている。 配偶者が言った。 “白人で野蛮ね。” そう、でも我々も部落民やアイヌの問題をまだ引きずってるじゃない? 略奪と支配は人間の性(さが)のようだ。 そして今「グローバリゼーション」というまやかしの言葉で世界を席巻している「市場原理」も、鉄砲を電子マネーに変えた「弱肉強食の世界」の正当化にすぎないのではなかろうか。
by n_shioya
| 2009-06-01 23:35
| コーヒーブレーク
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Comments(3)
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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