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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
国際学会に不可欠なのは「同時通訳」である。
今では英語が公用語に指定されることが多いので、英語と開催国の「同時通訳」が普通だが、ヨーロッパの国の場合は英、独、仏場合にはスペイン語までスウィッチの切り替えで聞くことができる場合もある。 通常の「逐語通訳」でもそれなりの訓練が必要だが、「同時通訳」となると高度の特殊技術で、彼女らはようやるわ、といつも感心させられる。 彼女らと言ったのは、どういうわけか同時通訳は、知的な美女を揃えているからである。男が少ない理由は後で述べる。 会長だの理事長だの、責任の重い面倒な仕事はなるべく遠慮させていただいてきた僕だが、「同時通訳」の補佐役は何時も買って出ることにしているのはそのためである。 まず、学会の直前に、演説原稿と照らし合わせながら、術語のブリーフィングを行う。あまり早めに行はないのは、同時通訳者の場合は専門用語は直前に頭にたたき込んで、終わったらすぐ忘れてしまうよう訓練されているからだ。 通常「同時通訳」はペアで行う。英から日へとその逆はそれぞれ別の人が行うからだ。 また一人が連続して通訳できるのは約20分とされている。それほど頭を酷使するというか、無理を強いられる。 そして本番となると、補佐役は狭いブースに二人の美女と一緒に詰め込まれる。 セクハラ男にとっては願ってもないチャンスだが、実際はそんな甘いものではない。作業中のブースの中は戦場のように殺気立っていて、手出しでもしようものなら、蹴出されてしまう。 “もしとちったら?” すぐ今一人がとってかわる。いったん中止しないとペースを取り戻せないという。 大チョンボをやって後が続かず、ギブアップしたこともある、と美女の一人が教えてくれた。 “どんな?” “「・・・我々の前には巨大な任務(ニンム)が横たわっています。・・・」というべきのを、「巨大なニンプ(妊婦)」とやっちゃったの。”(爆笑) “ところでなぜ男は少ないの?” “男には無理。考えちゃうから。” つまり同時通訳者は、話の内容を考えずに、ただ言葉を置き換えていかなければ追っつていけないからだという。 “殿方は理屈が大事でしょ。” と云って美女の一人は謎めいたウィンクをした。
by n_shioya
| 2009-04-28 23:06
| コーヒーブレーク
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Comments(6)
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ruhiginoue
at 2009-04-29 00:50
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『ER』では、救急病棟の慌ただしさを表現するため、わざと早口でまくしたてるセリフ回しにしているそうですが、それでも語学達者の人なら簡単に聴き取れるそうなので、たいしたものです。
男性が女性と違い遅れるのは、女より男のほうがカラオケで外すことが多いのと同じなのでしょうね。
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そういえば
at 2009-04-29 07:32
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私の大学時代の友人も同時通訳やってましたが、知的な美女そのものでした。(笑)
大学時代を考えてみると、帰国子女は知的美人で性格が良い子が多かったですね。 海外勤務をする会社員の家庭のお子さんは、父親が優秀で母親は美人ということが多いので両親の遺伝的要素が大きいものと推測されます。
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だんぷ
at 2009-04-29 20:40
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そうなんです!
美女多いんです!! それにしても激務ですよね 一度見て・・・見ているだけで倒れるかと思いました ところで、彼女たちが交代した休憩時間ごとに口にホオリ込むのは 先生の大好物だとご存じですか? 脳みそにチョッコうするんだそうで・・・それだけ脳みそ酷使 とてもじゃないが真似できません
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n_shioya at 2009-04-29 22:17
ruhiginoue さん:
僕の経験ではERで飛び交うのは単純な罵声が主で、なれればわかりやすいものです、ただしプライドはずたずたになりますが。
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n_shioya at 2009-04-29 22:19
そういえばさん:
帰国子女と美人の因果関係、遺伝学的に検討の余地はありそうですね。
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n_shioya at 2009-04-29 22:25
だんぷ さん:
だから聡明な彼女らは、30過ぎると辞める人が多いようです、脳みそをいたわって。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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