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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
形成外科学会は終わったが、学会シーズンは5月6月とまだまだ続く。
なんでそんなに学会があるんですかといぶかる人も多い。 又、一体年に何回ぐらい学会に出られるのですか、と聞かれることもある。 それほど学会の数は多い。 必須なのは自分の専門分野の学会である。だが、そのほかに関連分野の学会がいくつもぶら下がっている。 僕の場合はメインは日本形成外科学会だが、そのほか関連学会として、 日本美容外科学会、日本創傷治癒学会、日本抗加齢医学会、日本再生医療学会、日本じょくそう学会等々、日本とつくものだけでも10指に余る。 そしてまたそれぞれがその下部組織として、それぞれの地域に地方会を展開する。 東京地方会、関東地方会などと。 又学会は日本だけではない。世界各国がそれぞれの専門分野の学会を持っており、ことに最先端の研究はアメリカで発表されることが多いので、欠かすことができない。 それに加えて、世界規模の「国際学会」と称するものがある。これはどちらかというとお祭りと観光が目的だが、世界各国の友人を交流できる重要な場である。 老年にに入った僕としては、せいぜい二つか三つに絞りたいところだが、回数は減っても昔以上に学会が楽しみである。 というのは学会は学術交流の場の筈だが、大学の現職の時は、やれ次に会長は誰にするとか、あの大学の次期教授はなど、夜のバーにふさわしい生臭い論議に巻き込まれることが多かったが、定年になってから初めて純粋に学問的な発表を楽しめるようになったからである。 又、新しい分野の展開を追っかけるのも面白いが、いろいろな分野の話題を結びつけて、自分なりのシナリオを展開することができるのも年の甲と言えるかも知れない。 というわけで学会と聞くとのこのこ出掛けては、年甲斐もなく昔にもまして頓珍漢な質問を浴びせては、大方の顰蹙を買っている。 ところで学会の数が増え続ける本当の理由としては「会長になりたい人の数だけ学会は増える」という誰かさんの法則を挙げておこう。
by n_shioya
| 2009-04-27 21:55
| 医療全般
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Comments(8)
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icelandia at 2009-04-28 00:18
数が多すぎて学会の名前も全部覚えられません・・・混同しそうだし。それだけで、学習能力の差が出そうです(もちろん学習能力に欠けているのは私です)。
現役時代よりも、今の方が純粋に学会の発表内容が面白いというところがミソですね。毎回最先端の医療をわかりやすく教えていただき、自分が物知りになったような気分がします(はい、気だけです)。
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Doc.k
at 2009-04-28 08:31
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生臭い論議に全く無関係な私も結構学会楽しんでます。 WCN(ミラノ22→26、May)はお祭り的で、最後の方はポスター会場は閑散としていると聞きました(ほっと一息、でも楽しみ)。
先日、リチャード・ギアの「最後の初恋」も見ましたが、人生の機微がギョッと詰まっていて涙してしまいました。 先生、見ましたか? まだでしたら是非!!
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ruhiginoue at 2009-04-28 20:15
>「会長になりたい人の数だけ学会は増える」
よくネット上で、「美を求める女性のみなさん、学会の偉い人がいるから技術はすばらしいですよ」みたいな宣伝臭い書込みがあり、現実には、手術のお粗末さや患者への暴言などが告発されたり、裁判沙汰とか、ひどすぎるとして敗訴している場合もありますね。 しかし、当の美容外科医はだいたい、そういう宣伝臭いのは患者が成果に感動して自発的にやっていることだと言います。 実に不可思議です。
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n_shioya at 2009-04-28 23:13
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n_shioya at 2009-04-28 23:14
ruhiginoueさん:
どこまで確信犯なのか、単純にお粗末なのか、判断に苦しむこともしばしばです。
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n_shioya at 2009-04-28 23:16
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ruhiginoue at 2009-04-29 19:08
>どこまで確信犯なのか、単純にお粗末なのか
学会の開催中には、なぜかそうした美容クリニックの賛美と擁護の書き込みが2ch掲示板などからこつ然と姿を消して、終わった頃にまた始まるものですが、それでも、美しくなったことで感激した患者が美容形成外科医先生に感謝を込めて書いているとして譲らないものです。
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at 2009-04-29 20:31
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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