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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
春がきて、配偶者のグリーン・サムがむずむずし始めたようだ。
坂田種苗店に連れて行くと、そこは同じような思いの人で溢れていた、そして春の花々も。 アゼリア、ブーゲンビリア、リーガースベゴニア、花ミズキなどなど。 それぞれの花には何かしら思い出がある。 ![]() ![]() アメリカで結婚して初めての春、後見人だった弁護士夫人から送られたのが、ピンクの大輪のアゼリアの見事な鉢植えだった。それまでは日本につつじはあってもアゼリアは目にしたことがなかったので、印象的だった。 ブーンゲンビリアは横浜あたりでは鉢植えで、冬は屋内に入れることになるが、ブラジルのような亜熱帯では、地植えで大木になることを知ったのは、リオ・デ・ジャネイロの学会の時だった。 高級住宅街の開放的な芝生の庭には、赤紫色の花が咲き乱れていた。 だが、貧富の差の激しい南米では常識なのか、門のあたりをピストルを持った男たちが警備しているのが記憶に残っている。 リーガース・ベゴニア、花ミズキにも思い出は尽きないが、その先には菫の苗が密に並んでいるのに目がとまった。花弁も色もさまざまでおそらく交配された新種であろう。 だが菫は野生に限る。 僕の山小屋の散歩道に大きな山吹が幾つか自生して、季節には黄色に咲き乱れるが、その草叢に隠れるように野生の紫の菫が点在しているのが可憐である。 そこでクリスティーナ・ロゼッティの「花の教」から一節。 “心をとめて窺えば花自ずから教えあり。 (中略) みづからなせる葉影より、 声もかすかに菫草、 「人はあだなる香をきけど、 われらの示す教え暁(さと)らじ。」
by n_shioya
| 2009-04-19 21:58
| コーヒーブレーク
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Comments(6)
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休日の夜に拝見するにふさわしいエントリー、
何とも優しい、穏やかな気持ちになりました。 先生は、時に牧師のようでもあり...。 四季折々の花は、 その時その時の思い出を運んできてくださいますね。 私も新婚時代、サカタの苗を取り寄せ、 セッセと花作りに勤しんだ時のことを思い出しました。 花水木も、山吹も大好きな花です。 花のある生活は本当にいいですね...♪。
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芙蓉さん:
いつもながらのお優しいコメントありがとうございます。 いつもつぶやきのお写真楽しませていただいてます。 ついにデジカメが壊れ、携帯で間に合わせていますが、やはりまともなデジカメを買おうと思ってます。 だが、いくらカメラを変えても芙蓉さんにはかなうわけはありませんが。 ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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花をめでる余裕がもたなければ・・・とあせる時点ですでに失格、花のためもよくないのでしょうね
一歩一歩歩むだけでその余裕が見えてくる不思議・・・
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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