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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
まだ腐ってない、と足を撫でてほっとする朝がこのところ続いていた。
10日ほど前、右足の脈が触れないのに気がついたのである。 足には、足の甲と踝の内側と、二か所に脈がある。足の血行をチェックするポイントである。動脈硬化や糖尿病で血管が詰まると触れなくなる。 正直言って、患者の足は何千と触れてきたが、自分の足の脈は取ったことがなかった。 それがふと思いついて触ってみると、右足の甲の脈はよく触れるが、踝の内側のが見つからない。左足も同様である。 通常、血管が詰まれば、まず、歩きづらくなり、もっと進めば足指が腐ってくる。 だが別に何も症状はない。 異変に気づいた数日後、何かのパーティの場で、聖路加病院の大竹部長に打ち明けると、ともかく検査においでくださいという。 そして一昨日聖路加に赴いて、担当の松井先生の診察を受けた。 形成・美容外科には美人の女医さんが多いが、松井先生はその筆頭格である。 ちょっと踝に触れてみて、“先生大丈夫、ありますよ。とくに必要もないけど、とりあえず検査しておきますか。”と言われる。 別棟でおこなわれた検査はおっしゃる通り正常だった。 思うに松井先生のタッチで、血圧が急上昇し、眠っていた血流が再開したに違いない。 とはいっても、ついでに全身の血管を刺激して、他の重要臓器の血流も増進していただければなどという不謹慎な想いは夢抱くべきでない。 そのあと、大竹部長がランチに誘ってくださり、聖路加タワーの上層階のお洒落なレストランで、浜離宮やレインボウブリッジのパノラミック・ビューを楽しみながら、とりあえずは無事だった両足に乾杯し、アンチエイジング医療の今後の展開について話し合った。 ともあれ聖路加病院の形成外科の人気の秘密を垣間見た一日であった。
by n_shioya
| 2009-02-15 22:34
| アンチエイジング
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Comments(4)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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