|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
レストランの好みは人それぞれだろうが、僕にとってはいつ行っても裏切られたことのないフレンチが三つある。
乃木坂のシェ・ピエール、箱根のオーベルジュ・オー・ミラドー、そしてえびすと丸ビルにあるモナリザだ。 シェ・ピエールはピエールが40年ほどまでに来日して、紀伊国屋のそばのビルの2階に店を開いて以来のお付き合いだ。今は青山墓地に面して、リストランテ山崎の並びにある。ビストロ風の気楽だが本格的なフレンチで、日本語の達者なピエールの、気の利いたジョークが楽しめる。 オー・ミラドーはブログにも数回登場したので説明は省くが、勝又シェフの調理は真剣勝負そのもので、その地で採れる魚やジビエは絶品である。 そしてモナリザはひょんなことから開店以来のおなじみだが、料理はミシュランの星を獲得、丸ビル店からの眺望は東京一のレストランと言える。 今日はそのモナリザ丸ビル店で美女とランチをご一緒した。 話題はもっぱら、「再生医療」。 山中教授のips細胞で一躍認知度の高まった「再生医療」は、今後我々にとって最も魅力ある分野だが、これの臨床適用を可能にし、さらに採算性をとなると、道は険しい。 かつて腎移植でノーベル賞を受賞したハーバードのマレー教授、実は形成外科医なのはご存じだろうか。 20年ほど前来日して特別講演をされたとき、眼球が三つある動物の奇形を示され、これからは拒絶反応が避けられない他人からの臓器移植ではなく、本人の細胞から臓器を作り出す方向を模索すべきだと言われたのを思い出す。 それが「再生医療」としてこれほど早く発展するとは、ご本人も思っていなかったのではないか。 まもなく「再生医療」は皮膚の体外促成培養という形でスタートした。 その意味でも、我々形成外科医がマレー博士の予言を実現する義務があると思う。
by n_shioya
| 2009-02-03 22:45
| 医療全般
|
Comments(2)
Commented
by
3号
at 2009-02-04 22:37
x
いつの時代も先見の明があるということは、理解されない孤独と表裏なのでしょうね
私のような凡人は気づき理解した気になった時には、先方が遥か彼方次のステップへ去られたあとで呆然とすることもしばしば。 それでも声にすることの重要性、耳を傾ける余裕双方がとても大きな可能性の芽なのでしょうが、このところの時代はそれらを摘みとる一方に感じるのは気のせいですかね・・・ どう育てたもんだか・・・ まずはおいしいモノを頂きながら発想の泉をあふれさせますか うーん・・・これは単なる逃げかなあ
0
Commented
by
n_shioya at 2009-02-04 22:52
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||