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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
キズケアの最新情報
無事「第一回創傷外科学会」が終了した。

一番印象に残ったのは、神戸大学の寺師準教授の、下腿潰瘍の治療法の最近の進歩である。

治りの悪い傷を一般に「難治性潰瘍」と称するが、日本人の場合はこれまではほとんどが床ずれだった。
それが最近は、動脈硬化による血流障害、静脈瘤による潰瘍が増加し、最近では糖尿病性の壊疽が急速に増えているという。

それに伴い最近では診断法も進歩し、また、血管バイパスや、ステントによる血行再建術など、治療法もきめ細かくなってきた。
昔は単純にすぐ切断して、しかもその断端の治りが悪いので苦労したものだが。

最も難しいのは原因が糖尿病の場合のようだ。
微小血管と言って、足指の末端の細い血管網が詰まっているだけでなく、元の太い血管が狭くなっている場合が多いからだからだ。
また、糖尿病は全身疾患で、免疫機能が侵されているため、免疫による抵抗力が衰えているため、傷が感染しやすい。
又、末梢神経の異常も伴うことが多く、これも血行障害の原因の一つになりえるし、また直接治癒の遷延にもつながっているのでは、という話だった。

ただ、きめ細かい診断と、種々の治療法の組み合わせで、今までは治療など不可能と思われた難治性潰瘍でも、やりようによっては救えるようになったのは、朗報であった。
そして寺師先生のあくなき努力には、ひたすら感服せられた。

又、京都の富士森先生は得意の「フジモリ節」で皆を久々に楽しませてくださった。
今では、瘢痕治療の一つとして、圧迫療法は常識であるが、40年前に世界に先駆けて、これを提唱されたのが、当時京大におられた富士森先生である。
これも、傷の状態や部位など状況に応じて、圧迫や伸展によって傷を目立たなくする方法で、富士森先生ならではのきめ細かい治療法で、その豊富な症例と、見事な結果に、そしてまたその軽妙な語り口に皆感嘆した。
by n_shioya | 2009-01-17 22:51 | キズのケア | Comments(2)
Commented by ruhiginoue at 2009-01-17 23:55 x
 糖尿病について内科医が言ってたのですが、きちんと治療すれば治る病気なのに、きちんとやらないから悪化してしまうわけで、だから、手術になってしまうのは、まるで山の木をバタバタと切ってしまい山崩れが起きてからブルドーザーを出すようで愚の骨頂だそうです。
 もちろん取り返しがつかなくてってからの対策も必要なのでしょうけれど。
 床ずれ防止には、それこそロビン・クックの小説でマイケル・クライトンが映画化した「コーマ」のように、身体をワイヤーで吊るし紫外線か赤外線のどちらかだったと思いますが殺菌の光を浴びせるしかないのでしょうか。
 全身マヒの人が床ずれを何度も切除しているのを見たことがありますが、とても痛ましい姿でした。
Commented by n_shioya at 2009-01-18 23:39
ruhiginoue :
仰せのとおりですが、糖尿病などの生活習慣病は、ライフスタイルを改めないと根治にならないので、つらいところです。
そして形成外科の仕事はどうしてもそのしりぬぐいということになってしまいます。


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