普通に考えると、田中っていう人が作ったカレーの店。
でもそんな単純なことではないかもしれない。もしそうなら「カレーの田中」であるべきだ。
「と」っていうのが深い。
要はカレーを擬人化してるってことですからね。
「カレー」と「田中」はここでは対等の立場、みたいな。
ここに至るまでに、きっと様々な候補があったはずだ。
「カレーは田中」
これは普通ですね。カレーのことなら田中におまかせっていう感じが出ている。
「カレーも田中」
どっちかていうと、ラーメンがメインですっていうような、逆の打ち出し。じ・つ・は「カレーも」結構うまいんですよねぇ的な。
「カレーが田中」
もちろん作ってるのが田中なんだけど、ここまできちゃうとその本人って言うよりは、むしろ作ったカレーの方が田中みたいなもんすよ、っていうようなニュアンスで。
いろいろな案を経てこういう結果に落ち着いたのだと思いますが、とにかく「なんかあるな」と客に思わせることには成功している。入ったことはないので、味についてはなんとも言えませんが。