1月9〜10日
この2日間はいよいよMIX、トラックダウンに突入。
録音されたままの音を、あーだこーだとやって整え、完成型にする作業である。エンジニア氏によって、あーだこーだされて、よりタフな音像が作られる。
何度か曲をプレイバックし、微調整しては聴きながら、完成型を作っていく。
取りあえずの完成型が出来るまで、まずは待つ。その間、なんとなく耳を傾ける者、なんとなく手元の雑誌を眺めるもの、気持ちよくなって完全に落ちちゃうもの、様々である。
空いた時間を利用し、雑誌『STUDIO VOICE:NOISE特集』を読み倒すベーシスト。明らかに覚醒しかかってる様子がうかがえる。
いくら寝てても、やはりお腹だけは空いちゃうドラマー。この飽食の時代、3個で100円のプリンを食べて『2週間振りに食い物にありついた!』かのような表情が出来るのはある意味才能だろう。
「食後は、ヘルシア・ウォーターと黒烏龍茶でキマリ!」と笑顔を見せるマリオ似のOVER30。今から1年後、『ヘルシア・ウォーターと黒烏龍茶を同時に飲むと、お互いの効果を相殺し合う』という事実が発覚することを彼は今、知る由もなかった。
そんな中、エンジニア氏に色々と注文をするリーダー。その指示は常に冷静かつ的確。男ならこうありたいものである。
MIXを進めている間に、新たな音が欲しくなる場合もある。
で、『あんましみたことない楽器』を鳴らす役にかり出されるベーシスト。最初は『初めて見る物体におびえながらも触れてみるチンパンジー』のようだったが、
最終的にはそこらへんにあった傘を持ち『外角球を体が開いたまんまライトに流し打つミスター赤ヘル・山本浩二』ばりのフルスイングで鳴らしだす。覚醒完了である。
『カッコイイ』、としかいいようがないナムバーが続々と出来あがりつつある。確実な手応えとともに第三クール終了。
この続きは来週、最終クール。ってことは、いよいよ完成!か!?
更に、乞うご期待
コヤマシュウ