11月13日
ツアーが終わってもライブの日々。楽しいことは、まだまだ続く。どれだけ寒い冬がやってきても、きっとライブハウスの中は半袖が似合う真夏のように熱くなるはずだ。いつでもオリジナルなダンスを踊る“DANCE CRAZE”な君の為の冬季ユニフォームを、「いつも心にブルーなビート」山名昇氏がデザインしてくれた。2013年3度目のTシャツライナーノーツ。真冬がやってきた日、「今日の晩飯はピェンローにするべ」と決めた昼下がりにそのメールが届いた。活字中毒の君から山名マニアの貴方まで。どうぞどうぞごゆるりと。
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pomの皆さん、こんにちは。まだ赤坂nightの楽しかったのが尾を引いていることでしょう。今年は「Root&United」が1回しかなかったのですが、その代わりに、
初めてTeeシャツのデザインをうちのteamでやらせてもらえたので、band側にも皆さんにも、違う貢献が出来たと思っています。やっぱりliveの会場で、皆んながそのteeを着てくれていると嬉しい!踊った後の汗染みなんか出来ていたら、尚更です!
さて、今回は「Trojan」というイギリスのレコード・レーベル(下記*注:Trojan Records参照)のモチーフです。前の「パンチ」が、シャツにするにはマニアックなテーマだったので、次は「わざと大ネタで」やってみようかということですね。レゲエなどのジャマイカ音楽のリスナーなら、トロージャンを知らない人はいません。
現在のトロージャンのロゴはこれです。
悪くないけど、特別パロる気にもならないです。叱られるかも知れないしw。で、68~69年という限られた時期に使われていたロゴにしました。
お気づきの方もいると思いますが、コヤマ選手の好きなものの中に、チャンピオン・ベルトとか、この「王冠」とか、必ず入ってくるんですよね。あとは「H」「A」「P」のそれぞれの「横棒」の位置の調整ぐらいしか、することはありません。ちなみにTrojanというのは、「America→American」と同じように「トロイ→トロージャン」って意味です。トロイの木馬のトロイ。「トロイの」あるいは「トロイ人」、です。トロイの木馬のイラストの、Horseというレーベルも、トロージャン傘下にありました。
ではまた。
*注:Trojan Records
ジャマイカ音楽を「自立」させた、つまりアメリカのR&Bの真似とか、トリニダード&トバゴのカリプソまんま、とかではなく、スカからレゲエ、ダンスホールに至るまでのこの島の音楽のそれらしさを確立した偉いプロデューサーが2人いました。1人はコクスン・ドッドで、彼はダウンビートというシステム(野外ディスコ)を持ち、スタジオ・ワンというレーベルを運営してます。もう1人はデューク・リードと呼ばれ、システムの名前がトロージャン、レーベルは自分のあだ名と同じデューク・リードでした。あくまで、早い話が、というレベルですよ、特にレーベルは両者ともにそれ以外にもたくさん作っていましたから。
その、後者リード氏がジャマイカで制作した音源をイギリスで発売するために、新しいブランド=レーベルの名前が必要になった時に、彼のシステムの名前の(実はレーベルもあった)Trojanが採用されたわけです。最初はそうだったのですが、60年代のイギリスでは、Ska~ロック・ステディ~アーリー・レゲエのシングル盤の需要はかなりありましたから、リードに関係なく扱うプロダクションが増えていき、ほとんど独占企業的なレーベルへと成長していくわけです。傘下にいろいろあった「弟レーベル」名も、80年代からかな、全てTrojanに統一されて、再発されたり、新しいコンピが作られたりしてきました。
てなわけで、このteeは、まだ弟たちもいた時期の、1968→69年に使われていた、古き良き時代のデザインをベースにしているのです。なお、前世紀の終わり頃からか、Trojanの全権利を、あのメタル・グループIron Maidenのマネージメント会社のSanctuaryが持っていて、しばらく積極的にリイシューを進めていましたが、2007年にユニバーサルに買収されてから、どうなっているのか?
これは2002年に先にCDが出て、2004年にアナログも出たカリプソのコンピx50曲入りです。「まんま」ではないのでw、お勧めです。
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山名さんの文章を読むと、COOLってのは「冷めることを知らない熱を帯びてること」だって思えてくるネ。
てなわけで。
まぶしい夕焼け色の
ニクいやつが完成。That's Cool! That's Rudy!
このTシャツ着て、マーチン履いて、ガシガシ踊ってたりしたら最高にカッコEやネ。
次のライブからライブ会場物販ブースに登場予定。
で、次のライブっていつかってーと、もう明日なんだから、嬉しいや。
しかも、明日はOtonano/Otoだってんだよなぁ。o,t,o,n,a,n,o,/,o,t,o。秘密の暗号みたいだな。
やし。感じるままに鳴らしてしまおう。きっとはっきりするはずだ。きっとそいつが楽しいはずだ。
明日もひとつ、今一番にCOOLな音を鳴らしてやり合おう。
Funk-a-lismo!
コヤマシュウ