9月3日
夏になると聴きたくなるし、夏じゃなくても聴きたくなって、聴くとすぐさま夏になる

小坂忠さんのアルバム『ありがとう』の1曲目『からす』。曲そのものが、夏という季節のようだ。はっぴいえんどのこれまた夏そのもの、な曲『夏なんです』と異母兄弟のように感じるのは、このアルバムに

細野晴臣氏が全面的に参加している、というところもあるよーに思う。原田裕臣氏のドラムも素晴らしい。
小坂忠さんといえば、今年のライジングサンロックフェスに出演していて、そこでステージを初めて観た。レコードをずっと聴いていたから、生で観れたのはとても嬉しかったし、良かったし、やはり嬉しかった。ギタートリオでの演奏だったから、先のアルバム『ありがとう』や素晴らしいライブ盤『もっともっと』のなかに記録されている優しい歌声をイメージしていたら、その実、発せられたのは身体ごと鳴らして歌うリズム&ブルースシンガーのライブなそれで、その歌声に、北海道にしては珍しい夏の湿り気を帯びた空気が振るえ、ボヘミアンガーデンの縁日のような灯りの中で俺の魂が奮えた。
ライブ中に「最近いろんなフェスに呼ばれるようになって分かったんですが、日本には本当に音楽が好きな人が多いねぇ」と穏やかに語っていた忠さん、ライブ後に「わぁー動けなかったぁ。最後までいるつもりなかったのに!」と思わず声をあげていた見知らぬ女の子、その言葉たちが心からの言葉に感じられて、とてもいいなぁと思った。客席に敷き詰められたフカフカの藁から腰を上げて、サンステージの裏手にある楽屋まで帰った。帰り道は、行きの道よりも近く感じられた。
やっぱ音楽は素晴らしい。そして、ライジングサンは素晴らしい、ネ。
さてさてさてい。ライジングサン。と言えば。
今年も出演出来たことがとても嬉しくて、BBJ DC/近藤幸二郎氏にデザインしてもらった

出演記念Tシャツ。「手に入れることが出来なかった!」という人もいたということなので、「もういちど作ってみよう!」とCHAMP RECORDS評議会で即決し、再び登場することが決定したよ。明日9月4日の22時より通販サイト
『online DO!』にボワン!と登場予定。どーぞ、よろしく。
うーむ、
まだ、夏だよなぁ。
コヤマシュウ