フェリーで泥の様に眠る。
到着した八戸から盛岡に出て、秋田へ向かう。移動距離の長さと人気の無さが旅をしている気分を助長する。途中、紅葉する山の中を走る。つげ義春の漫画でみたような風景。
秋田市街に入ると、「札幌ラーメン 味の時計台」という看板が目に入る。その向こうには「京都ラーメン」の文字。まあ、釈然としないがとにかく秋田に到着した。
寝る前にリリー・フランキー「東京タワー」を読み終える。文体の軽さと客観的で丁寧な筆者の視点が心地よく読みやすい。自伝の様なエッセイの様な恋文の様なそんな小説だった。リリー・フランキーという人を俺は好きではなく、本の帯に書かれた「現在最強のコラムニストと目されている」という一文にも全く同意できないのだが、この本の中の彼は時に熱く男らしくてカッコいい。
明日は地方ファイナルだ。何も変わらない。やるだけだ。
コヤマシュウ