遅くなりましたが、9/28、29に行ったバスツアー
「佐藤ひろ美バスツアーひろみたち大槌へ行く」
の模様をお伝えします。
まずはバスツアーの説明を軽く...
私のサポーターズクラブ(ファンクラブ)であるBEWE「ひろみたち」
主催のイベントで、ほぼ毎年、東京近郊にてバスツアーを企画し開催して
いるのですが、今年は私の故郷である「岩手県大槌町」に1泊二日で
バスツアーを開催致しました。
集合場所である岩手県の新花巻駅からバスに乗って一路大槌へ。
バスには「佐藤ひろ美バスツアーひろみたち大槌へ行く」のタイトルが...
バスの中では、岩手のお話や震災のお話もしましたが、楽しいお話も
たくさんして、終止なごやかなバスの旅です。
大槌に到着です。
新花巻から大槌までは、車だと2時間半ぐらいかかります。
現在の大槌町は一面草原になっています。
昔は一面、住宅が密集しておりました。
被災前の貴重な写真をいただいたので載せます。
大槌町が一望出来、公民館もある「城山」という場所にて
コーディネーターをお願いした「和Ring Project」の池ノ谷さんから
お話を聞きます。
その後は私の自宅があった場所に行き、父が津波に合った時の状況の
話をしました。(父はいまだに行方不明です。)
自宅があった場所は、私の背丈よりも高い草がぼうぼうに生えています。
草刈りしなくちゃな...
その後は「大槌町役場」へ
赤い丸は、遺体の捜索をしましたよ。というマークです。
大槌町役場では町長を含め、職員33名が流されお亡くなりになりました。
まだ行方不明の方もいらっしゃいます。
大槌町役場は解体予定です。解体か保存か、町では意見がわかれ
解体の決定が下されましたが、ただ解体するのではなく、建物を
3Dでデジタル保存するそうです。
あの日のまま時を止めて立つ大槌町役場を見て思った事は
実際の建物の前に佇み、体で感じる衝撃を3Dでも感じる事が出来る
のかな?という事。
その衝撃を感じるようにしなくては、後世に伝える意味が無いよな。
と...
人は愚かで過ちを繰り返す生き物だから
悲劇をオブラートに包まずに、美談にせずに
きちんと悲劇として伝える事が大切なんだと思います。
その後は赤浜小学校へ。
大槌は1メートル近く地盤沈下したので、住宅再建地は盛り土をする予定
なのですが、赤浜小学校は、あの赤い線まで盛り土をします。
6メートルと言ってましたが...
そして赤浜小学校には昭和8年3月3日の昭和三陸大津波の時の
石碑があります。
石碑には
・地震があったら津波の用心をせよ。
・津波が来たら高い所に逃げよ。
・危険地帯に住居をするな。
と書いてあります。
せっかく昔の人が残してくれた教えなのに…
全然、この教えが浸透していなかったじゃないか。
と腹立たしく思いました。
「これからの未来」の為に、是非、子供達には防災教育を
徹底して欲しいと切に願います。
なぜなら、私自身が大槌町出身者だけど、この石碑の存在を
知りませんでした。とても恥ずかしいことですよね。
防げたことを防げなかった。そして辛く悲しい思いをする。
そんな情けなく悔しい思いを...後悔をしたくない。と強く思うし
他の方にもこんな思いを味合わせたくない。と思います。
3Dで残す大槌町役場が、そして震災の体験が
この忘れ去られた石碑にならないように、強く強く願います。
貴重なお話を聞いた後は、宿泊先である「旧浪板観光ホテル」
「三陸花ホテルはまぎく」へ移動。ホテルの全景の写真がなくて
ごめんなさい!
ホテルはきれいに改装され
たくさんの美しいお花のブーケでロビーが飾られています。
津波でボロボロだったホテルを見ているだけに
明るく、華やかなロビーを見て、涙が出ました。
そして、力強く逞しい「パワー」をわけてもらった気がします。
本当に、本当に凄い。
はまぎくの花言葉は「逆境に立ち向かう」です。
まさしく。その言葉のごとくです。
「三陸花ホテルはまぎく」は雄大で美しい浪板海岸を見ながら
お風呂を堪能出来て、美味しい海の幸がいただける観光ホテルです。
夜は、宴会場で海の幸を満喫です。
是非、みなさん泊まりにきて下さい!!!!!
日中、いろいろな場所を巡って、もしかしたらあまり盛り上がらないかな?
と心配もしていましたが、1年ぶりに集まったひろみたち。
元気に乾杯をしました。
みんなとたくさんお話をしました。
池ノ谷さんからホタテをいただいたのでお刺身にしてもらいました。
甘い!上手い!
みんなが群がります。
最後に1曲「Angelic Symphony」を唄いました。
Dメロ部分、全力で表現するひろみたちDメロの図。
ウケます。
一緒に行った弊社所属声優「新田恵海」も一緒にみんなで記念写真です!
翌日は、快晴の中、美しい浪板海岸が見渡せるホテルの中庭で
語り部「小笠原さん」からお話しを聞きます。
小笠原さんは震災時、浪板観光ホテルに宿泊していた秋田県五城目の
老人クラブのみなさんをいち早く避難誘導した方です。
その時のお話をして下さいました。
お客様はみなさんご無事でしたが、浪板観光ホテルの社長や板前さん等
従業員の中にはお亡くなりになられた方もいます。
小笠原さんのお話はTVなど、メディアでは「絶対」伝わらない
生々しいお話しでした。
貴重なお話をありがとうございました。
しかし、浪板の海はなんでこうもきれいなんだろう。
この青い空と青い海に、あの日の3月の白く寒々しい空と
あの黒い津波を重ねてみるんだけど、結びつかない程美しい。
自然は偉大で脅威で、人間なんて本当にちっぽけでささいだ。
その後、この旅をコーディネートしてくださった池ノ谷さん主催の
「和Ring Project」の工房へ...
こちらでは
津波で倒壊した家屋の木材を利用してキーホルダーを作っているのですが
(活動内容等、詳しくは
「和Ring Project」のHPをご覧下さい。)
キーホルダーを作る行程を体験させていただきました!
まずは、木を小さく砕きます。
ニスなどがついているので表面を削ります。
角が無いようにやすりをかけます。
和Ringのスタッフさんとお話しながら作業してます。
焼き印を押して
金具を付けたら完成。
出来た!
最後にみんなで記念写真です。
その後は、大槌のショッピングセンター「マスト」で昼食&お買い物。
マストでは、大槌災害FMのインタビューを受けました。
その後は
釜石のショッピングセンター「シープラザ釜石」で
たくさんのお買い物をしました。
酒屋さんから人数分の「仙人秘水」をいただいて感謝です。
仙人秘水はカルシウムが豊富なミネラル水なんです。
よく、父とお水が湧き出ているスポットに行って
焼酎大五郎のペットボトルに何本もくみに行ってたなぁ...
あ〜ぁ...思い出すなぁ...
そして、楽しい旅もお別れです。
新花巻駅で、握手をしてさようならです。
今回のバスツアー。
参加料金も高額で、集合場所も岩手県とハードルが高いもの
でしたが、参加して下さった皆様には感謝です。
岩手県大槌町は東京からどんなに急いでも5時間半かかる
場所です。そのため交通手段も不便でお金もかかります。
そこはどうがんばっても縮まらないところです。
でも、そういった遠い場所に在るんだ。という事をみなさんに
お伝えしていって、なんとかして目を、そして足を向けさせたい。
と思っています。
今後も私なりの支援をしていけたらと思っています。
長いブログになりましたが、参加してくださったみなさまには
感謝です。ありがとうございました。