早いもんでもう2月も最後の日曜日。
日々の諸々に忙殺(そんなに忙しいのかオレは?)されながらも、頭の中は音楽のことでいっぱいです。
タイトルの「健一くん」とは誰あろう黒沢健一さん。
石田ショーキチくんやスピッツの田村くんと組んでいるバンド、MOTORWORKSで3回のライヴ(ステージ的には5回!ってちょっとややこしいな)をご一緒させてもらった。
1995年頃、L⇔Rはすでに音楽番組に引っ張りだこだったのもあって、ウルフルズがちょっとずつ音楽番組に出演できるようになるとTV局ですれ違うことなんかもあったけど、その当時、交流は全くなかった。
それから長い年月が経ち、2010年の冬、とあるイベントで黒沢秀樹くんと出会うことに。お互い同い年というのもあって一気に意気投合。一緒に飲んだり、ライヴやったりという仲になった。
そんなある日、秀樹くんから
秀「サンコン、石田って知ってる?」
サ「ショーキチくん?」
秀「そうそう。オレの兄貴とスピッツの田村くんとやってるバンドってわかる?」
サ「あ、なんやったっけ?、、、モーターなんちゃら?」
秀「そうそう、そのバンドをひさびさにやりたいらしいんやけど、ドラムのホリさんがいまはドラムを叩いていないらしく『誰かドラムいない?』って相談されたからサンコンがいいよって推薦しといたよ!」
と、まぁ大幅に脚色されてはいるがこんな感じの会話があった(秀樹くんがたまに関西弁になるのは事実です)。
そんなことがありMOTORWORKSのメンバーと対面することに。
田村くんはもちろん以前から知っているし、ショーキチくんも昔一度挨拶したことがあったのだが、健一くんだけ会ったことがなく、不安とまでは行かないものの、オレの中にはちょっとした緊張があった。
この日どんな話をしたのかはほとんど覚えてないけど(秀樹くんも同席してくれていた)、以前オレがやっと見つけたレコードを秀樹くんも持ってて、お互い「このレコード持ってる人初めて会ったよ!」てな本題とは全く関係のないどうでもいい話をしてたら「あ、そのレコードオレも持ってる!」と健一くんが話に入ってきたのは本当にびっくりした。このレコード持ってる人がここに3人もいるんやとか、そのうちの2人は兄弟なんやとか、兄弟やのにお互いここで初めて知ったんや、、、とか、いろんな意味で衝撃やったなぁ。
健一くんとのことで一番忘れられないのはオレのことを「サンちゃん!」と呼んでいたこと。
新しく入ったドラマーをどう呼ぶのが良いのか、、、。「サンコン」と呼び捨てにするのもなんか違うし、「サンコンさん」って呼ぶのもちょっと距離があるように思うし、、、うーん、、、。といろいろと真剣に考えてくれていたに違いない。
どのタイミングでそう呼ばれるようになったのか、はっきり覚えていないけど、とても自然な響きで健一くんが「サンちゃん!」と呼んでくれるのが、オレはとても嬉しかった。
バンドのメンバーになれたような感じと言うのかな。
そんな健一くんとこの先一緒に音を出すことは叶わなくなってしまった。
本当に残念だ。
最後に田村くんが撮ってくれた1枚。2014年、新宿ロフトの楽屋にて。