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君がある日こっちのプールサイドから向こうのプールサイドまで1センチメートルずつ区切っていってそれぞれに名前をつけるとする。
最初は藤とか桔梗とかさ、旅館の部屋の名前みたいのでいいんだ。 だけどそのうちいずれはやっぱりそれなりの名前をつけなくっちゃいけない。 スカタライツ?ショーペンハウエル?なんでもいいさ。 君にとってのそれなりってやつをつけるんだ。 そして夜が来て。 1センチメートルのそれなりの名前はプールサイドで月夜に照らされる。 誰もいない深夜のプールサイドに君のつけたそれなりの名前の1センチメートルが<ぼう>と闇夜と月光の向こうを張って発光しはじめた。 まるで義理のために命をかけて匕首を抜く渡世人のように。 君のつけた1センチメートルのそれなりは発光しているよ。 |
by samboblog
| 2008-07-30 13:50
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