僕は少年時代から忌野清志郎さんの音楽が大好きだ。
その音楽的意味とか、位置付けとか、そんなことじゃなく、純粋に音楽が大好きなんだ。 僕のリアルタイムは忌野清志郎さんがソロになってからの方が身近だ。 THE2-3'Sとやってるアルバム、GOGO 2&3'S、MG'Sとやってるアルバム、メンフィスなど、どれも好きで、大学時代にバンドでカバーもしてる。 特に当時テレビドラマの主題歌だった<サラリーマン>という曲は強烈に好きだ。 <サラリーマンのドラマ君にみせてあげたい 映画のようにすぐには終わらない 遠く遠く続くこのドラマ> <サラリーマン 子供じゃなけりゃだれでも二つ以上の顔を持ってる サラリーマン 心の傷みっつよっつあてもなく漂うだけ> 上京した頃、僕はこの曲をずっと聴いてる事が多かった。 思い返すと、自分が上京して親元を離れいよいよ大人に近づいていくことへのぼんやりした不安を、この歌が埋めてくれていたからだと思う。 そして今でもこの曲は僕の中にあるぼんやりした不安を埋めてくれている。 グルーヴィンタイムというアルバムが出た時(確か編集盤などを抜かせば四年ぶりのアルバムだったと思う)、僕は大学生で、先輩とこのアルバムの曲をコピーして歌った覚えがある。 うるさい曲も最高だったけど、特にラブソングにしびれたアルバムだった。 そしてそれから幾年たった今でも、このアルバムのラブソングに僕は随分心をセンチメンタルにしてもらっている。 こうやって忌野清志郎さんの音楽について書き綴っているのは、忌野清志郎さんがお亡くなりになったとニュースで知ったからです。 僕は、たとえ忌野清志郎さんが亡くなられたとしても、その音楽はこの世に残って色あせないのだということを、これを書くことによって自分自身でも確かめたかったのです。 実際、僕自身、今は喪失感でいっぱいです。 しかしながら僕は(そしてあなたも)忌野清志郎さんの音楽を<好きだった>と過去形にする必要はないはずです。 音楽は残るんだ。 今日はサンボマスターは関係なく、いちファンとしてお礼とお別れをいわせて下さい。 忌野清志郎さん、素晴らしい音楽を(過去形ではなく)どうもありがとう。 |
by samboblog
| 2009-05-03 09:31
|
