第一話 「出会いはいつだって」
そこは奈良のある町 山の中
仲良しの友達とつるんでやんちゃ三昧
なにかでっかい事がしたいぜ!
と 密かに野望を秘めていた
小学校6年生の かりあげの男の子
それが11年後に SaGaのRioくんとなるのである。
「おいおいイワオよ! B'z めっちゃいいやん! 昨日借りたやつ」
「やろ!? やろ!? ゆったやーん!
リオちゃん好きやと思ったわ!」
「全部いいけど 7曲目最高やって」
「かっこええわー 俺はな 1曲目好き
♪心配ナイ問題ナイ〜(歌う)」
(お こいつ 歌うまいんとちゃう?)
ガチャン!! 悲鳴を上げる教室のドアっ!
いつものようにフテくされた ヤスダが
「っっっちゃ ムカつく!!!」
バチーン!! とばっちりを食らう彼女の鞄と机っ!
「なんやヤスダ また先公か?」
「うっとうしいんじゃ あのぼけがっ!」
「いやいや おちつけって、、、
おまえの好きなT-BOLAN持って来たったから」
「、、、、、(少し機嫌を直しCDを受け取る)」
「そうや! あんな昨日カウントダウンTV見とってんけどさあ
なんかすっげー格好したグループでな 『バツ』の『ベニ』
って言う曲知らん? 一瞬やってんけどな
めええっちゃかっこよかってん」
「リオちゃん それは
『X(エックス)』の『紅(くれない)』と違うか?」
「!?」
これが 平凡な田舎のヤンチャ少年が
音楽に猛り狂うきっかけとなった X Japanとの出会いである。
ー続くー