エキサイトイズム

建物の構造と音問題

こんにちは、R-STOREの浅井です。
不動産業界ですが、まだまだ繁忙期が続いております。4月からの異動や就職や転勤や進学や・・・云々に向け、皆さん動かれております。
中にはとても急いでいる方もいらっしゃいます。「今週内覧して、来週には引越したいんです!」みたいな方もいらっしゃいます。なるべくご希望にそえるように、我々も迅速にでもミスがないように動きます。しかし、お客さまも、我々も急いでいる中で、やっぱり内覧に時間をかけられなかったり、「もう一度中を見たいけど、見る時間が無い!」というようなこともあります。
当然我々もできるだけチェックして万全を期しますが、一番トラブルになりやすいのが「音」です。

両隣や上下階にどんな人が住んでいるのか、どんな生活をしているのか。これは、知りたくてもなかなか難しい。急に音楽に目覚める人もいるでしょうし、その自由を止めることはできません。
「以前の住人の方と、隣接住戸の方の間にトラブルなかったですかー?」って聞かれることもあります。当然管理人に我々は確認します。「なかったですよ。」と言われても、音に対する許容度は人によって異なりますから、前の住人が許容できたものを許容できるかは不明です。でも、我々からお伝えできるのは「以前はトラブルなかったようですね」ということだけです。だから、実際に住んで生活して見るまでわからないんですよね。

以前、音に相当ナーバスな方が、「音を確かめたいから一泊体験宿泊させてくれ」というようなこともありました。オーナーさんの好意で体験宿泊できたのですが、そこまでやって、確かめても結局は音の問題で退去されました。
つまり、音の問題は最終的には自分で折り合いをつけるしかないと言うことです。

よく、音に絡んで「鉄筋コンクリート(RC)なら大丈夫ですよね?」と聞かれることがあります。他にも「木造より鉄骨の方が大丈夫ですよね?」とか。
なんとなく、遮音性に関して「木造<鉄骨<RC」という認識があるようです。木造より、鉄骨の方が材料は重いし、しっかりしてそうですものね。このイメージは非常によくわかります。確かに、ざくっというと正しいのですが、ポイントは「隣接住戸と共有している壁や天井にコンクリートが充填されているかどうか」ということになると思います。
当然ですが、中空であれば遮音性は低くなるし、コンクリートが充填されていれば遮音性は高くなりますよね。遮音性能は物質の比重の大きさに比例するので、コンクリートのような重い材料が充填されていれば、遮音性は高くなるのです。

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中空よりもコンクリートのような比重の重い材料が充填されていれば、遮音性は高まる


木造の場合は、壁も床(天井)も中空でつくられることがほとんどです。鉄骨の場合は、床はコンクリートを充填する場合もありますね。壁は中空であることがほとんどでしょう。RCの場合は壁も床もコンクリートが充填されているケースが多いと思います。それでいくと「木造<鉄骨<RC」ですが、鉄骨で床がコンクリートでも、両隣の住戸がうるさかったら、木造に住むよりうるさいということは十分考えられますし、鉄骨は木造に比べて音が響きやすいので、階段を上がってくる音が響くというようなこともあります。

じゃ、やっぱりRCじゃん!となりますが、RCでも高層建築になると住戸間の壁は構造壁ではないため、中空の壁で施工されている場合もあります。「高層建築=高級=音の問題も大丈夫」という思い込みは危険です。
むしろ、低層の3階建てのRC造の建物なんかは、「壁式構造」と言って、住戸間の壁が構造の役割を果たしている場合が多く、厚く強く作られていて、遮音性も高かったりします。
ただ、家賃で考えるとおそらく「低層<高層」となるので、勘違いしやすいのですが、すなわち遮音性と家賃は相関しないということです。

以前私が住んでいた3階建てのRC造は、旧耐震でしたが、壁式だった上に、階段室が中央にあり、その左右に各階1戸づつ、合計6戸しかないという小規模アパートでした。つまり私にとっての隣接住戸は下階の一つだけ。音の問題で悩んだことは一度もありませんでした。

つまり、築年とか家賃とか、そういったものだけでは、音の問題は判断できないんですよね。だから難しい。
とはいえ、判断しないといけないわけで、その際のチェック方法をいくつか。

・構造をしらべる 前段の話を頭にいれつつ、検討している物件の構造が木造なのか、鉄骨なのか、RCなのか確認して見ましょう。木造や鉄骨の場合、RCに比べて、隣接住戸の音が聞こえるのは致し方ない面があります。そこは納得して内覧しましょう。聞こえると思っていれば、そんなに気にならなかったりもします。もっと突っ込んでRCだったら壁式なのかラーメン(構造)なのかを確認してみることも有効です。

・壁を叩いてみる これは有効です。詰まっている音がすれば、コンクリートが充填されていると思って間違いないでしょう。しかし、空洞の音がしたからと言って、必ずしも中空ではなく、その向こうにコンクリートの壁があるケースもありますので、落胆しなくても大丈夫です。

・竣工図を見せてもらう これができれば一番確実ですね。隣接住戸との壁や床がどんな素材でできているのか一目瞭然です。但し見せてもらえない場合や、古い建物の場合は図面が現存していない可能性もあります。

・コンクリート打ち放しの家を選ぶ これ、間違いないですね。コンクリート見えてますから。ただし、打ち放しの場合、自室内での音の反響は大きいので、カーペットや家具で音を吸収しないと、いつまでも声が響いている家になります。

ということで、大した結論にならないのですが、音の問題は非常に複雑だということです。納得するまで色々と聞いて頂ければ我々もお手伝いいたします。

ただし、その時点で納得いただいても、隣接住戸に住まれている人の属性、新たに引越されてくる方など、必ず不確定な要素は残るということは、頭に入れておいて下さい。

共同住宅は、そういう意味でも共同なのです。

こんなところで。

R-STORE 浅井

※専門家ではないので、弱冠間違っている可能性があります。看過できない場合はご指摘ください。

by r-store_asai | 2014-03-12 12:45 | ブログ


リノベーション、デザイナーズ、改造OK,賃貸住宅のセレクトショップR-STOREのハンサム社長浅井佳が綴る、住宅やライフスタイルのこと。


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