神聖かまってちゃん 教諭
「とにかく、自分の曲を聴いてもらいたい」と、の子が2chのバンド板で自作自演の大暴れをしたところから全ては始まる。2ちゃんねらーたちは当然のように、この格好の獲物を痛いヤツと叩きまくったのであったが、そんな最中にの子がYouTubeにアップした打ち込みのデモ曲が2ちゃんねらーに衝撃を与える。以来叩いていた人間が次々に曲を評価、擁護に転じてゆき、最終的に叩く人を上回るという感動的な奇跡を起こす。
以後、インターネット生放送であるPeerCastを利用して動画配信の活動を開始。の子が渋谷、新宿でストリートライブとして警察に補導されたり、深夜の山間で全裸でライブする等の動画を次々に配信する。一人でノートパソコンに話しかけながら人ごみを行くの子の異様な姿はPeerCast住民のみならず、転載されたYouTubeなどを介してネットの中に浸透してゆき、「PeerCastの神」と言われる。
2009年4月より、ユーザーの多いニコニコ生放送に進出。
ライブ活動よりそういったインターネットを利用した活動により、まずネットの世界で話題となってゆく。
そういったインターネットでの認知が功を奏し、応募したSUMMER SONIC 09一般公募枠の第一次審査をネット投票で軽く通過。二次審査では審査員の寺岡呼人氏らが楽曲を大絶賛し、応募1600組から勝ち残りサマソニ出演を果たす。これがネットの世界から一般層にかまってちゃんの名を知らしめるきっかけとなったが、本番のステージはまさかの1曲で終了。しかし、終了直後のゲリラ豪雨と相まって強烈なインパクトを残すこととなる。
サマソニ出演後、噂を聞きつけた各方面からその楽曲とパフォーマンスを絶賛されるとともに、ライブオファーの状況が一変。
2009年9月以降は、渋谷DUOでの「R&R SUNDAY」、恵比寿LIQUID ROOMでの「Public/image.FOUNDATION」、京都の「みやこ音楽祭」、大阪の「MINAMI WHEEL 2009」といった重要イベントに引っ張りだことなり、名だたるバンド達と次々に共演を果たす。
インターネット上での奇行や無軌道で事件性の高いライブがセンセーショナルな神聖かまってちゃんではあるが、何より素晴らしいのはその楽曲である。独自性の高い、美しいメロディはもちろん、小中学生時代の淡い記憶やいじめられた過去、今を生きる不安等を繊細に綴った歌詞が幅広い層の人々に響き、ブログやツイッターでかまってちゃんファンを公言する人が続出。ロッキンオン兵庫氏をはじめダイノジ大谷氏、映画監督の大根仁氏、漫画家の能町みね子氏、女優の臼田あさ美氏など様々なジャンルに中毒者を増やし続けている。
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