遥 feat. iLL & MEG

皆様!
『遥 feat. iLL & MEG』が配信になりましたよ!

この曲の序章には『遥』と『僕』という架空の人物が登場します。

遥は目が覚めた。その時の目に映った光景は平坦で、まるで無窮動のごとく延々と続く海岸線だった。
「海に沿ってこの砂浜を歩いていかないといけないの?」と遥は不機嫌そうに言った「横に沿った平行線に続くアスファルト道じゃダメなの?」
「砂浜を歩き続けることに意味があるのさ」と僕は言った「裸足で地面の感触を感じながら歩くことにより、答えはきっと見つかるかもしれないよ」
「どうせまた例によって答えは見つからないでしょう」と遥。
「そうかもしれない」と僕「けど歩いてみないとわからないさ」

僕と遥はあての無い旅に出ていた。「あては無いけど、行動を起こすことによって見つかる答えを探すべく旅に出よう」と僕が言い出したのがきっかけだった。

僕らは海へと着いた。「海へ行こう」と誰かが言い出したわけでもなく、時の流れに身を任せるべく旅を続けた結果(というか途中過程)、海へと辿り着いたのだった。
季節は春だった。旅の疲れとポカポカ陽気に誘われたのだろう、防波堤の上で昼寝をした後の出来事だった。

「砂浜を裸足で歩くことは容易いことさ」と僕は言った「若い頃、遠浅になった入り江を濡れながら歩いて渡ったこともある」
「本当?」と遥は言った「その時は何を探していたの?答えは見つかったの?」と遥は言った。
「何も考えて無かったよ、そして何も探して無かったよ」と僕「旧友と二人。きっと炎天下で帽子もかぶってなかったから。。。無心から来る勢いがそうさせたのだろう」
「いつも核心には触れないのね」と遥は言った。
本当に無心だったのに。核心なんて無かったのにと僕は思った。意味の無い行為こそ説明するのは難しい。

「渡嘉敷島から無人島まで泳いで渡ったこともあるよ」と遥に自慢しようとしたところで言うのを止めた。きっとクスクス笑われるのがオチだ。「目的はチャレンジスピリットだ!」と言ったところで「稚拙ね」と言われるのが目に見えていたからだ。

裸足で砂浜に一歩踏み出した瞬間。その一歩は永遠に感じられる瞬間だった。
近い将来、その事の本質に気づかされるのであった。

そう、今回の旅の目的は。
「奪われた自由の意味を取り戻しに行く」という共通の命題のもと、
答えを探す旅に出ていたのだった。

遥は自由を奪われていた。僕も自由を奪われていた。
しかし、自由は奪われたものではなく、自分で見えなくしてしまっているのではないか?

すべてを投げ出して無理やり作ってしまった『自由』。これが本当の『自由』なのか?
今や考えられる事象と時間はたっぷりある。永遠に。

、、、というところまで思い出した。

というのがこの曲の序章です。

因みにこの曲のエピローグはアルバムに収録される『WY WAY』という曲です。

yosuke.
by rkdj | 2009-08-13 03:18 | YAPAN