犬がやってきた!
2012年 09月 07日
つい、2週間ほど前のことです。
岐阜に帰り、映画館が入っている
大きなマーケットに行きました。
岐阜にはこのような施設がたくさんあります。
東京と違って岐阜の交通手段は車です。
そして田んぼや空き地が多いことから、
このような施設が点在しているのです。
休日となれば、買い物客で施設はごった返しています。
映画が目的だったのですが、上映時間までの間、
ウインドウショッピングを楽しんでいました。
階下にドッグショップが目に着いたので覗いてみました。
私の母はもう80歳になります。
毎日、家の掃除や庭の手入れをしては
テレビを見るという生活を送っています。
2度ほどだったと思いますが、
「ワンちゃんがほしいな。」「ひとりだとさみしいよ」
と呟いていたのを思い出しました。
以前と比べると母の認知症が進んでいるのを感じていましたので、
アニマルセラピーが良いかもと考えながら子犬を眺めていました。
すると私の顔を不思議そうに眺めている子犬を見つけました。
犬種はパピオンです。
耳が蝶のように大きく広がり首をかしげて私を見つめているんです。
上映時間が迫っていましたので、その場を立ち去り
映画館に向かいましたが、その子犬が気になってしまい、
映画が終わる頃にはその子犬を買おうという決心が固まっていました。
この場合、「買おう」は「飼おう」でしょうかね。
家に帰って犬を見せた時の母は久しぶりの笑顔でした。
何もすることのない毎日の中で、無理やり仕事を見つけては
生活している母にはあまり見ることのできない笑顔でした。
名前は女の子ですから「サクラ」にしました。
あれから2週間が経過して、
母は小言を言いながら犬の世話をしています。
「どこでもおしっこするし、家のものは咬んでグチャグチャだよ!」
多少ではありますが、認知症は軽減しているように感じます。
東京から帰り玄関に入ると、犬のおしっこの匂いが多少気になりますが、
飼って良かったなと感じています。
母の為でも犬の為でも私の為でもありません。
サクラは私の家に来ることが運命であった気がしています。
感謝 中辻 正