お待たせ!アルバム「ACTION!!!」曲解説!前編!!!
1.ACTION!!!
アルバム曲が全て完成した後に作ったオープニング。冒頭の「アクショォォォオオオーン!!!」は「Everybody Say No」のPVで登場したトラメガを使用。
16分に刻むシンセベースとエレクトロなリズム、このアルバムを象徴するファズで歪ませたMoogシンセ。途中から登場する暴走したシンセは去年の秋にゲットしたwaldorf Rocket。この曲で使っているシンセはほぼアナログシンセで、唯一使っているデジタルシンセはエンジニア益子さんが所有するYAMAHA DX-7(83年発売。デジタルシンセを一般化させ時代を一世風靡した)!今は2014年だぞ(笑)。俺達渋い!!!
2.MEGA OVER DRIVE
「この曲が無かったらこのアルバムは出来ていなかった」と言っても過言ではないくらい、今の自分達にとってとても重要な曲。熱量の高さ、グルーヴ感、グッと前に打ち出したシーケンスは今のPOLYSICSのモード。この曲ができたきっかけは、あのレイブちっくなメインのシンセフレーズ。今まではシンセサイザーを「面白い、新しい音を作る楽器」として使っていた為、最初から入っているプリセット音はほとんど使わず、自分の好みの音に上書きして使っていた。でも、あえてプリセットされている音をそのまま使うと一体どんな曲やフレーズが生まれるだろう?という試みをしてみた所、あのリフが出来て、そこから一気にこの曲が出来た。こんなこともあるもんだな!イントロや間奏で飛び交っているシンセRoland SH-101はレコーディングの時、実際にライブの様にストラップを装着して立ち、ドラム&ベースの演奏を聴きながら一発録りしたもの(もちろんジャンプも込み)。
3.O MEGA NE
「MEGA OVER DRIVE」完成以降、それ以前に作っていたデモは熱量の違いを感じてほとんど使っていなかったが、このメインのシーケンスは残った。あの独特なフレーズはアナログシーケンサーDOEPFER DARK TIMEで作ったもの。アナログシーケンサーは予想不可能なフレーズが出来るので大好き!一期一会的な(笑)。間奏のギターソロは家で録ったものが良い感じのクレイジー具合だったので使用。このソロを録った時は真夜中でドーパミンが脳内でぶしゃーっと溢れ出ていたのかもしれないなっしー。
4.Post Post
カクカクしたようなAメロから、ジャキジャキとカッティングするギターがスリリングなBメロへ、そこから生声じゃ絶対カッコ良くならない、サビに入る直前の「エエエエエエ…」というボコーダーシーケンスから一気にPOPなサビへ展開するPOLY流パンク。ちなみに今回のアルバムの中で個人的お気に入りワードはこの曲の「ハクビシン ペットにならない」。サビでカラフルに鳴るシーケンスの音は高校生の時から使い続けている御馴染みYAMAHA SY-85。このシンセでしか出せない固いオシレーターの音が大好きなので手放せない!でも、めちゃくちゃ重し、音やシーケンサーのデータ管理はなんとフロッピーディスク(笑)。
5.Number Zero
全編ボコーダーでエレクトロなリズムに90’sオルタナ的なギターを絡めたら?というアプローチで作った曲。普段はクールなイメージのあるボコーダーだけど、この曲ではえらいエモーショナルに聴こえるのが面白い。出来たばかりの頃はもう少しおとなしめでエレクトロ寄りな曲だったが、ガツっとアツい部分を打ち出したくなり、再度アレンジやメロディ、構成を練り直した。あまり今までの曲に無いタイプの曲なので、今後ライブでやるのが楽しみ。
6.発見動物探検隊
アルバムの曲作り中にフミが2007年にお蔵入りになったデモ集の中から、当時の「発見動物探検隊」を発見(発掘?)して「この曲やってみようよ!」と提案があり「発見!動物!探•検•隊ー!」だけを残して新たに1から作り直した曲。16分に刻む歪んだシンセベースとフミのバキバキなベース、ヤノのビシバシくる低いピッチのスネアの音が気持ちイイ!我ながら歌詞は本当にしょーもない(笑)。間奏前にアルバムタイトルをシャウトしているけど、この時はまだタイトルを考えておらず、ただの偶然。
てな感じ!後半へ続く!!!
ハヤシ