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「白金の森から」のrera-pilikaさん登場!

「白金の森から」のrera-pilikaさん登場!_c0039735_13484018.jpg神々しいほど美しく雄大な北海道の「白金の森」をフィールドに、四季の移ろいを感じる自然の風景やエゾシマリスなどの野生動物の愛らしい表情を間近にとらえたネイチャースナップの数々。見ているだけで、森を散歩しているような気分にさせてくれる…。そんな写真が撮れるのも、自然を相手にする「自然のガイド」のなせる技!?…と思えるほど、自然との語らいが感じられる「白金の森から」のrera-pilikaさんに登場していただきました。

エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
rera-pilikaさん:1年半ほど前にPENTAXの*istDSというデジタル一眼レフを購入し、写真の面白さに目覚めてしまったことがきっかけです。それまでも、仕事のホームページ上に自分で撮った写真を公開するという事は行っていたのですが、ちょっと使い難い。もっと頻繁に写真を更新したい、見ていただいた方との交流もしたいという気持ちで、ブログという形態を選びました。ところが、最初のブログ(今も仕事上のオフィシャルとして継続していますが…)は、一時期コメントの入力等でトラブルが多くて、ストレスがたまるばかり。また、仕事に関係ない雑多なことも書きたくなり、いろいろ探したところ、写真の綺麗なエキサイトさんを知り開設しました。今では使い勝手のよさで僕のメインブログとなっています。

エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
rera-pilikaさん:タイトルとおり、僕がフィールドとしている「白金の森」の四季折々の様子を皆様にご案内したいと思っているブログです。しっかりと構えて撮るというよりも、ネイチャースナップのような感覚で、森や、山を歩いて、出逢ったもの、「あっ!」と感じたものをお届けしたい。相手が動物であろうと木々や花であろうと「綺麗な」写真よりも、その生き方が「愛しい」と思えるような写真を目指して行きたいと思っています。そして、バーチャルでご覧頂いた光景が、いつかこの地にいらっしゃってリアルな体験となった時、「懐かしい」場所に還ってきたように感じていただければ、嬉しいですね。

エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
rera-pilikaさん:日本は広い! そして南北に長い! 地形図や旅行では理解していても、オンタイムで自然の移り変わりなどを見ていると、それを実感します。

エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?
rera-pilikaさん:気軽さと相互のコミュニケーションでしょうか。居ながらにして、いろいろな土地の方と交流ができるのは、ブログの世界ならではと思っています。(といいつつも… 一方的な記事投稿のみで、なかなか他の方のブログ訪問ができず、申し訳ないのですが…)
また、マスメディアとちがい、個人が情報発信をできることも重要だと思っています。

エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
rera-pilikaさん:え~… のーてんきで、おきらくな、ぐーたら… です…(汗)。

エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
rera-pilikaさん:ああ! これは、もう、コメントをいただいたり、リンクさせていただいている方とは、皆さん、お会いしてみたいですね。

エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
rera-pilikaさん:森の中で、ボーッとしながら、動物たちとの出逢いを待つこと。
ハマッテいるのは、その動物たちを写真に撮ることでしょうか。

エキサイトブログ編集部:夢は?
rera-pilikaさん:大きく言えば… 少しでも多くの方に、自然に親しんでいただき、さまざまな命が絡み合いながら生きていく、その精緻さをご案内したい。人はひとりで生きているのではない。それも同属だけではなく、地球というこの星があるから生きていけるのだということを多くの人が理解しないかぎり、未来は明るいとはいえません。僕は、まだヒトといういきものの将来を信じたいと思っていますが、今のままでは袋小路なのも見えています。
自然にかかわる仕事が多くなってきたのはここ10~20年ぐらいのことでしょうか。全国各地で一斉に活性化しています。これは、ヒトという種族が「このままでは、まずいんでないかい?」という種族としての共通認識というか、同期性が発揮されたのだと感じています。この健全さがあるかぎり、ヒトはまだ、大丈夫なんじゃないかな。と。
ただ、非常に危うい状況にあることは事実だと思いますので、少しでも自然の維持を目指す仕事にかかわっていく事が、幸せであり、夢だと思っています。

身近で言えば… 今以上に、日がな森のなかをほっつき歩いても生きていけるようになりたいなぁ…(笑)。
あ、それから、いつか、森と動物たちのフォト・エッセーを出版してみたいですね。

エキサイトブログ編集部:自然のガイドをされているようですが、それはどんな仕事? また、白金森の魅力や奥深さをアピールするならどんな点?
rera-pilikaさん:自然のガイドという仕事は、単なる道案内ではなく、自然が語りかけることを、訪れた方にご案内するインタプリテーションという行為を行うことです。すべての命が様々な関係を持ちながら生きているということをご案内し、すべてのものは、その場にあることの意味を持っているということを、私たちが現在、わかっている範囲でお伝えしています。
自然相手の仕事は、一見、のほほんとしている仕事に思えるかもしれませんが、綺麗ごとだけではすまない体力勝負の面もあり、様々な点で労働環境は劣悪です。それを補ってあまりある伝えたい想いや、このままではいけない!という切迫感を持ちながらでないと続かない仕事でしょう。
白金の森の特徴は、北海道の中心部分にある原生林に近い深い森を、気軽に歩けること。
ただ、私たちがこの森をご案内して持ち帰っていただきたいのは、「ああ綺麗!」という感想だけはなく、自然に対する見方だと思っています。こんな見方をしたことがなかった。という想いを持って皆さんがお帰りになり、自宅の近くにある森や山や河原を感じなおしていただきたいという想いが一番です。

エキサイトブログ編集部:ご自分でも特に感動した風景や思い入れのあるポストは? また、読者に評判だったポストは?
rera-pilikaさん:まずは、風景ですが、2005年12月7日の「ひかりに染まる」の2枚目。「哲学の木」と名前のついている撮影ポイントとして有名な場所なのですが、夕映えの淡いパステルトーンに絶句しました。じつはそれまで、風景写真にはあまり興味がなかったのですが、この1枚で認識が変わりました。

個人的に思い入れのある写真は、2005年8月26日の「君の瞳にうつるもの」というエゾリスの写真です。写真の撮影は4月だったのですが、残雪のなか、ほんの3mほどのところでおもむろにオニグルミの実を食べだしたところです。エゾリスは緊張するとシッポの毛が膨らむのですが、このときは、ほっそりとしたまま。エゾリスに受け入れられたような気がしてとても印象に残っています。

皆さんの評判が高かった(コメントが多かった)のは、2005年11月27日の「センス・オブ・ワンダー」の記事です。あまり評判というものを気にしていた事がなかったので、今回、エキサイトさんの記事管理機能をつかい調べたところ、この記事のコメント数が一番で、かなり意外でした。写真は普通の焚き火の写真ですので、文章の方に反応していただけたのではないかと思い、とても嬉しく思っています。

エキサイトブログ編集部:今一番ほしいものは?
rera-pilikaさん:K10D(10月下旬発売のペンタックスの新しいデジタル一眼レフ。もう予約していますが、楽しみで、楽しみで…)
あ、あと、光の速さ!(最寄のコンビニが20kmという田舎ですので、ネット環境がISDNのみです。もっと速い光の回線でブログめぐりや、大きなサイズの写真が見たい!)

エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
rera-pilikaさん:北海道ローカルで、全国的には報道されていないと思いますが、エゾナキウサギの天然記念物指定問題。指定の基準は充分にクリアしていると思えるのに、なぜか認可に腰が重い。開発工事等に支障があるからなんじゃないかと、勘繰りたくなってしまいます。経済や利便性の追求だけではないところに価値判断を認めていかなければならない時代だと思うのですが…。

エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
rera-pilikaさん:ネット環境が事務所だけなので、あまり長い時間アクセスできないことと、忙しくなると記事の投稿が精一杯で、皆様のところへのご訪問をほとんどしていない中、いつも見にきていただき、申し訳なくも本当に感謝しております。皆さまに見ていただけることが、継続への力となっていますので、お暇なときに、のんびり、ゆっくりご覧になってください。

エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。


【rera-pilikaさん:が好きなブログ、気になるブログ】

これは… むずかしいですね~。 リンクさせていただいているブロガーさんはすべて気にはなりますし…
何か、決め事をしないと、とても5つ以内にはならないので、実際に白金の森にいらっしゃった事のあるエキサイトブロガーということにさせていただきます。

水中散歩」のSAY-KAさん。僕の撮る写真とはかけ離れた、まねのできない写真ばかりでステキです。ご一緒に写真を撮ったこともありますが、不思議な存在感があり、ふと気づけば「しもべ」状態になっていました(笑)。 写真家への道を驀進中! 目が離せません!

空を見上げて」のyu-yanさん。北海道人以上に、北海道好きな方。美瑛・富良野は、もとより、全道を旅されています。僕より、はるかに北海道通です。ブログでも北海道写真が多く「へぇ~」と思いながら見ています。北海道移住も近いか?(笑)

十勝の空から」のほたるさん。 白金の森の上にある十勝岳をはさんで、山向こうにある十勝平野にお住まいです。やさしい文章と写真がマッチ。去年、白鳥と恋に落ち、今年も白鳥が来るのをまちわびていらっしゃるようです。冬の写真が楽しみです。



【rera-pilikaさんのライフログ】

今回のインタビューをいただき、初めてブログにライフログとして載せたものですが…
(古いものばかりです。)

ドリトル先生航海記
ヒュー・ロフティング 井伏 鱒二 / 岩波書店

「ドリトル先生」シリーズ。 ご存知の方も多いと思いますが、動物の言葉を話せるお医者さんの物語。小学生の頃、シートン動物記、ファーブル昆虫記とともに、はまりにはまっていました。博物学者(ナチュラリスト)への憧れを、作ってくれた本です。


ソロモンの指環―動物行動学入門
コンラート ローレンツ Konrad Lorenz 日高 敏隆 / 早川書房

動物行動学の牽引役であったローレンツの本。こんな分野の研究がしたいという指標になりました。


センス・オブ・ワンダー
レイチェル・L. カーソン Rachel L. Carson 上遠 恵子 / 新潮社

レイチェル・カーソンの書き残した本は、時を経ても風化することなく、ますます、重要性をましてきているようです。自然ガイドの仕事をするにあたっての、心に留めておきたい一冊。

rera-pilikaさんの「白金の森から」を読んでみましょう。
by blog_editor | 2006-10-10 14:45