「更紗の国から」のsarasa-reisiaさん登場! 2006年 07月 25日
エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
sarasa-reisiaさん:インドネシアのジャワ島で手描きの更紗を作り始めて9年目になります。
私の更紗は、モティーフに合わせて職人さんを指名して作っているので、たくさん作ることが出来ません。
出来上がったものは、すぐに取り扱っていただいているお店にお渡しするので、なかなか多くの皆さんに見ていただくことが出来ませんでした。
お一人でも多くの方に、Reisiaの手描きジャワ更紗をご覧頂きたいと思ってブログをはじめました。
エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
sarasa-reisiaさん:布を作るところから、蝋付け、染め、すべてを人の手だけで行うジャワ更紗には独特の温かさがあります。
アジアのものというと、ともすれば粗いイメージをもたれる事が多いと思いますが、手描きのジャワ更紗は、人の手だけで作ったとは思えないほどの精緻な技の結晶です。
その素晴らしさと、更紗を作っている穏やかなインドネシアの人々の日常をお伝えしたいと思っています。
そして、手描きの更紗には、何かを語りかけてくるような雰囲気があります。
特に写真に撮るとその声は、はっきりと聞こえてきます。
それは、ジャワの宮殿の中の様子だったり、その布が出来上がるまでの物語だったり、また遠いヨーロッパの童話の時もあります。
また、インドネシアの人々の写真も、あのね。。。と、私に話しかけます。
更紗やインドネシアの人々の写真を見ているうちに私の心に浮かぶ小さな詩。
その二つを組み合わせてお届けしています。
エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
sarasa-reisiaさん:更紗の写真を載せたときに頂くコメントですね。
更紗が大好きでわたしのブログを見つけたとおっしゃる方、それから初めて手描きの更紗を知ったとおっしゃる方。
そのどちらの方のコメントも、私にとってはとても貴重です。
仕事を進めていく上での大きな励みになっています。
エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?
sarasa-reisiaさん:世界中のお会いした事のない方と親しくお話できることだと思います。
私自身インドネシアに住んでいますが、日本国内の方はもちろん世界の色々な都市で生活していらっしゃる方がコメントを送ってくださいます。
ブログならではの事と思います。
エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
sarasa-reisiaさん:う~ん。。。
やりたいと思ったことに関しては、必死でがんばる。。。
でも、それ以外はのんび~りですね^^
エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
sarasa-reisiaさん:お会いしたいなぁ。。。と思う方は多いです。
わたしのブログにコメントを下さる方とは是非お会いしてみたいですね。
エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
sarasa-reisiaさん:更紗のモティーフを探すことです。
どんなに疲れていても、古い更紗の本や写真を見ていると時間が経つのを忘れてしまいます。
本屋さんに行ったときも、モティーフの参考になりそうな本を探して数時間いることはしょっちゅうです。
エキサイトブログ編集部:夢は?
sarasa-reisiaさん:夢は。。。
すごく現実的なんですが、毎月コンスタントに満足のいく仕上がりの更紗が充分な数だけ出来て、その更紗を心待ちにして下さる方のところへお届けする。
更紗を見てその方はすごく喜んで下さる。
良い結果を伝えに工房へ行くと、工房のオーナーや職人さんが大喜びをする。
「また一生懸命に良い更紗を作ろうね」と、みんなでワイワイ話す。
そんな事ですね。。。。
実際は、手仕事なのでトラブルも多くなかなか思うようにいきませんが。。。(苦笑)
エキサイトブログ編集部:更紗づくりを通して感じる魅力は? また、地元の方の人たちから受けるパワーなどがあれば…
sarasa-reisiaさん:手描きの更紗は同じものを作ることが出来ません。
「世界中に一枚だけの布」です。
その布を実際に自分の手に取ることができる。。。これは、大きな喜びです。
更紗を作ること、これは長い時間をかけて一枚の布を作り上げる辛抱強い作業の連続。
デザインと色を決めるのは私ですが、実際に作るのはインドネシアの職人さんです。
言葉はもちろんですが、考えや習慣が違う人たちに、希望通りのものを作ってもらうのはたやすい事ではありません。
何ヶ月もかけて蝋付けするので、素晴らしい仕事だったのに最後の最後で蝋が割れてしまうということもあります。
色々な問題をクリアして素晴らしい仕上がりの更紗ができた時には、いつも心がじ~んとします。
私はインドネシア以前もずっと海外で暮らしています。
インドネシアは、私にとっては4番目の国です。
以前に暮らしてきたほかの国と比べて、インドネシアの人たちはとてもやさしい印象です。
相手の気持ちを思いやることが自然に出来る人が多いと感じます。
そんな人たちだから、あんなに繊細な更紗を作ることが出来るのだと思います。
子供たちは本当に無邪気で純粋で、見ているとこちらまで和んできますね。
エキサイトブログ編集部:写真を見ながら詩を思い浮かべるのですか? 中でも、読者に評判のよかったポストやご自身でも思い入れのあるポストは?
sarasa-reisiaさん:写真を見て詩をつけています。
今までのポストの中で反響が大きかったのは「蚕」というタイトルの5月27日のものです。
この日の朝、中部ジャワで大地震が起こりました。
この記事を書いた時点では、私は地震の詳細をまだ知りませんでしたが、この日のコメントには「祈りのような写真」と書いてくださった方もありました。
地震の直前に、私も中部ジャワの更紗工房に行っていました。
多くの写真があった中で、どうしてあの日にあの写真をUPする気持ちになったのか、自分でも不思議に思っています。
エキサイトブログ編集部:今、一番ほしいものは?
sarasa-reisiaさん:ものではないのですが、私が作った更紗を「好き」と言ってくださる方と、更紗を触りながらゆっくりお話がしたいんです。
その場所と時間がほしいですね。
エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
sarasa-reisiaさん:認知症の母殺人事件です。
夜、ニュースを一人で見ていましたが、見ている内にどうしても涙があふれてしょうがありませんでした。
本当に切ない事件でしたが、お母さんに対する愛情がひしひしと伝わってきました。
これからは、残った息子さんがあまり自分を責めずに、静かな生活ができる事を願っています。
エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
sarasa-reisiaさん:いつも私のブログにお越しいただき、温かいメッセージを残してくださって本当にありがとうございます。
ブログをはじめて皆さんと知り合えた事、とても嬉しく思っています^^
エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。
【sarasa-reisiaさん:が好きなブログ、気になるブログ・ベスト5】
5つ。。。わぁ、難しいですね。。。
好きなブログがいっぱいあるんですが。。。
では、比較的お付き合いが長いブログから5つ。。。
「about・ぶん」
カリフォルニア在住のぶんさんのブログです。
人生について、実用的な英語表現について、また時事についても、軽妙な語り口ながらとても深い内容です。
「ブレイクタイム_Diary」
毎日の生活の中で感じられた事を瑞々しい文章で書かれているmarikomさんのブログです。
お宅の庭に咲いているお花の写真、楽しみなんです。
「Zakka屋物語り」
手作りのものを楽しみながら販売していらっしゃるlazyflowさんのブログです。
温かいほのぼのとした雰囲気です。
ブログをはじめて、身内以外で初めてメッセージを下さりリンクもして下さいました。
その時、私は「リンクってなんですか?」と、お答えしたのでしたー^^
「物作りの日常」
センスあふれるangeさんのブログです。
日常の片隅にあるものを、温かい視線で表現されます。
PC音痴の私の「助けて~」にいつもやさしく答えてくださるのもangeさんです。
「一燈庵のまったり茶飲み話」
癒される一燈庵さんのブログです。
とても清々しい、正に一服のお茶のようなブログです。
【sarasa-reisiaさんのライフログ】
あなたのために―いのちを支えるスープ
辰巳 芳子 / 文化出版局
本当に健康になるためにはまず食から!
その事をしっかり教えてもらえる、背筋が伸びるような本です。
夕食の買い出しの前に。。。
空からやってきた魚
アーサー ビナード Arthur Binard / 草思社
外国の人が書いたとは到底思えない、なめらかで心地よい文章の本です。
やさしいエッセイ集。
夜、眠りにつく前に。。。
ブローチ
内田 也哉子 渡辺 良重 / リトルモア
読むというよりは、手触りや雰囲気を楽しみたい、とても美しい本です。
私はちょっと寂しい気持ちの夜、本棚から取り出します。
ちょっと切ない夜に。。。
コンコルド広場の椅子
東山 魁夷 / 求龍堂
なぜだか、やさしい気持ちになれる本です。
椅子の柄の更紗を作っているときに何度も何度もこの本を開きました。
ゆったりした午後に。。。
sarasa-reisiaさんの「更紗の国から」を読んでみましょう。