「夜光虫SBC」のたっつんSBCさん登場! 2014年 07月 25日
そんな大自然を楽しむ一方で、人工的な工場夜景でも知られるブロガーさんとしても人気!夜に光り輝く工場夜景やジャンクションの夜景に魅せられ、全国各地のインパクトある写真を撮り続け、なんともいえない異空間が、見る人の心に独特な印象を残しています。どちらの写真も、「SBCさんらしい!」と更新を待ちわびるファンも多いはず…。
今回は、自分の好きなことをとことん楽しんで、独自の世界観を写真で伝える、「夜光虫SBC」のたっつんSBCさんに登場していただきました。
エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログを始めたきっかけは?
たっつんSBCさん:まず始めに拙い文章であることと、たまに話し言葉が馴れ馴れしい感じになることをお許しくださいませ。
ブログを始めてちょうど2年になります。といっても、途中の数ヶ月は休止状態だったので、実質稼動は1年半ほどでしょうか。ブログを始めるキッカケとなったのは尊敬する先輩からの薦めです。
詳しく話すと、ブログを始める前日に福岡の友人であり、写真の先輩3人と私の4人で北九州に工場夜景の撮影に行ったときのこと。撮影場所は、対岸に工場がある海沿いで、4台のカメラを並べて撮影していると、その中のひとり、ポンイチさんこと、本田純一さんという九州の工場夜景撮影の第一人者が、ぼそっと「そういえばSBCのブログなんていうの?」と聞いてきたのです。
当時、ブログに興味はありましたが、人さまにお見せできる写真でもないし、文章も苦手で、根っからのあまのじゃくの私。やるわけないですよね!そんな理由でブログはしていないことを伝えると、「え?今までいろいろな場所に行って撮り溜めた写真はどうしてるの?」と聞かれ、「暇な時にPCを見返してはひとりニヤニヤしています」というような会話が数分続きました。
そして、このひと言に背中を押してもらい、ブログを始める決意をしました。「絶対やったほうがいい。人に見せることで、何かが変わるよ」。そう言われると翌朝、数時間後には「夜光虫SBC」を開始していました。
エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
たっつんSBCさん:まずブログ名「夜光虫SBC」ですが、ブログを始めるキッカケになった工場撮影の時の光景が印象に残り、これも何かの縁かな?と思い、そのままブログ名にしてみました。その日は、堤防沿いの海がポワーン、ポワ―ンと呼吸をするように淡く青く光っていました。そう!夜光虫です。
後半の「SBC」ですが、プライベートでサバ長と呼ばれていて、そこからなんとなく「SBC」と名づけました。サバイバル隊長の略らしいですが、サS・バB・長Cです(笑)。スペルがsurvivalだからSVCじゃないの?なんて小さいことにはこだわってなくて、呼ぶ時の語呂感がしっくりキタ!という、これまたいい加減な理由で「SBC」となりました。
「夜光虫」+「SBC」で「夜光虫SBC」・・・なんて適当なネーミングだよ!とか、みなさん思われるかもしれませんが、その通り!適当につけました。
しかし、今では「すごくいい名前だね」とか「記事の印象に合うね!」なんて真剣に言われると自分の中の罪悪感というか、裏切った感が湧いてきて本当のことを言い出しにくくなっています・・・。
エキサイトブログ編集部:ブログを始めてよかったこと、ブログのよさや発見したことは?
たっつんSBCさん:ブログを始めてよかったことは、撮影仲間や友人が全国にできたことです。今ではジャンクション撮影や工場撮影に行く時は現地の方に日程の連絡を入れて、空いていれば即席撮影会の日程が組まれる。その友人が友人を連れてきて、次回は友人の友人が仲間を連れてくるというようなポジティブな連鎖が起こっていることも楽しみのひとつですね。
その他で驚いたというか、うれしかったことは、初めてのコメントでコスプレ撮影の依頼が来たことです。それまではジャンクションや工場といったいわゆるドボク系しか撮影の経験がないのに「ナゼ?何かの詐欺か?」と思ったほどです。
断る前提でメッセージを返し、お話をして、柔らかく断ろうと決めていたのですが、実際お会いして話をしているとコスプレ撮影への真剣に向き合う姿勢や、人物の撮影経験のない私に「撮ってほしい」という強い想いを聞き、断れなくなり撮影を慣行したということもありました。
今ではその方々とはコスプレ撮影以外でも飲みに行ったり、工場撮影に合流したりとおつきあいは続いています。
また、ブログ更新をサボっていると不思議なことに同じようなタイミングで叱咤するメッセージがいろんなところから寄せられます。その他にも、通りすがりで見ていただいた方の反応や、私のブログに意を決して初めてコメントする方の真剣な感想を伺えることがブログをやっててよかったと思えることです。
エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、いま夢中になっていることは?
たっつんSBCさん: 工場撮影、ジャンクション撮影、アウトドア・・・全部です。
エキサイトブログ編集部:夢は?
たっつんSBCさん:宇宙旅行です。マジです。宇宙飛行士じゃなく、楽な感じの旅行のほうです(笑)。それまで生きてられるかな~。
エキサイトブログ編集部:とても雄大な自然を満喫する写真に魅了されますが、まずは写真を撮り始めたきっかけや写真を撮る楽しみ、また山登りを好きになった理由やアウトドアの魅力をお願いします。
たっつんSBCさん:写真を撮り始めたのは7年ほど前になります。初めはシーカヤックで無人島などに渡った時に記録用として撮り始めたのがきっかけですね。もちろん、一眼レフではなく防水コンパクトデジカメになります。記録用で始めたのですが、「水面から撮影したらどうなるんだろう?」とか、山で「あんな感じ、こんな感じに撮りたい!」などと思っているとコンデジではイメージ通りに撮れないことがわかかり、ほどなく一眼レフの門を叩きました。
アウトドアは私にとって特別なものではなく、川も海も山も『そこにある場所』って感じに思っています。というのも私の出身は鹿児島の田舎で近くに海、川、山があり、そこをフィールドにして毎日遊び回っていたということがベースにあるからだと思います。
その頃は自転車があればどこでも行けると思っていました(笑)。実際に小学校の頃、夏休みに急に思い立って1,000円だけ持って霧島連山に自転車で行ったこともあります。途中でパンクして800円飛んでいった時はさすがにヤバさを感じましたね。そのころ缶ジュースが100円でしたから、行きに1本、帰りに1本買ってフラフラしながら帰ったことが人生で一番ツライ経験だったと思います。あれ?ぜんぜん質問に答えてませんね!
では、山を好きな理由は…というと、景色がきれいというのはもちろんですが、そこにある達成感が一番の理由だと思います。アウトドアの魅力は自分が自然に合わせないといけないことですね。どういうことかと言うと、前回と同じ場所に行くにしても、フィールド自体が変わっていますし、同じ気温、気象条件なんてことはないんです。
逆に同じ条件だったら、TVゲームみたいなもんですから山も、海も、川もやってなかったと思います。とか強がってみます。
考えてみれば、一年を通して毎月のようにどこかに出かけて自然を満喫してますね。なんと贅沢なのでしょう。今月も海も山も行きましたので、次は川(渓谷)に行こうかと考えています。
エキサイトブログ編集部:そんな一方で、とてもインパクトのある工場夜景やジャンクションの美しい夜景写真の数々に驚きますが、工場夜景などの写真を撮り始めたきっかけや撮る楽しみは?
たっつんSBCさん:工場の撮影を始めたきっかけは、工場とは違う切り口になるのですが、九州で産業遺産の見学会があり、全国から見学に来られていた方の中に大阪を中心に活動しているフォトグラファーのHEBUさんがいらっしゃっていて、私が近々、大阪に行くことを伝えると、「そしたら工場撮影に行こう!」と言ってくれたんです。そんなこんなで初めての工場撮影の日取りがトントン拍子に決まった次第です。ということで撮影した工場は大阪の堺になります。
それから工場の魅力に取り憑かれ、北は北海道の室蘭の工場地帯から南は北九州、苅田の工場地帯までいろいろな工場地帯を撮影しました。「工場なんてどれも同じじゃないの?」と思われがちですが、意外にそうじゃないんです。例えば、プラントの形も大きさも、その場所、場所で違いますし、何故だか、わざわざカラフルなカラーリングだったり、光の色、光量なども微妙に違うんです。
何より撮影をしますので工場自体の魅力も大事ですが、どこからどのように撮影するかが大事だったりするんですね。工場の近くに小高い丘や山があると俯瞰で撮影できるか確かめるために、撮影の準備の前に、登山の準備が始まります。今では撮影ポイントを探すほうが楽しいんじゃないのかな~と自分で思うほどワクワクしながら2Dの地図を見て、頭で3Dに変換して妄想する日々です。ちょっとマニアックな話になってしまうので、そんなところで…(笑)。
エキサイトブログ編集部:また、どんな写真をめざしていらっしゃるか?自分らしい写真を撮るこだわりや大切にしていること、心がけていることは?また、素敵な写真を撮るコツもお願いします!
たっつんSBCさん:私が目指す写真は、見ていただいた方の「記憶にいつまでも残る」ものです。誰にでもあると思うのですが、ふとした瞬間に『思い出す写真』。そんな写真を撮りたいです。しつこく脳裏にこびりついて取れないような写真です(笑)。
また、見ている方にすべてを見せるのではなく、あえて全部を見せないことによって、見る方が写っていない部分を想像する!人それぞれの『世界観』 。これも合わせて1枚の写真と考えています。だから私の写真のほとんどは写真の一部という感覚で見ていただけるとうれしいです。
自然を撮るときは普段見ることのない視点を意識したカメラ位置で撮影しています。日常の中の非日常とでも言うのでしょうか。
工場を撮るときは垂直、水平が絶対ですね。少しでも狂うと美しいという感動スイッチを押せないんです。逆にジャンクションは曲線、直線を画面にどのように配置するかということに重点を置いています。イメージは線をバランスよく配置したポスターみたいな感じで撮っています。
エキサイトブログ編集部:ブログのアクセスアップのために何か心がけていることは?
たっつんSBCさん:特にやってない・・・です・・。編集部さん、すみません。
エキサイトブログ編集部: 生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
たっつんSBCさん:一番はやはり家族との時間です。もう気づいていると思いますが工場、ジャンクションの撮影しながら、アウトドアに講じる。自由にさせてもらって感謝してます。
上記は、当たり前すぎるので2番目に大切にしている時間を答えます。
前述しましたが、撮影ポイントの妄想ですね。想像じゃなくて妄想と書く理由は、考えながらニヤニヤしているからです。あとはアウトドアの新しいフィールドの下調べをしている時でしょうか。両方に共通するのは目標に対して「プランを練るプロセス」に萌える!ということみたいです。そして目標を達成して、達成感という脳汁の分泌で高揚する!この繰り返しに至福を感じているのだと思います。
エキサイトブログ編集部:数ある記事の中でご自身が気に入っている記事、また、読者に評判だったポストは?
たっつんSBCさん:●神様の悪戯なの?
雄大な山のダイナミックさと、季節はずれの雪に見舞われた模様を納めた一枚です。
●もう一つのパナリブルー -沖縄-
自然の中には青という言葉だけでは表現できないくらい、たくさんの青があることを気づくことができた旅。カヤックで無人島へ旅の話です。
●住宅街に狂った配管要塞 -福岡:苅田-
異様で巨大な工場プラントと住宅街のアンバランスさが共存している1枚です。
●くびれ -大分:由布川渓谷-
火山の島、九州ならではの光景ですが、九州でもあまり知られていない異空間です。
●空中庭園 -大阪-
遊び心あふれる建築 まさに空中庭園そのものです。
●青を斬る40D -大阪:りんくうjct-
大阪のりんくうジャンクションです。ジャンクションの中でも1番好きな造形です。
●サイコパス×SBC -コス #1-
ブログ読者からの依頼で、初めてのコスプレ撮影作品。
●ぐにゃぐにゃ線路 -今だけ廃線-
九州北部豪雨での線路被害ですが、なぜ?そういう状況になったのか。未だに誰も説明できない。
●異空間 -平尾台-
野焼き後に、雨に侵食された石灰岩群が露になった姿が別世界へと誘ってくれます。
エキサイトブログ編集部:いま一番ほしいものは?
たっつんSBCさん:体があと3体くらい欲しいです。やりたいこと、行きたい場所の増えるスピードが達成するスピードの3倍くらいの速さで先行しています。って、ことは3体じゃ追いつかないですね。5体にしときます。
エキサイトブログ編集部:最後に、ブログに訪問してくださる読者へのメッセージをお願いします方!
たっつんSBCさん:いつもご訪問いただいている方へ、「夜光虫SBC」にご訪問いただきありがとうございます。下手な写真と拙い文章でブログと呼ぶにはおこがましいと自分では思っています。そこに発見や共感していただあける部分があれば幸いです。
初めてご訪問いただく方へ、写真は「落書き」、文章は「独り言」という感覚で見ていただくくらいがちょうど良いと思います。いつも訪問よろしくお願いします!なんて言いませんが、たまーに見に来ていただけると戯言のような記事や、稀に当たり記事に遭遇するかもしれませんのでよろしくお願します。
エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。
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【たっつんSBCさんのお気に入り&好きなブログ】
好きなブログはいろいろあって選びのが難しいので、とくに好きでよく覗いているブログがこちらの3つです。
●談話室もぐら:別冊Last photograph
私も自分の事を行動派と自負してますが、彼女は一回りも2回りも上をいきます。しかも目的を達成する為なら大概の犠牲はいとわない覚悟を持っています。その辺の男より男気に溢れているところがいいですね。そんな彼女のブログだからこその貴重な写真が満載です。
●硬鉄の森
ひと言で言うとブログ主は「職人の中の職人」です。商売でカスタムバイクの整備、改造をしているはずなのですが、ブログを拝見するたびに「こんな丁寧すぎる仕事で商売が成り立つのだろうか?」と疑問を持つほどポリシーに満ち溢れる仕事を見せてくれます。その道に精通していない私でも美しいと思うくらいの仕事の仕上がりです。凄い方です。是非、仕事の面白みを見い出せなくなった中間管理職の方(私です)などに見て欲しいブログです。何かを気付かせてくれることをお約束します。
●Sablier
彼女の写真は『透明』や『澄』といった印象でみとれてしまいます。
そして気づけばずっとページをめくり続けます。
【たっつんSBCさんのお使いのカメラとレンズ】
●カメラ
CANON EOS 5DmarkⅢ
CANON EOS 7D
CANON EOS 40D
●レンズ
EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
EF24-70mm F2.8L USM
EF70-200mm F2.8L IS USM
その他・・・SIGMA等
たっつんSBCさんの「夜光虫SBC」を読んでみましょう。