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「三澤家は今・・・」のみさわたけひこさん登場!

「三澤家は今・・・」のみさわたけひこさん登場!_c0039735_13355194.jpg家族みんなが笑顔に包まれ、幸せそうなひととき。嫁いでいく娘の花嫁姿に目を細めるお父さんやお母さん、そして、かわいい孫の晴れ姿を見られて、長生きしてよかったとうれしそうに微笑むおじいちゃん、おばあちゃん…。家族の思い出がいっぱい詰まった自宅で、主役の花嫁を囲みながら、みんなが笑顔になる瞬間をとらえた、心あたたまる結婚式の写真の数々。
あるいは、映画のワンシーンのようなふたりだけの素敵なウエディング姿だったり…。ちょっと照れながらも、家族の絆を感じさせるあたたかい写真だったり…。一枚の写真が家族の大切な記念になっているようです。そんな、ひとりひとりが主役の写真からは、みんなの幸せ感が伝わって、見ているこちらまで幸せな気分に包まれます。

6月の花嫁は幸せになれる…といわれ、「ジューンブライド」に憧れる女性が多いですが、6月だけでなく、花嫁はみんな幸せそうですね。今週は、そんな幸せオーラをいつも感じさせる写真を撮り続ける、「三澤家は今・・・」のみさわたけひこさんに登場していただきました。

エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
みさわたけひこさん:2001年に自分の事務所のホームページの中に事務所と家族の日記をつづる「三澤家は今」というページを作りました。ホームページを作ったら、うちがスタジオかお店と勘違いして訪れる人が増え、ただの自宅兼の写真事務所なので、実態を知っていただこうと日記のページを作ったのです。
当時まだブログというものがなかった時代でした。ネットの環境も低く、写真サイズにも制約が多い時代で小さな写真が多いです。
そこで不定期で更新していたものを、2008年からエキサイトさんのブログでつづるようになりました。最初は「きのうみた夢」というブログでスタートしましたが、途中で続かずに裏ブログ的になってしまい、2009年から現在のブログ「三澤家は今・・・」をはじめました。 写真を扱う私にとっては、一番写真を大きく表示でき、当時は広告もなかったのがエキサイトさんのブログだったので、エキサイトブログにしました。

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エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
みさわたけひこさん:写真を撮る仕事をしています。
ブログの中では、仕事として撮影している結婚式の写真や家族の記念写真から、自分が今取り組んでいる自宅での花嫁さんの撮影の様子や出産の写真、そして自分の家族の写真や、事務所で起こったことなどを、境目なく自分の行動記録のようにつづっています。
公私混同もはなはだしいのですが、自分としては仕事とプライベートの写真に境目をつけたくないと考えています。
昔、息子たちにカメラを向けて、自分が仕事モードで撮っていることに気づいて、「なんか違うなぁ」と思いました。そうではなくて、もっと素直にまっすぐ撮りたくて、境目がなくなるように徐々にシフトしてゆきました。
サイトのほうの「三澤家は今」から含めて12年間の写真がありますが、その中で自分がいろいろ揺れ動いているのがわかります。その時その時のマイブームもあったりします。
近年は、子どもたちも大きくなって、カメラの前に立つのを嫌がる年頃になりました。

自分の写真は技術的にもセンス的にも飛び抜けて優れているものではありません。写真を撮っていると、「上手く撮ってやろう」とか、「感動させてやろう」とか、「かっこよく見せよう」とか、いろいろな欲が出てくるけれど、そんなことを越えて、自分がどれだけ無垢な素直な気持ちでシャッターを押せているか…。それを確認する場所がこのブログになっています。
そんな白いキャンバスのような写真を撮る人でいたいと思うのであります。

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エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
みさわたけひこさん:写真を撮ることが自分の仕事だと思っていましたが、ブログを含めサイトで写真を発信するようになってからは、写真を撮ることが目的ではなくて、伝えることが目的なのだと思うようになりました。

エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
みさわたけひこさん:昨日、友人から極楽とんぼと言われました。

「三澤家は今・・・」のみさわたけひこさん登場!_c0039735_13372570.jpgエキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
みさわたけひこさん:実は最近はブログを含め、他のサイトでも写真に興味を持って見ていないのです。
他の写真から刺激を求めてることはとても大事だと思うのですが、実際のその結果としてネットの中の写真はどれも、自分の写真を含めて似たような印象を受けます。刺激を受けてからそれを熟成させる期間がないのだろうなと感じています。今の自分は熟成期間みたいで、あまり他を積極的に見ていないのです。すみません。

去年、エプソンのギャラリーで写真展やった時にたくさんのブロガーさんが見に来てくれました。
あに☆いもうと」のパパカメラさんはとても親しみやすい方で、子どもたちの写真を中心に活動されています。とてもあたたかい写真です。
White Board -♭」のhideさんは最初ブログを拝見した時に、すごく写真が上手いと正直思いました。腕前、とてもかないません。お会いしたらとてもダンディーなおじさまなので、納得してしまいました。
分類するとアマチュアとなってしまうのですが、モチベーションや自由な発想、完成度の高さなど、とても勉強させられる方々です。

エキサイトブログ編集部:番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
みさわたけひこさん:ランドナーという種類の自転車にほどよい感じでハマっています。ゆっくり走る自転車です。空気の中を漂う感じが好きで。

エキサイトブログ編集部:夢は?
みさわたけひこさん:黒澤明監督の言葉に「人の一生に影響を与えるような映画を作りたい」というのがあります。
それと同じように、「人の一生に影響を与えるような写真を撮りたい」と夢見ています。

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エキサイトブログ編集部:家族の愛情や絆、喜びが伝わる幸せ感いっぱいの結婚式の写真、家族の写真に、こちらまで幸せな気分に包まれますが、結婚式の写真を撮るようになったきっかけや結婚式の写真を撮る楽しみは?
みさわたけひこさん:20代の頃は引き籠もりのような生活をしていました。どうも人とのコミュニケーションが上手くなく、まともに社会生活ができない人でした。その中で唯一自分ができることが写真だったのです。自分にとっては写真が人や社会との接点でありコミュニケーションツールでした。そんな自分が今は人の写真を専門に撮っていることが奇跡のような気がします。

結婚式の写真は最初、仕事として依頼をいただきました。いろいろ失敗を重ね、多くの人にご迷惑をかけて、やるからには真剣にやらなきゃダメだと考えが変わってゆきました。
当時、結婚式のスナップの仕事はバイト感覚の仕事に見られがちで、真剣にやっている人も少なかったのです。そして、「やるからには日本一を目指したい」と思いました。日本一のことは半分冗談と聞き流してもらって、それから16年たっています。
結婚式はそのプログラムができ上がっているイベントなのですが、それでも時折垣間見える人間の「素」のようなシーンが好きでそれを狙って撮っています。
結婚式が産業として確立してくると、ショー的な要素は多いけど、「素」を見せる機会はだんだん減っているような気がしています。

そんな時に、「高齢で披露宴に出ることができない祖父母に花嫁姿を見せたいんです」、という相談をいただきました。花嫁衣装を着ておじいちゃんおばあちゃんたちに見せて、「その様子を前撮りとして撮影しましょう」となりました。支度する場所は移動を簡略化するために自宅で行うことにしました。最初は自宅であることをあまり意識していませんでした。
当日、実際にやってみると、これが楽しかったのです。お父さんは、水を得た魚のようにカメラを持って駆け回り、お母さんは目を細め、親戚の人がやってきて、近所の人たちも様子を覗きにくるし・・・。まるで赤ちゃんでも生まれたかのように家中が華やかになっていました。
何より家族みんなが喜んでることがとてもうれしかったりします。
結婚式の原点ってそんなところにあるのだと思いました。

それ以来、前撮りの相談を受けると、自宅で花嫁さんの支度をして家族と前撮りをするという提案をするようになりました。幸いにも、自分が暮らしている名古屋という地域は、実家で花嫁衣装を着て家から出るという結婚文化が残っている地域だったので。
ちなみに関東の人に話したら、わざわざ自宅で準備をする意味がわからないと言われ(笑)、地域性がある文化なのだなと思いました。

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エキサイトブログ編集部:実際に撮影された方たちの感想は?また、自分らしい写真を撮るためにこだわっていることや大切にしていることがあれば…。
みさわたけひこさん:実際撮影をされた方からは、本人はもちろん、ご家族にも喜んででいただいてとてもうれしいのはもちろんですが、同時に「いろいろなことを気付かされました」という感想をもらうことが多いですね。
この自宅での撮影は、実はできるだけお膳立てしないようにしています。お膳立てしすぎるとプログラムが決まっている結婚式と変わらなくなってしまうのです。写る人が受け身になってしまうのです。
だから、できるだけ本人に段取りをしてもらうようにしています。
家族の協力が必要です、部屋はどうするとか、集まった人にどうするかとか、いろいろ考えることが出てきます。でも、そうして準備することが一番大事だと思っています。

自分の写真から幸福感や愛情などいろいろな感想をいただきます。
写真は自分以上に語ってくれるものだなと、ありがたく思っていますが、自分はちょっと平均以下の普通の父親であり夫であり、自分の写真から何かを感じてくれたなら、それは写っているみなさんの力なんだと思っています。よく他力本願だというんですが(笑)。

ずっと写真を撮っています。最初は結婚式の撮影にはじまり、出産、お宮参り、七五三、入学式…。たくさんの記念写真を撮りながら、やがてどの家族にも、どの行事にも、たぶんどの時代でも、撮られる側に共通する「想い」があることに気づきます。誰もが同じ未来を夢みている…。
カメラマの前に立って撮ってもらうということはそういうことなんです。
自分はそれを発信することで伝えたいと思うのです。

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エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
みさわたけひこさん:寝るのが好きです。夢をよく見るのです。下手な映画より面白い夢を見たりします。
また、庭の水盤でお米を作っていて、その成長を見ることで癒されています。不思議なもので稲って見ているだけで自然と心が落ち着くのです。

エキサイトブログ編集部:数ある記事の中でご自身が気に入っている記事、また、読者に評判だったポストは?
みさわたけひこさん:●「もうひとつの結婚式:和装自宅前撮りロケ
はじめて自宅での前撮りを提案した時の記事です。軽トラに花嫁さんを乗せたのは、昔なら牛ゆられて嫁いでいったかもしれないけど、今ならこれかなと思い乗せてみました。実際には走っていません。

●「8/1 次男坊と三男坊
この夏は子どもたちが一番ノリノリで、自分も素直にシャッターを押すことができました。

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●「4/27 結婚式の日
自宅からでる花嫁さん。結婚式って文化なんです。文化とはその土地の人が生活の中からにじみ出てくるものなんです。

●「2013 大好き!緑区ムービーコンテスト 見事落選!
コンテストに落ちたんだけど、結構楽しくて。

●「4/30 家族になる記念写真
家族の写真。ヤッターマンしていただきました。

エキサイトブログ編集部:最近感動したことは?
みさわたけひこさん:子どもたちが大きくなってブログに使うことを嫌がる年頃になったのですが、ちゃんと成長していてそれを感じられる写真を先日撮れたことです。載せると怒られるから載せられませんが…。

エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
みさわたけひこさん:富士山噴火の予想のニュース。
3.11の大震災以来、自分の中でも何かが変わったのだと思います。なので震災とその後、原発事故と放射能のニュースはとても気になります。
自分の無力感を感じるニュースの連続の中で、もし富士山噴火という人の力ではどうしようもないことが起きたら、その時自分はどうするのだろう?…とひとり危機感を感じています。

エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
みさわたけひこさん:コメントをいただいてもレスが遅くて、いつも失礼しているのですが、ちゃんと見ていてとても励みになっておりますので、よかったらコメントください。

エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。

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【みさわたけひこさんのお気に入り&好きなブログ】

先ほど触れたように、定期的に見ているブログがないので、挙げるのが難しいのですが…、ブログをはじめた初期の頃、よくお邪魔させていただいていたブログをひとつご紹介…。

●「*シアワセノカタチ
写真につけられた言葉が宝石のようで、ずっとお気に入りのトップでした。
現在は休止中のようですが、色あせないものだなと思いました。




【みさわたけひこさんのライフログ】

ぼくがぼくであること (角川文庫)

山中 恒 / 角川書店


山中恒さんが書いた児童文学の本です。古本屋で手にして読み始めたらおもしろくておもしろくて、短い物語ですが、いろいろな要素が詰まったお話です。自分のバイブルにしています。

リンダ リンダ

ザ・ブルーハーツ / トライエム


ブルーハーツの音楽は全般的に好きですね。初めて聞いたのは四日市の商店街を歩いているとき。アーケードのスピーカーから流れていきました。頭を殴られたようなショックを受けて、そのまま有線に電話して誰がうたっているか尋ねました。それが「リンダリンダ」でした。

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター [Blu-ray]

松竹


好きな映画はいっぱいあります。もともと映画が好きで写真をはじめた部分があるので…。当時8ミリは機材も撮影もとても高価だったので写真になったのです。
この映画を見ると、物語もさることながら、撮影現場を思い浮かべてしまうのです。天気や光の具合やカメラ位置などを気にしながら見てしまいます。撮影期間も限られ、かなり厳しい条件で撮影しているんです。大変だろうなぁと想像してしまうんです。それでもラストシーンはいつも泣いちゃいますが(笑)。

みさわたけひこさんの「三澤家は今・・・」を読んでみましょう。
by blog_editor | 2013-06-18 15:19