「被災地の方へ!届け!応援メッセージ」の子鬼さん登場! 2013年 03月 06日
あの日を境に、私たちは、「日ごろ平穏無事に暮らせることのありがたさ」を改めて考えさせられ、日々を大切に生きようと思うようになりました。そして、被災された方々が一日でも早く、笑顔で元の暮らしができますように、と願ってやみません。被災地の方の気持ちに寄り添って、ボランティア活動やチャリティ活動をされている方はもちろん、たとえ小さなことでも、被災地の方々を勇気づける何かにつながれば…という思いで、心の中で応援をしている方は大勢います。
そんな被災地の方々を思って、応援メッセージを送り続けているブログがあります。震災後、「何か自分にできることはないか…」という思いで、出会った人たちに、被災地の方々への応援メッセージを書いてもらい、それをブログにアップしています。
「心はひとつ」「応援しています」「笑顔になれますように」という、ひと言だけのメッセージから、長めのメッセージまで。どれも書いたご本人の思いが伝わり、心にじーんとしみます。
ブログをアップされているのは、グラフィックデザイナーとして、また写真家として活躍されている子鬼さん。グラフィックデザイナーの仲間とともに、被災地応援プロジェクトにも参加されています。
今回は、震災から3年目を迎えるこの機会に、「被災地の方へ!届け!応援メッセージ」の子鬼さんに登場していただくとともに、たくさんのみなさんの思いが詰まったメッセージをご紹介します。
エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
子鬼さん:このブログを始めたきっかけは、東日本大震災で被災されてしまった方々への多くの方々からいただいたメッセージを、できるだけたくさんの人たちに届けたいという思いから、個人で発信するのにブログというカタチが適していると思ったことです。
エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
子鬼さん:このブログにはたくさんの方々の大切な“想い”が詰まっています。ひととして、日本人として、同じ地球に生きる人間として、世界中の方々が地震や津波や原発事故の被害に遭ってしまった東北の地に暮らす人々を応援しています。(一人で勝手にやっている活動なのでたまたま私と関わりを持った方々だけですが)そんな思いをメッセージとして書いていただきました。大人も子どもも著名人も区別なく、その人が思っていることを書いていただいたまま、そのままアップしています。皆さんのメッセージを見て、被災地の方々が少しでも元気になってくれたら幸いです。
エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
子鬼さん:被災を免れた多くの人々もみな胸を痛め、被災地のことを強く思っていることを感じました。コメントなどのリアルな反応はほとんどないのですが、そこにあるだけでいいのかもしれないと思っています。
エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?自分をひとことでいうなら、どんな人?
子鬼さん:器用貧乏。
エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
子鬼さん:特にいません。
エキサイトブログ編集部:番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
子鬼さん:愛犬パトリックとの暮らし。
エキサイトブログ編集部:夢は?
子鬼さん:大きく持ったほうがいいと思っています。
エキサイトブログ編集部:東日本大震災の被災地の方々への応援メッセージにこちらまで元気づけられますが、このような応援をはじめられたきっかけや読者の反響、被災地のみなさんの声などをお聞かせください。ちなみに、これらの写真はどうやって撮ってアップされているんですか?
子鬼さん:東日本大震災のあった2011.3.11は我が家もいままでに経験したことのない大きな地震に襲われました。
被害はほとんどなく、食器棚のグラスが割れた程度だったのですが、電気が止まり、オール電化マンションの我が家のライフラインは全滅となりました。灯りがつかないのはもちろん、水道が止まりトイレの水も流せない、テレビもパソコンも携帯電話も通じない。エレベーターも動かない。厳しい寒さの中、なにがどうなっているのか、大きな地震があったということ以外なにもわかりませんでした。
深夜に電気が復旧し、テレビをつけて東北の状況を見て愕然としました。数日の間はテレビから流れてくる映像に恐怖し、驚き悲しむだけでしたが、次第にボランティアの活動なども目に入るようになってきました。
そこで、「自分もなにかしなくちゃ!」という思いに駆られました。でも、お金も体力も自信がない。できることはなんだろうと考えました。そこで思いついたことが、この「メッセージ写真を撮ろう!」ということでした。
とても小さな力ですが、自分の得意分野で支援ができればと。自分と同じように思っている人はきっといるはず。そう思い、思い立ってすぐに商品棚がスカスカになったホームセンターに向かい、スケッチブックとペンを購入。それらをバッグに入れて、まずは近所の友人からメッセージをいただきました。
それからは、人の集まるイベントには必ずスケッチブックとペンのセットを持ち歩き、出会う人皆さんにご協力を求めるようになりました。
NYのJAPAN Dayというイベントに参加させていただく機会もあったので、アメリカの方々や参加されていたアーティストの方々からもメッセージをいただくことができました。ほとんどの写真(カテゴリ「送っていただきました!」に入っているもの以外)は自分で声をかけ、撮影させていただいています。
エキサイトブログ編集部:子鬼さんはグラフィックデザイナーでいらっしゃるようですが、普段はどのような活動をされているのですか?また、被災地応援プロジェクトとして、「やさしいハンカチ展」というのにも参加されていらっしゃるようですが、このハンカチ展とはどのようなものなのでしょうか?
子鬼さん:社団法人日本グラフィックデザイナー協会JAGDAに所属しています。普段は学校教材を中心にデザインやイラストを描く仕事をしています。同時にスナップ写真家としても活動しています。フラメンコなどのライブ写真を撮ることが多いです。「やさしいハンカチ展」には初回参加しましたが、今回のPart2には出展していません。ですが、JAGDA会員として応援しています。
2011年、JAGDAは「やさしいハンカチ展」を開催し、全国のJAGDA会員がデザインしたハンカチを全国で展示・販売、その収益で、7,000枚のハンカチを東北の子どもたちにプレゼントしました。(→右の写真は、2011年「やさしいハンカチ展」での子鬼さんの作品)
継続的な復興支援のために、今年も「やさしいハンカチ展 Part 2」を行います。今回は、岩手・宮城・福島の子どもたち232名による絵をもとに、デザイナー385名がハンカチをデザインし、全国で展示・販売します。完成したハンカチは絵を描いた子どもたちへ贈られるとともに、販売収益も各小学校へ還元し、被災地の未来のために役立てる使い道を、子どもたちが主体となって考えます。子どもたちとデザイナーが一緒につくった元気のでるハンカチを、ぜひご覧ください。
また、東日本大震災の復興支援のためのプロジェクトとして、全国グラフィックデザイナー有志一同による応援プロジェクト「KIZUNA-project」に参加しています。JAGDAに所属するデザイナー有志一同も「デザイナーだからできること」を考え、「傷を深めるな、絆を深めよう」を合い言葉に、日本を元気にする絆プロジェクトを立ち上げました。
そのひとつとして、ホームページでは、「絆」をテーマにした応援メッセージ作品のムービーと 「夢」をテーマにした応援メッセージ作品のムービーを作成しています。
(ちなみに、「絆」をテーマにした作品の中では、KANAGAWAの3つめ↓が子鬼さんの作品)
(「夢」をテーマにした作品の中でも、KANAGAWAの3つめ↓が子鬼さんの作品)
ほかのメンバーの作品もそれぞれメッセージとともに紹介していますので、ぜひご覧になってください。
エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
子鬼さん:愛犬パトリックとの朝夕のお散歩。
エキサイトブログ編集部:数ある記事の中でご自身が気に入っている記事、また、読者に評判だったポストは?
子鬼さん:このブログの特性上、ありません。
エキサイトブログ編集部:長い休日があったら何をしたい?
子鬼さん:海外旅行に行きたいです。フィンランドに行ってたくさんのデザインに触れて、写真をたくさん撮ってきたいです。
エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
子鬼さん:原発、TPPなど弱者無視の政治に憤りを感じています。
エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
子鬼さん:できるだけたくさんの方々に届けたいメッセージを載せています。ご協力いただけるととてもうれしいです。
エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。
【子鬼さんのお気に入り&好きなブログ】
●「Side'B」
大好きな写真家であり友人のブログです。とてもやさしい写真が載っています。
●「+deja+」
素敵な写真ブログです。
●「ママの小さな幸せ・ロイ&シェリ」
オシャレなインテリアとママさんのコメントが素敵なブログです。
●「ひげまゆげ」
我が家の愛犬と同じミニチュアシュナウザーのブログです。写真がとにかく素晴らしいです。
●「絆ブログ」
日本のグラフィックデザイナー有志一同がデザイナーだからできる支援を考え発信するKIZUNA-JAPAN projectからの情報を載せたブログです。
【子鬼さんのライフログ】
Char(BAHO)が好きです。ギターも歌声も最高です。
スティーブン・キングの作品が好きです。ホラーは嫌いなのですが、あの緻密な生活感のある描写にひきこまれます。
映画「ペイフォワード」が好きです。これは原作の本も素晴らしくよかったです。電車の中で涙が出て困りました。
子鬼さんの「被災地の方へ!届け!応援メッセージ」を読んでみましょう。