「su・te・ki Seoul」のyossyさん登場! 2010年 07月 22日
そんなすてきなカフェ巡りが楽しめる「ソウル」。
もちろん、カフェだけでなく、美味しくっておしゃれな韓国料理や多国籍料理のレストラン、街歩きで見つけたかわいい雑貨や最先端のショップなど、どれをとってもすてきです。
「ソウルってこんなおしゃれな街だったのね!」「私もこんなソウルに行ってみたい」とうっとり眺める読者も多いはず。
今週は、ソウルの街のすてきなものを紹介してくれる、「su・te・ki Seoul」のyossyさんに登場していただきました。
エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
yossyさん:イギリス留学中に知り合った韓国人の夫と結婚し、2007年にソウルで暮らしはじめたのを機にブログをはじめました。
途中で仕事が忙しくなったこともあり、一旦ブログをやめたこともありましたが、在韓2年が過ぎてソウルでの生活に少しずつ慣れてきた頃、「どうせ暮らしてゆくのなら、楽しいことやステキなものをたくさん見つけて幸せに暮らしたい」と思い、再度ブログを始めることにしたんです。
エキサイトさんはシンプルで使い勝手が良いし、利用者にはステキなブロガーさんが多いと聞いていたので、迷わずこちらで立ち上げることにしました。
エキサイトブログ編集部:改めて、ご自身のブログを紹介してください。
yossyさん:最近はソウルのステキなカフェやレストラン、街で見つけたステキなものや場所などを中心に発信しています。写真だけを見たら、ちょっと韓国っぽくない記事も多いかもしれませんね。
韓国のイメージというと、どうしても「焼肉、市場、ショッピング、コスメ、韓流スター」みたいになると思うんです。もちろんそれも否定しませんが、韓国はそれだけじゃないということを、多くの方に知っていただけたらうれしいです。
エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
yossyさん:自分のストレス発散のためにはじめたようなブログですが、大勢の方に読んでいただき、そこからいろいろな情報を得たり、刺激を受けたりしてソウル生活がどんどん楽しくなっていきました。
“ソウルって思っていたよりずっと面白いかもしれない”と気づくことができたのが一番の収穫ですね。
エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?
yossyさん:簡単に世界中の人と繋がれること。ブログを通じてお友だちもできましたし、孤独になりがちな海外在住者にはなくてはならないツールですね。また、日本にいる家族や友だちに手軽に近況報告ができるのも◎です。
エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
yossyさん:良くも悪くも楽天的な性格です。また、わりと行動派だと思います。悶々と考えている時間があったら、まずはパッとやってみちゃうタイプ。あまり物事に固執しないし、何が何でも初志貫徹というよりは、その場の状況に応じて臨機応変に対処していくのが好きです。
エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
yossyさん:ソウルに住みはじめた頃は、自分と同じく結婚で韓国にいらしたブロガーの方々とたくさんお会いしました。彼女たちと他愛ないことを話すだけでどんなに勇気付けられ、寂しさを紛らわすことができたかわかりません。
今後もし可能ならぜひ会ってみたいブロガーさんも大勢いらっしゃいますが、中でも「ろんどんらいふ」のmappetさんは憧れの存在です。実際にお会いできなくても、ブログを読ませていただくだけで十分満足していますが。
韓国系のブロガーさんたちにお会いできるなら、ソウルのおすすめスポットや美味しいお店をいろいろ教えていただきたいです(笑)。
エキサイトブログ編集部:一番好きなこと、ハマっていることは?
yossyさん:ここ1年ほど、もっぱらソウルのカフェ巡りにハマっています。韓国とカフェって一般的にはあまりイメージが結びつかないと思うのですが、今、ソウルのカフェが本当に熱いんです!
オシャレなインテリアも必見ですが、ラテアートも可愛いし、アイスクリームやホイップの乗ったワッフルやパッピンスという韓国のカキ氷も本当に美味しくて。もちろん、伝統茶が飲めるカフェもオススメです。お値段は少々高めですが、カフェでは何をしようが何時間いようがノープロブレムですし、とっても居心地が良いんですよ。
ソウルにいらっしゃる方には、ぜひ一度体験していただきたいですね。
エキサイトブログ編集部:夢は?
yossyさん:大げさに聞こえるかもしれませんが、生涯を通じて日本と韓国の平和友好のために何かできる人間でありたいと思っています。そんな大それたことではなく、若い時は主に仕事を通じてそれができればいいなと思いますし、年を取ってからはボランティアでも何でも自分にできることをやればいいと思っています。
こうやって趣味で韓国の情報を発信していることも、ポジティブに捉えれば草の根の平和友好活動と言えるかもしれません。ご縁があってこうして韓国で生活させていただくことになったわけですから、どんな形であれ、一生を通してこの国やこの国の人達に恩返しをしていきたいと思っています。
エキサイトブログ編集部:ソウルのおしゃれなカフェやバーをはじめ、すてきなお店の情報がいっぱいですが、yossyさんにとってソウルの魅力は? また、記事アップの際に心がけていることやこだわりなどがあれば…。
yossyさん:ソウルの魅力というより韓国の魅力になってしまうかもしれませんが、まず感動したのは月並みですが韓国料理です。ソウルで暮らし始めるまでは「カルビ」「キムチチゲ」「チヂミ」ぐらいしか知らなかったので、韓国料理がこんなにヘルシーで美味しく、奥深いものだということに驚きました。私はジャガイモと骨付き豚肉が入ったカムジャタンという鍋料理が大好きで、10日に1度は食べているほどです。
ソウルに数多く存在する市場も、最初は「安かろう悪かろう」と興味がなかったのですが、実はすごく面白い場所もあることに気がついて。中でもクッションや洋服のオーダーメイドができる東大門総合市場や、一般人でも気軽にお花を買える高速バスターミナル花市場はお気に入りです。
それから、情に厚い人たちが多いのも韓国の素晴らしい点です。来韓前は「反日感情を持っている人が多いんじゃないか」なんて余計な心配もしましたが、普段私が接している人たちは本当に温かく思いやりのある人たちばかりでとても感謝しています。儒教の教えもあり、親や目上の人にキチンと礼を尽くし敬う点も素晴らしいと思います。この辺は日本人も大いに見習わなければならない点だと思います。
近年、ソウルの街も人も年単位で大きく変化していますが、昔ながらの「韓国らしい良さ」は失わずにいてもらいたいなと思います。
記事アップの際に心がけていることは、内輪ウケのようなネタや韓国に詳しい一部の人しかわからないような書き方はしない、ということです。もちろん、一部のマニアックな人向けのブログというのもアリだとは思いますが、在韓者である私はずうずうしくも自分がアンバサダーになったつもりで書いていることも多いので、誰が読んでもわかるような書き方をするように心がけています。そのほうが、今まで韓国に興味がなかった方にも興味を持っていただける可能性も高いと思いますし。
また、ブログというのは本当にいろいろな立場や考えを持っている方の目に触れる可能性があるので、率直な意見を書きつつも、誰かの気分を害してしまわないよう気をつけています。今までにも、韓国好きな日本の方、韓国人の配偶者をお持ちの方、韓国の方、在日の方など、いろいろな立場の皆さまからコメントをいただきました。
正直に言えば、韓国で生活していると「楽しい!ステキ!」とばかり言っていられないこともたくさんあります。腹のたつこともあるし、外国生活のストレスから愚痴を書きたくなることもあります。でもそれらはチラッと見せる程度に留め、基本的には読んでいる方が楽しい気持ちになってくださるような記事を書くよう心がけています。
エキサイトブログ編集部:カフェ本を出されるそうですが、どのような本か、またどんな点にこだわって作られるのか、ご紹介いただけますか?
yossyさん:ソウルのカフェにハマった頃から、いつかカフェ情報だけに特化した本を出してみたいと思っていました。そんな矢先、ソウル観光公社様からマスコミ・旅行業界関係者向けのFamツアーにお誘いいただいたご縁がきっかけで、ブルーガイド「わがまま歩き」でおなじみの実業之日本社様から出版のお話をいただきました。表紙も中身も、今までのステレオタイプな韓国のイメージを覆すようなオシャレな本にしたいと思っています。
ソウルのカフェは無料でインターネットの無線LANが使用できるところが多いですが、そういった店内便利情報や、お一人さま客の割合、お店の雰囲気、詳細な地図なども載せる予定です。もちろん魅力的なスイーツの写真もたくさん。本のタイトルは『su・te・ki Seoul cafe』。出版は今年の11月〜12月ぐらいになると思います。どうぞご期待ください!
エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
yossyさん:お気に入りのカフェで写真を撮ったり、それをブログにアップしている時は間違いなく癒されていると思います。韓国生活においては一番のストレス発散と言っていいかもしれません。
また、仕事が大変な時ほど目の前にご褒美をぶら下げながら頑張ることにしています。例えば「夏休みになったら○○に旅行に行こう」とガイドブックを買って計画を立てたりとか。
エキサイトブログ編集部:数ある作品の中でご自身が気に入っている記事、また、読者に評判だったポストは?
yossyさん:自分で気に入っている…というか、このブログらしいなと思う記事は下の3つです。
・イスがオシャレな「cafe aA」のテラス席 2009.6.22
ソウルのカフェにハマるきっかけとなった弘大にある有名カフェ。オーナーさんのこだわりで選び抜かれたアンティーク家具の数々は素晴らしいのひとことです。
・東大門総合市場でクッションカバーをオーダー 2010.2.18
生地の山の中から自分好みのものを探し出して、格安でオーダーメイドする愉しみを知ってしまったら、もう抜け出せそうにありません!
・オススメ☆韓国の壁紙 2010.1.24
韓国では借家でも自由に壁紙を張り替えるのが当たり前。お値段もとってもリーズナブルです。我が家で壁紙の張替えに初挑戦した時の様子をレポートしました。
読者の方から特に反響が大きかった記事は、以下の2つでしょうか。
・su・te・ki 韓医院体験 2010.5.8
韓国では西洋医学と同時に、東洋医学の病院(韓医院)も人々の生活の中に深く浸透しています。病気を予防・治療する韓医院もあれば、美容のための韓医院もあるのですが、ここではソウル観光公社様にご招待いただいた美容系の韓医院体験の模様をたっぷりご紹介しています。
・韓国教育事情私見 2010.5.12
韓国の教育熱は有名ですが、私が韓国の教育について普段思っていることを何気なく書いたのがこの記事。コメント欄にたくさんのご意見やご感想を頂き、私自身とても勉強になりました。
エキサイトブログ編集部:今一番したいことは?
yossyさん:韓国の全ての都市制覇。実はこの夏、夫と私、そして私の両親の4人で済州島に行くことにしたんです。初めての場所なので、今からワクワクしています!
エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
yossyさん:韓国の教育熱と不動産の異常高騰問題。教育自体は素晴らしいことですが、韓国の場合は選択の余地なくすべての子どもが熾烈な受験戦争に巻き込まれ、いわゆる一流校に入り一流企業に勤めなければ負け犬というレッテルを貼られることに強く疑問を感じます。また江南地区を中心とした異常な不動産高騰に関しては言葉も出ません。ソウル中心部に新たに家を買える人って一体どんな仕事をしているんでしょう? 素晴らしい面も多い国ですが、アンバランスさを感じることも多いです。
エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
yossyさん:いつもつたない文章を読んでくださって本当にありがとうございます。皆さまからのコメントや応援で、どんなに勇気つけられているかわかりません。
ブログは趣味の1つと言ってしまえばそれまでですが、その趣味のおかげで韓国での生活が何十倍も楽しくなりました。これからも私なりの視点でソウルのステキをお伝えしていきたいと思いますので、末永くおつきあいいただけたら、うれしいです。
エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。
【yossyさんが好きなブログ、気になるブログ】
最近は韓国の話題を発信しているブロガーさん達から元気をいただくことが多いのでここでもたくさんご紹介したいのですが、あれもこれも挙げたい…と迷って決められないので、ここではあえて韓国系以外のブログをご紹介したいと思います。
●「ろんどんらいふ」
私が愛するイギリスで生活なさっているmappetさんのブログ。写真、文章、センス、どれをとっても本当にステキのひと言。最も憧れているブログといっても過言ではありません。
●「落ち込んだりもするけど、私は元気です。」
他社さんのブログですが…フランスでオペアをして生活していたゆきさんの、若く鋭い感性が独特の輝きを放つブログ。最近更新ペースが遅いですが、更新されていると思わず小躍りしたくなってしまうぐらい大好きです。
●「こえだニューヨーク」
旦那様の海外駐在に伴い、3年強ニューヨークで生活されていた、こえださんのブログです。ご自分の置かれている状況の中で精一杯楽しんで生活なさっている姿に励まされていました。素晴らしいお料理の数々、ステキなインテリア、温かいお人柄、どれを取ってもパーフェクト! いつかお会いしてみたいブロガーさんの1人です。
●「おいしい料理写真の撮り方」
プロの料理カメラマン、大井一範さんのブログ。さまざまな撮影のテクニックを素人でもわかりやすいように丁寧に解説してくださってます。
コメント欄で気軽に質問に答えてくださるのも◎。カメラ女子必見のブログです。
●「petit bouquet」
プリザーブドフラワーのお教室を主宰している親友mariちゃんのブログ。彼女が仕事に子育てにと頑張っている姿に私も元気をもらっています。作品の製作依頼も受け付けているそうですので、お教室に通う時間がない…という方もぜひコンタクトを取ってみてくださいね。
【yossyさんのライフログ】
これまで100回近く読み返してそのたびに感動している本です。小澤征爾氏といえば言わずと知れた世界的指揮者ですが、当時若干27歳だった彼が日の丸を付けたスクーター1つでヨーロッパに乗り込み、ブザンソンの国際指揮者コンクールで優勝してしまうくだりは何度読み返しても胸が震えるような感動に襲われます。
彼が世界的に成功したのは、ずば抜けた才能や努力があったことはもちろんですが、何よりも人を惹きつけずにはいられない屈託のない「明るさ」がポイントだと感じます。
読み返すたびに清々しい気持ちで心がいっぱいになる名著。これから海外に出たいと思っている方、大きな夢を叶えたいと思っている方に特におすすめします。
yossyさんの「su・te・ki Seoul」を読んでみましょう。