「Sippo☆のネイチャー探索記2」のSippoさん登場! 2010年 01月 27日
短い命を輝かせて、次の世代へと命を紡ぐ、虫たちの命のリレーをはじめ、助け合う虫たちの共生をとらえた写真、一匹の虫との素敵な出会いなど、とても優しいまなざしでとらえた写真の数々…。
「生」と「死」が隣り合わせの中で、はかなくも力強く生きる小さな命に目を向け、「どんな命にもドラマがある」「一生懸命生きる命の大切さ」というのを改めて伝えてくれる写真と、あたたかな愛を込めてつづった文章に、胸がジーンと熱くなるものを感じます。
見過ごしてしまいそうな、そんな虫たちの生き生きした姿やドラマに、「いつもたくさんの感動をもらっています」と多くの読者にも評判です。
暖冬の今年は、あたたかな気候の千葉でひと足早く、蜜を集めて飛びかうミツバチのほほえましい姿を紹してくださいましたが、この季節に見られる植物や氷の表情なども、地球の息吹を感じさせる魅力がいっぱい。
今週は、“写真は心と感性でとらえるもの”ということを改めて感じさせる、「Sippo☆のネイチャー探索記2」のSippoさんに登場していただきました。
エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
Sippoさん:こちらこそお世話になっております。
最初は、ブログって名前くらいしか知らなくて、インターネットで検索して、ランキングサイトなどからさまざまなブログを見て、楽しそうだなと思って始めました。
写真が大好きだから、自分の写真を人に見ていただくのはとても刺激になりますね。
エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
Sippoさん:昆虫、植物を中心に撮っています。
ブログの右欄にも記していますが、同じ地球に住む小さないのちたちの生き生きした姿、特に虫たちの輝くような表情や可愛らしさ、健気に生きる強さなどをお伝えしたくつづっております。
肉眼では見えない、虫の表情の愛らしさ、植物たちの魅力などをお伝えできればとても嬉しく思います。
エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は? ブログのよさは?
Sippoさん:多くの方に見ていただき、感想を聞かせていただくことで、自分自身とても成長したなと感じております。
また、他のブログに訪問することで、自分の知らない世界や多くのことを学ばせていただいております。
エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
Sippoさん:常に夢中になる何かを持って、生きてきた気がします。
エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
Sippoさん:昨年3月に初個展を開催したのですが、その折にはブログでお付き合いしている多くの方々にご来場いただいて、お話をさせていただくことができました。
ブログでのお付き合いから実際お会いして、さらに大きな心の交流に繋がることは、本当に素敵なことですね。
エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
Sippoさん:自然のフィールドに出て、素敵な出会いを探すこと。
子どもの頃から、出かけるのが好きなんです。
エキサイトブログ編集部:夢は?
Sippoさん:毎年、1年間の虫たちとの出会いや物語を個展で発表していきたいと思っています。
昨年3月の個展がその最初の個展ですが、その年なりの表情を1年という単位で区切り、まとめることで、自分自身にも区切りが付き、見ていただく方にとっても楽しみな1年物語になってもらえたらいいなと思います。
エキサイトブログ編集部:昆虫たちの表情が伝わるような写真と季節感あふれる花の写真がすてきですが、Sippoさんにとって写真を好きになったきっかけや昆虫写真を撮る楽しみは?また、自分らしい写真の撮り方や、記事アップの際に心がけていることがあれば…。
Sippoさん:写真自体は高校時代、写真部に所属してスナップなどを体験、その後もずっとカメラは手元にあってスナップ撮影は楽しんでいました。
2007年春に、あるきっかけで初めてマクロレンズを覗いた時、ものすごく感動したんです。
即、カメラ屋さんに行って、デジタル一眼とマクロレンズを購入しました。初めは花を撮っていたのですが、花にはたいてい虫がいますよね。マクロで覗いた虫の可愛いこと…! 以来、自然に花よりも虫にカメラを向けるようになりました。
東京に住んでおりますので、撮影地はほとんど東京か近県の公園や山ですが、少ない自然の中でも、たくさんの虫たちが頑張って生きています。
私は、虫にも心があることを信じています。
ファインダーを通じて、彼らと語り合うように、目と目を合わせながら撮っています。
初めは緊張している表情の彼らも、「安心してね、お友達だから…」と語りかけると、不思議に心を開いてくれるのがわかるのです。そんな時、とても嬉しく幸せな時間が流れ、彼らとの心の通い合いを楽しむようにシャッターを切ります。
自然界で生きていくのは、本当に大変なことです。虫たちの世界も同様、いつどこで敵に襲われるかわかりません。1分後の命の保証すらないのです。そんな中でも、彼らはちっともおじけづいたりしない。まさに今の瞬間を精一杯謳歌し、懸命に生きている。
そんな姿を見るにつけ、いつも勇気と元気を彼らからもらっています。
私達人間は、もっともっと自然から多くのことを学び、生かしていくべきだと思うのです。
虫に会える期間は短く、早くて3月から、秋は11月くらいまででしょうか。その間の出会いをブログを通じてお届けさせていただいております。
記事にする際には、写真の検証も大事ですが、その写真に何か伝えたい意味合いを持たせて、テーマを持った記事になるよう心がけています。
冬場は越冬する虫以外会えませんので、1年間撮った虫たちの思い出を整理しながら翌年3月の個展へと結びつける―そんなサイクルでこれからもやっていけたらと思っております。
エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
Sippoさん:自然のフィールドに出て、宝物を探している時が最も幸せな時間です。
心を自由にして静かにその息吹と会話する時間は、かけがえのないひとときです。
エキサイトブログ編集部:数ある作品の中でご自身が気に入っている写真&記事、また、読者に評判だったポストは?
Sippoさん:★「紡がれた命」掲載日 2009.06.06
我が家の庭で最期を見届けたカマキリが産んでくれた卵が無事孵り、あらたな生の始まりを見ることができた感動をつづった記事です。
★「おかえりなさい・・・そして、ありがとう」掲載日 2009.12.17
庭でのもう一つのカマキリの物語。最後の力を振り絞っての産卵、そして極寒の中で向けてくれた笑顔は、生涯忘れられない宝物になりました。
記事を読んで下さった方々からも、多くの反響を頂きました。
★「飛べない虫」掲載日 2009.05.04
羽に付いたコブが取れずに上手く飛べない虫との出会い。
何度も果敢に飛ぼうと努力する姿に心打たれ、コブを取ってあげると力強く飛んでいきました。
★「共に、生きる」掲載日 2009.06.30
雨中のアリとアブラムシの一コマ。
ただ1匹、群れから離れたアブラムシを体を張って守るアリの姿に感動しました。
エキサイトブログ編集部:長い休日があったら何をしたい?
Sippoさん:長い休日があったら、何も心配しなくてよい状況で、ゆっくり一人旅をしたいですね。
エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
Sippoさん:昨年はミツバチの大量死が話題になりました。さまざまな理由が言われていますが、その理由の一つが農薬によるもの。そうだとしたら、本当に悲しいことです。
自然を壊せるのは人間だけ…。お互い、支え合って生きているということを忘れてはいけないと思います。
エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
Sippoさん:いつも温かなコメントをいただき、とても励みになっています。
まだまだ未熟な私ですが、自然たちの生き生きした表情をこれからも撮り続け、お伝えしていきたいと思います。
エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。
【Sippoさんが好きなブログ、気になるブログ】
「海野和男のデジタル昆虫記」
私が所属するSSP(日本自然科学写真協会)会長の海野和男氏のサイトです。
毎日更新される「小諸日記」に出てくる昆虫たちはいつも輝きに満ちています。
「身近な自然を撮る」
ごく身近にいる昆虫、花、鳥などを中心に展開されているブログです。被写体をよく観察し、さまざまな表情や仕草を撮られていて、心を寄せて語りかけるようなコメントにも共感を覚えます。
●「vanginoのフォトDE日記」
福岡より発信、地元の自然を温かなまなざしで見つめ、淡々と綴るブログには自然に対する深い思いと優しさが溢れています。
冬の山茶花等ご自身なりのテーマを持たれていて、それを追求する姿勢には頭が下がる思いです。
●「Colocasia's Photo World」
昆虫中心にさまざまな自然界の様子や出来事を詳しい解説と見解付きで載せられています。
豊富な知識から発せられる見解に、いつも新たな驚きと発見があり、楽しめると共に、知識も増えて、より自然界への興味が深まります。
●「小さな森の写真館」
山が大好きで、自然の中に身を置き、常に優しいまなざしで撮られた写真と、添えられた温かなコメントを読むたびに心が清まり、癒されます。
季節を問わず、その時々の自然の姿を心から受け入れ、撮影された写真たちには静かな感動が横たわっています。
【Sippoさんのライフログ】
「Dear、こげんた」は、2002年5月に発生した子猫虐殺事件を機に立ち上げられたサイト。奇しくもその日は、私の誕生日と同じでした。本の出版を知り、すぐに購入しました。
万物の霊長として生まれ、さまざまな能力をいただいた人間は、弱き命たちを守るべきなのにまったく反対の行為が後を絶えない現実。
私達一人一人にできることは、一体何だろう。小さなことから積み重ねる努力を続けていきたいと切に感じました。
Sippoさんの「Sippo☆のネイチャー探索記2」を読んでみましょう。