今週のピックアップブロガー

クオリティの高い写真や憧れのライフスタイル、心癒されるペットやおいしい料理まで!
エキブロには素敵なブロガーがいっぱい!そんな人気ブロガーに直撃インタビュー!

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「タスマニアで生きる人たち」のマナブさん登場!

「タスマニアで生きる人たち」のマナブさん登場!_c0039735_19573176.jpgこちらまでハッピーな気分にさせてくれる幸せのオーラを放つ笑顔の素敵な人たち。深く刻まれたシワとあたたかい笑顔、時折見せる少年のような眼差しに、人生の深みや豊かさが伝わる年齢を重ねた人たち――。自然体で暮らす普通の人々の素朴な表情をとらえた写真からは、その人の人生が垣間見え、写真とともにつづるストーリーからは被写体への熱い思いや心情が伝わります。
人なつっこい笑顔の二人のお子さんとの幸せな時間も心あたたまります。そんな、心に余韻を残す写真とじっくり読ませる文章を通して、深い感動に包まれる読者ファンが多いはず。

今週は、自然が豊かなタスマニアの大地に根を下ろし、タスマニアでの暮らし&タスマニアで出会った人たちを撮り続けるフォトグラファー、「タスマニアで生きる人たち」のマナブさんに登場していただきました。

エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
マナブさん:こちらこそ、いつもお世話になっています。「今週のピックアップブロガー」に選ばれ光栄です。
僕のブログですが、最初は子供たちの成長の記録を残すためのブログにしようと思っていたのですよ。ソーマとシオナ(子供たち)の生活を綴るだけで充分にタスマニアの暮らしが見えると思ったし、僕が何を思って彼らと接しているのか、いつの日か彼らに分かってもらえるものを残したかったんです。文章を書けるようになりたかった、というのも大きな理由です。実は僕、メール一通書くのにもとても時間のかかる人間で、その苦手意識をなんとか克服するのにブログはうってつけだと思ったんです。
で、実際にブログをはじめるにあたって背中を強く押してくれたのは写真家の相原さんでした。フォトグラファーが自分のメディアを持つことの素晴らしさを会うたびに彼は僕に話してくれていたのです。 
僕がエキサイトブログを選んだのも相原さんが使っていたからです。他のブログはまったく検討しませんでした。(笑)

エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してくだい。
マナブさん:オーストラリア大陸南東部の南極海にぽつりと浮かぶリンゴの形をした島。それがタスマニアです。
人口は約49万人、原生の自然に溢れ、世界で一番空気がきれいだと言われています。
オーストラリアに移住してから理想の土地を求めてキャンプ生活を続け、たどり着いたのがこの島でした。北海道出身の僕にとって道東を彷彿とさせるその景観には強い親しみを感じました。
観光的見方をすれば世界遺産を含んだその自然、新鮮な食材を使った食べ物、フライフィッシングなど目玉の多い島ですが、この土地に住む僕が実感するタスマニアの良さはなによりもここに住む人びとの温かさと素朴さ。僕のブログはこのタスマニアに住む人たちとその生き方を紹介するブログです。

「タスマニアで生きる人たち」と僕のブログは謳っていますが、僕が自分のブログで紹介したいのは普通の人たちの普通の日常です。普段の生活や仕事などを通して出会った人、聞いた話、彼らのライフスタイルを日本に住む皆さんに知ってもらいたいのです。こうじゃないといけないとか、今からじゃ遅すぎるとか、これくらいは持っていないと恥ずかしいとか、日本の生活は見えない制約が多いでしょ。違う生き方を知って欲しいのです。
そして自称写真オタクの僕は(オタクって使っていけない言葉?)写真に対するLOVEもブログで叫んでいます。写真ってとっても素晴らしいものなんです。型にとらわれない写真のあり方をときどき熱く語ります。レンズのレヴューや技術論はあまり語りませんが。

エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は? ブログのよさは?
マナブさん: 文章を書くことの楽しさ、文章と写真が組合わさった表現方法、自分の写真に対する自信、そして世界各地に住む仲間です。
筆無精の僕が自分の写真に関することならスラスラと書けることにとても驚いているんです。一枚一枚の写真にはたくさんの思いが詰まっています。何かを感じ、それを伝えたいから撮るわけで、それについて語りたいことがあって当然です。フォトグラファーなら写真だけで勝負すべきだ、写真にキャプションを付けるのは写真の表現力が乏しいからだ、というような意見を良く聞くのですが、僕はそうは思いません。写真と言葉、もしくは音楽の融合は、インターネットが世界中で普及している今日、強力な表現方法の一つだと思います。最近、自分の写真が変化していることに僕自身が気づきはじめています。ブログでいつも語っているせいか、多くを語らず暗示する写真が撮れるようになってきているのです。

オーストラリアの中でもマイナーなタスマニアという小さな島に住む無名のフォトグラファーの存在を世界に向かってアピールできるのですからブログは強力な武器です。実際、ブログを通した仕事のオファーが最近増えています。僕の写真のスタイル、スキル、生き方、考え方を理解した上で依頼してくれるので仕事はとてもスムースです。フリーランスで仕事をする人にブログは絶対おすすめです。

昨年帰国したとき、ブログを通して交流していた人たちと会うことが出来ました。顔の見えない付き合いだった人たちと実際に会うのはなんとも不思議な感覚だったのですが、昔からの友人のように話が盛り上がり、とてもいい時間を過ごしました。
大人になってからこういう利害関係のない友人を作れるのは素晴らしいことだと思います。

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エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
マナブさん:ブログで交流していた人たちと実際に会った時必ずといっていいほど言われることは「マナブさんって、暗い人じゃなかったんですね」というセリフです。(笑) お言葉を返すようですが、僕はかなり根暗です。

エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
マナブさん:会いたい人の多くに昨年会えましたが、会いたい人はまだまだたくさんいます。下の「好きなブログ・気になるブログ」のところで、会いたいブロガーの話題にも触れていますので、読んでみてください。

エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
マナブさん:マウンテンバイクかなぁ、、、。
僕の住むホバートはマウンテンバイク天国で数十分走るとすぐに素晴らしいトラックを見つけられます。たぶんミッドエイジクライシスだったのだと思うのですが、やんちゃな走り方をしすぎて脳しんとうを起こし救急病院に運ばれたこともありました。
それでも山の中をマウンテンバイクで走るのは最高の気分です。

エキサイトブログ編集部:夢は?
マナブさん:写真を通して人の役に立つことです。

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エキサイトブログ編集部:タスマニアの人々の自然な姿、幸せが伝わる笑顔など、心をとらえる写真の数々ですが、マナブさんにとって人物写真を撮る魅力は?また、自分らしい写真を撮ろうと心がけていることやこだわりなどがあれば…。
マナブさん:僕にとってカメラは知らない世界の扉を開ける鍵です。
人生の中の忘れられない多くの思い出は写真撮影を通して体験している気がします。
昨今、僕たちを取り巻くメディア環境はスポーツ、ファッション、セレブ、エンターテイメント、グルメ、セックス、などが常に話題の中心です。
隣に住むおじいさんの普通の人生や大人へと成長する子供たちのきらびやかな瞬間にはなかなかスポットライトが当たりません。でも、僕が知りたいストーリーはそういう人たちから生まれるものです。僕はスポーツ選手が成し遂げた偉業やセレブの豪華な生活ぶりより普通の人の話から勇気や希望をもらいます。メディアではなかなか扱えないそういうテーマを僕はブログで扱いたいと思っています。それがお金にならなくても僕の人生の肥やしになっているので時間の無駄だとは思いません。

エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
マナブさん:僕が生活の中で一番大切にしている時間は子供たちとの時間です。
癒されるどころかいつも真剣勝負ですが、これより大切なものは他にありません。

「タスマニアで生きる人たち」のマナブさん登場!_c0039735_1553883.jpgエキサイトブログ編集部:数ある作品の中でご自身が気に入っている作品、また、読者に評判だったポストは?
マナブさん:う~ん、難しい質問ですねぇ~。
ブログ・デヴューのポストは「スタンリー」2007-03-17
彼の写真をアップしようと決めた後に「タスマニアで生きる人たち」というブログのタイトルを考えつきました。僕のブログの方向性を決めたポストです。

ストーミーボーイ」2007-10-19
文章を書くことに対して常に不安と恐れを感じていました。それがある日小説家の馳星周さんに文章を褒められ書くことが楽になりました。(単純なんです)
この「ストーミーボーイ」を書いているときは本当に楽しかった。
書くことってこんなに楽しいことだったんだ、と実感したポストでした。

はりきるヨハン」2008-02-03
僕のブログを読んでくれている人たちから「ヨハンおじいさんはお元気ですか?」とよく聞かれるんです。撮影に訪れた町で偶然に出会い、年齢の離れたお友達になったヨハンおじいさんのストーリーを僕は10回書いています。これはまさに僕がブログでやりたいことであり、思った以上に多くの人たちから共感を得ました。こういう話をもっと聞きたいと多くの人からメールももらいました。普通の人たちのストーリーは決してつまらないものじゃないという僕の自信に繋がったポストです。

パンケーキだけどホットケーキサンデー」2007-07-07
なんて言うことのない僕と子供たちの日曜の朝ご飯の話だけど、結構ウケたポストでした。
ホットケーキ作りに懸ける僕の情熱が皆に伝わったのでしょう。(笑)

エキサイトブログ編集部:今一番ほしいものは?
マナブさん:一番欲しいもの、残念ながら写真の機材が最初に頭に浮かびます。レンズ、カメラボディ、ライト、、、欲しいものは限りなく頭に浮かびます。機材の次に今欲しいものは出来のいいウェブサイトです。今まではとりあえずのウェブサイトでその場をしのいできたのですが、いい加減にちゃんとしたウェブサイトを作らないと仕事にも影響するかもしれない、と焦りはじめています。

エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
マナブさん:最近のニュースではありませんが捕鯨の問題をもっと深く知りたいと思っています。
タスマニアはオーストラリアの中でも反捕鯨活動が盛んな場所です。
パーティなどで僕が日本人だと分かるとこちらの人たちは捕鯨についての僕の意見を知りたがります。たぶん僕の意見というより、日本人としてこの問題をどう捉えているのかを知りたがっているのだと思います。捕鯨問題の関心度やメディアの露出度が高いためか、皆が色々な知識を貯えているので僕もいい加減な意見は言えません。シーシェパードの行為を支持する人たちも予想以上に大勢います。
僕を含め捕鯨問題に関する日本人の態度は戦地への自衛隊派遣や靖国問題に関するものと似ている気がします。問題に対する本質の認識の甘さと、事実関係や根拠に関する情報量の少なさが海外から見るととても目立ちます。
僕たちはこれらの問題をもっと良く考え、日本人として主張すべきことははっきりと裏付けを持って主張しなければいけないと思うのです。カメラを肩にかけ、ファインダーを通して今この捕鯨問題に触れてみたいと思っています。

エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!?
マナブさん:最近、僕のブログをはじめから全て見たという内容のメールを度々もらいます。
もの凄い時間を書けて僕のブログを見てくれている人、毎日欠かさずブログの更新を確認してくれている人がいると思うと本当に嬉しいです。
僕がブログで扱う話題は楽しいものばかりではありません。中には朝僕のブログを読んでしまったばかりに、暗い気分で一日を過ごす人もいるかもしれません。僕の書く文章を見て生意気だと思ったり、幼稚な考え方や、知識不足を笑う人もいるかもしれません。
それでも僕は自分の言いたいことを言い、見せたい写真を許される範囲で見せていこうと思っています。
そんな我がまま勝手なブログですが、それでもよければぜひ末永くお付き合いください。

エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。


【マナブさんが好きなブログ、気になるブログ】

たくさんありすぎていくつかに絞るのは難しく、私のリンクするブログはすべて好きなブログです。その中でも特に「会ってみたいブロガー」として挙げたい人たちのブログをご紹介します。

・「*情熱大陸*ブラジルの写真 ビバ!サッカー! Brasil_Photo_Blog
以前「今週のピックアップブロガー」で紹介されたブラジルに住む、ブラジルさん(と僕は呼んでいる)。
彼と僕はとても似ている気がするんです。会ったことはないけど、分かるんですよ。何を伝えたいか、何が大切か、何が出来ずフラストレーションを感じているか。会ったら一晩中語り合えること間違いなしです。僕のブログを多くの人に紹介してくれたブログ恩人の一人です。

・「遊牧民的人生
カタールに住むサムライ魂を持ってるけどもうほとんど日本人じゃない、たけやん。淡々と日々を人を人生を語る素晴らしい文章と、とても切ないのだけど熱を感じる静かな写真。独特の世界観があっていつでもすぐに引き込まれてしまいます。
海外に住み、そこで根を張って生きようとする日本人の心のひだを彼はいつも代弁してくれます。彼のブログでは女性の話が皆無なので彼と会ったらまずは彼の女性遍歴を聞きたいんです。

・「写真の唄
お互いコメントを頻繁にやり取りする仲ではないのに、「あなたのことは僕が一番分かっているよ」的な気持ちになってしまうのが、シミズさん。彼の写真を見ていると表現することの自由さと表現者として確かな自分を持つことの重要性をいつも思い知らされます。
プロでなくともこんなスゴい写真を撮る人がたくさんいることを知れるのがブログの良いところ。彼はブログの中で「今日の音楽」的なものを載せているのですが、その選曲が絶妙で、それを見てしまったばかりに一日ギターを弾くはめになることも度々です。

・「Tangled with・・・・・
タイの肝っ玉母さん、takoomeさん。彼女のタフさと繊細さが微妙にマッチした生き様に教えられることが多いのです。
ストレートに自分の感情をぶつける彼女のブログには正直であることの美しさと力強さが満ちています。僕が指針とするブログの一つですが、実際に会ったらたくさんお説教されそうです。



【マナブさんのライフログ】

:ブルース・リーの映画すべて

ドラゴン怒りの鉄拳 [DVD]

パイオニアLDC


ブルース・リーは僕が人生で初めて夢中になった人であり、映画館で初めて見た映画はブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」とチャップリンの「黄金狂時代」の二本立てでした。(スゴい組み合わせ)それ以来、小学生だった僕はブルース・リーの映画が公開されるたびに一人で映画館に向かい、徐々に映画にハマっていきました。

:お気に入りの写真集より

Gypsies

Josef Koudelka / Aperture,N.Y.



Jan Saudek

Daniela Mrazkova / Taschen America Llc



Robert Frank: The Americans

Robert Frank / Scalo Publishers



僕は写真集を集めるのが好きで、全ての写真集に甲乙を付けるのは難しいのですが、今回挙げた写真集は特に僕にとって重要な意味のあるものです。ロバート・フランクの「THE AMERICANS」を見ていなければ僕は写真をやらなかったと思います。この写真集に出会った日、僕は自分の進む道を生まれてはじめて確信し、同じ日にカメラ屋さんを訪れニコンのFM2を購入しました。単純なんです。
その後、写真の方向性について四苦八苦する日が続きましたが、クーデルカとスーダックのオリジナルプリントをニューオーリンズのギャラリーで見た時ハンマーで頭を殴られるような衝撃を受けました。それ以来、作風というよりも写真に対する姿勢として彼らの作品は僕のお守りになっています。

マナブさんの「タスマニアで生きる人たち」を読んでみましょう。
by blog_editor | 2009-02-18 17:59